シトロエン C5 セダン 「プリンの気持ち 魔法の絨毯の乗り心地と称されるハイドロサスが魅力のC5の試乗レビューです。デビュー当初と最近の2回乗りました。あまり見かけませんが、間」のユーザーレビュー

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シトロエン C5 セダン

グレード:-

乗車形式:その他

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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プリンの気持ち 魔法の絨毯の乗り心地と称されるハイドロサスが魅力のC5の試乗レビューです。デビュー当初と最近の2回乗りました。あまり見かけませんが、間

2011.10.20

総評
プリンの気持ち
魔法の絨毯の乗り心地と称されるハイドロサスが魅力のC5の試乗レビューです。デビュー当初と最近の2回乗りました。あまり見かけませんが、間違いなく素晴らしい車だと思います。
ほとんど車に興味のなかった私がアルファロメオ購入の際に初めて世の中の車に関心を持つようになり、少し調べた段階で個人的に「1度は経験しておくべき」と思ったものが3つありました。アルファ旧V6エンジン、BMWストレート6(と前後荷重50:50に頑なにこだわるBMWの車そのもの)、シトロエンのハイドロニューマチックサスペンションの3つです。ド素人で知らないことだらけでしたので、とりあえず気になったのがこの3つだった、という表現のほうが適切かもしれません。
アルファ旧V6は、現在だいぶ楽しませてもらっています。BMWのストレート6 は3台試乗しただけですが、アルファに乗っているためか2.5Lでは少し物足りず、3Lの335iはぶっとばせる所もないし高すぎるからまぁいいや、という感じでした。3つめのハイドロサスは新型C5が出たのをきっかけに試乗させてもらいましたが、おー、いいねこれ。ってことでアルファの次はシトロエンかな。
仕事で引っ越しをすることの多い私がシトロエンを探そうと思った時、自分の住んでいる県にはディーラーが存在していないことが発覚しました。うーん、なんてマイナーなんだ。今住んでいるところはすぐ近くにあるので良かったんですけど、周りの人たちに知名度イマイチなのは相変わらずです。
フランス車の特徴は乗り心地の良さに尽きると言われます。乗り心地は「タイヤ+サスペンション+シート」で決まりますが、フランス車はこの辺を非常に重視して費用を投入し、エンジンなんて2の次だったりします。まずシートが良いのが当たり前。おっきくてしっかりしていて、柔らかくて沈み込むのでサポート性もあります。そしてサスペンションもスピードを出しても安心なしっかり踏ん張ってくれる腰のある柔らかさです。日本では足回りは外から見えないため格好のコストカットの対象となっており、緩くてストロークの短いバネやダンパーを使った質の低い柔らかさの車ばっかなメーカーもあるようですが(T社とか)、そういうのとは全然違います。フランス3メーカーともグローバルスタンダード寄りになって昔と比較すると少し硬くなったと言われますが、現在最も柔らかい足を持っているのがシトロエンです。
満足している点
(すみませんが長所とか短所とか無視して続けて読んでいってください。)
シトロエンのサスペンションは、C3,C4などの通常のコイルサスペンションを用いているモデルであってもコンフォートさは世界の指標であると評価されています。しかしC5のハイドロニューマチックサスペンション(現在は3世代+電子制御付きのハイドラクティブ3プラス)はその最高のコイルサスペンションと比較してなお、「別次元」と評されます。
今回の試乗でも「お好きなだけどうぞ~」と言っていただいたので、通い慣れた通勤コースで違いを比べたり100km/hrの高速走行をさせてもらいました。高速では路面のうねりのような細かい凹凸はすべて吸収し、大きな上下動も抑え込みフラットな姿勢を保ちます。ポヨンポヨンとしたあまりに気持ちの良い乗り心地に「まるでプリンになったみたい」と一瞬思いましたがプリンほどプルプルな訳ではないので、「お豆腐になったみたい」がちょうど良いかなーと思いました。でも「お豆腐の気持ち」じゃフランスの香りを微塵も感じませんからね、タイトルは「プリンの気持ち」にさせてもらいました。だからすみません、このレビュー本当は「お豆腐の気持ち」です。皆さんも試してみましょう。ぐにゃ~んと肩の力を抜いて目をつむり、お豆腐になったつもりでちょっとだけプルプルしてみてください。これがハイドロシトロエンの乗り心地です!
いやあの、乗ったこともない魔法の絨毯よりはイメージしやすいかなって思ったんです。まぁプリンとか豆腐とか言う前に初めから大型船に乗っているようなとか、陸の巡洋艦とか言えば良かったんですけどね。
ここからはハイドラクティブのしくみについて述べます。そんなマニアックなことを書いたレビューは多分今までなかったので、図もなくて理解しにくいかと思いますが、ハイドロに興味を持たれた方はぜひ頑張って読んでみてください。
路面の凹凸からのショックを吸収するのが金属バネの働きですが、バネだけだとその後いつまでもビヨビヨ揺れが収まらないので、これを抑え込むためにダンパーという減衰装置が存在します。ハイドロサスは内部が柔軟なゴムで上下に仕切られたスフィアと呼ばれる金属性の球体を持ち、上半分には窒素ガスが入っていて、下側に入っているオイルがサスペンションストロークをガスに伝え、ガスの圧が変化することでエアスプリングとして機能します。
不満な点
んでスフィア下端についた細い通路をオイルが通過する際の減衰力がダンパーの役割をはたします。通常のスプリングはバネ定数が不変ですがこのエアスプリングは縮むほどに圧縮され硬いバネとなる可変スプリングで、当たりの硬さのない柔らかな乗り心地と大きな入力を受け止めしっかり踏ん張る強い足腰を両立します。オイルダンパーは電子制御により400回/秒の頻度で16段階にダンピングの調節を行います。12cmの調節幅を持つ車高調節機能もあるため自分から伸びることも可能で、段差でも車高を一定に保つことができます。このため乗車人数、荷物の有無、カーブやブレーキ中などの様々な条件であっても荷重が均等に伝わりやすく、タイヤが適切な接地状態となるため高い安定性を保ち、コーナーでもロールせずフラットになる驚きの挙動を示します。
C5のサスペンションはオート(コンフォート)とスポーツ(ハード)から選べます。デフォルトのコンフォートはスフィアのオイルが左右でつながっています。つまり、通常の車と異なりサスペンションが独立していないんです。さらにスフィアは4輪に1つずつだから計4つ、ではなく、なんと全部で7つもあります!コイルスプリング+ダンパーを7つ持つ4輪車は相当無理がありますが、スフィアだと向きも関係ないので回路さえつなげばどんどん増やすことができ、当然ストロークの余裕が大きく容量の多いサスペンションとなって乗り心地を向上させます。以上「お豆腐のしくみ」でした。
設定をハードにすると使用するスフィアは4つに減ってそれぞれが独立し、ダンパーも硬めになります。でもまだイタリア、ドイツ車よりは少し柔らかい感じです。こっちはあんまりプルプルを感じないし例えるならお豆腐じゃなくって、「もう少し硬い何か」です。
ちなみに紛らわしいんですがサスの設定とは別に、エンジンやステアリングの反応が変わり、サスペンションはハードが多めで適宜コンフォート寄りに調節してくれる「スポーツモード」というのもあります。
長々とした文章で恐縮でしたが、ハイドロについて語れたので勝手に自己満足です。実は導入部分もあったんですけどこっちは2週間前にゴルフのレビューとして無理やりねじ込みました。
この独特のサスペンションは、初登場が1954年と50年以上もの歴史があるシトロエンの伝統です。ハイドロの夢の乗り心地に興味を持たれた方はぜひ試乗してみて下さーい。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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