軽自動車の最高傑作!
最近の軽自動車のトレンドは「軽自動車のサイズに最大の空間を」であり、この合理性を活かさねば軽として売れない時代です。それはとって
2008.3.22
- 総評
- 軽自動車の最高傑作!
最近の軽自動車のトレンドは「軽自動車のサイズに最大の空間を」であり、この合理性を活かさねば軽として売れない時代です。それはとっても経済的であり、便利なことです。
明るくポップなインテリアに背が高く、かわいらしい顔を与えれば軽自動車の文法に乗っ取った車が出来上がります。
しかし、そのおかげで全てが同じような四角い車になり、右を向いても左を向いても同じような軽自動車ばかりです。もちろん目に見える部分は若干違うのですが、運転してみれば同じ年代の車ならば、ほとんど違いはありません。それもそのはず、ボディサイズからエンジンの排気量、馬力、車重まで全てのメーカーがほぼ一致しているのですから。
そんな、どれを買ってもほとんど違いなどなかった軽自動車界に異色の軽自動車として登場したのがこのコペンです。
2シーターオープンという多くの軽自動車ユーザーが望んでいなかったコペンは、私のような今まで軽自動車にほとんど興味が無かったユーザーを振り向かせてくれました。
何がスゴいの?と聞かれるとやはり軽自動車でこの車を作ったことでしょう。何しろこの小さいボディに電動で屋根が開閉するメタルトップ機能まで備えているのです。それもオマケ程度の作りではなく、20秒そこらでちゃんと開閉します。
走行性能は小さいくて軽いボディを配してチョロチョロと気持ちの良い走りをしてくれます。はっきりいって速度性能はそこらのスポーツカーよりノロくて下手をすればカローラあたりにも抜かれそうです。しかし、速さだけがスポーツカーの良さではありません。小さくて軽いボディにピッタリのエンジンをぶん回しながら峠を上る有様はまさしく一級のスポーツカーです。キビキビとゴーカートのように回るボディに心地よいエンジンサウンド。車は移動する箱ではなく、人がハンドルを握って操るものだと再度教えてくれた車です。
今まで普通の軽自動車に乗っていた方にとっては論外な車でしょう。しかし、これほどの安さ(維持費も含めて)と気持ちよさを兼ね備えた車は世界広しといえどこのコペンがNo.1だと思います。
スポーツカー好きの多い外国人が見れば羨ましくて仕方が無いことでしょう。ぜひこの車に乗って海外を渡り歩いてみたいものです。それはオーナーに「買って良かったなぁ」と十分すぎるほど思わせてくれる旅になるでしょう。
- 満足している点
- 丸くかわいいスタイル。軽自動車とは思えないスタイルはお見事の一言!このスタイルだけでも十分買う価値はある。デザインのショボさに定評があるホンダあたりには見習って欲しいものだ。
軽自動車だからといって妥協しない品質。このサイズにアクティブトップを詰め込んだとは関心します。
足回りがしっかりしており、高速道路に持ち込んでもまったく不安とは感じない。
キビキビとゴーカートのような面白い走り。このハンドリングは誰もが「おおっ」と思うのではないか。
かわいいボディにオープンカーともあってかなり注目される。今までの軽自動車では有り得なかった優越感に浸れる。
オープンカーらしくヒートシーターが装備されている。
- 不満な点
- サスが硬いので工事中の段差などはモロにショックがくる。もう少し柔らかくしてほしい。
サスの硬さとオープン機能が相まってキシミ音が多い。
室内の狭さは割りきるしかない。一応トランクがあるので多少の荷物は積めますが。
屋根を閉じている時に助手席に人が乗ると左後方の視野はかなり見難くなる。
タイヤを交換するときは良いタイヤにしないとFFのクセがでる時がある。
速く走りたい人には不向きです。はっきり言ってスポーツカーと呼ぶにはかなり遅い。
黒いインテリアは狭い室内をさらに狭く感じてしまう。もっと明るい色も設定してほしかった。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験