買い換えたくない。安全性はダウン。
::私の持つ旧型と荷台の広さは全く同じ、これはちょっと意外だった。てっきり荷台長をスズキ並みの2m超えを狙ってく
2010.2.22
- 総評
- 買い換えたくない。安全性はダウン。
::私の持つ旧型と荷台の広さは全く同じ、これはちょっと意外だった。てっきり荷台長をスズキ並みの2m超えを狙ってくるかと思ったら、これまでと変わらず。よく見るとこれはキャリーオーバー。うーん。車台はキャリーオーバーなのはしょうがないが、リヤランプを含めここまでコスト削減してくるとは・・・これ「フル」モデルチェンジって言っていいの?室内長がないがしろにされないだけよかったと考えるべきか。
旧型の車検について相談に行った時に試乗を勧められた。確かに室内は広くなった。がこれってクラッシャブルゾーンを削ったっていうことでは・・・・
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- 満足している点
- ::ユーザーの声に応え商品性を上げた。つまり、ホイールベースを短くして、小回り性を上げ(4.3m→3.6m)、不整地での腹着き性を低くした。また、フロントウインドーとインパネを前に出し、また右足先にあったタイヤハウスを右大腿部下に持ってくることで居住空間を拡げ、特にアクセルペダルの左へのオフセットを解消した。運転席もドア側にずらされ、カップルディスタンスも2,3㎝拡がった。またゴムシートが厚くなり、遮音性が向上した。安全性の向上では運転席エアバッグが進化し、展開が速く時間が長く柔らかく膨らむようになった。また、ヘッドレストの高さが実用的になった。見かけは悪いが、実用的だ。
ディーラーの対応がいい。直接車とは関係ないが、セールスマン、整備士が親身に対応してくれる。ダイ○ツとはエライ違う。(ダイ○ツの対応のまずさはタントエグゼのレビューで紹介させていただいた。)何がカフェ化だ。コマーシャルに何億もかけるのなら、良い人材を採用し育てるべきだろう。もてなしの基本は設備より人ではないか。ホンダの店員からは親身な対応を受け心地よかった。
旧型と比べると車としての魅力は低くなったが、他社の軽トラと比べれば、まだまだ汎用性は高い。他社の軽トラは、評価の高いサンバートラック(NA)を含め近場の運搬以外では乗る気になれない。(唯一SC付のサンバーは魅力的だが・・・乗る機会に恵まれない。)
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- 不満な点
- ::ユーザーの声以外を蔑ろにした。結果、安全性能大幅ダウン。詳しく述べたい。まず、他の人も挙げているが、ABSがオプションですらなくなった。装着率が低いものはカットされたのだろう。頭部衝撃保護インテリアやG-CONが不採用となった。また、ボンネットがなくなり歩行者障害軽減ボディでなくなった。これまでほぼ50:50だった前後車輪重量配分が崩れ、どうしても制動時ピッチングが起こりやすくなる。運転手が右端に追いやられ左右のバランスも悪化した。つまり走行安定性が低下した。走行性能や安全性に拘る人は少数派だからコストをかけたくなかったのだろう。
「田んぼのあぜ道や近場の荷物運搬に限って使用してください。」ということか。いろんな人が乗るという前提を外し、ボリュームゾーンのみを商品開発の対象にし、乗用車としての安全性を過剰装備として切り捨て、開発費を抑えたのだろう。そこにはユーザーの安全よりメーカーの利益を優先する態度が見え隠れする。
結論
セカンドカーとして、限られた用途にしか使わない人には室内が広くて小回りが利くと評価高いだろうが、高速や長距離もワインディングロードもまだまだ走る私のようなユーザーには、なんとも魅力ない車になってしまった。見える所の安全性は進化したようだが、車としての素性は明らかに退化したように見え、買い換えたいとは残念ながら思いません。
でも、車検はこの店で通したくなる。割高だが気持ちのいい対応をしてくれる店員のいる店を応援したいのだ。
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