BYD シール 「圧倒的なパワー、細かな使い勝手や心地よさは伝統メーカーには及ばない」のユーザーレビュー

HALKY HALKYさん

BYD シール

グレード:シール AWD_RHD 2024年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
5
積載性
3
価格
5

圧倒的なパワー、細かな使い勝手や心地よさは伝統メーカーには及ばない

2024.10.18

総評
パワー、フル装備の種類ときめ細かい内容は現代風、価格はバーゲン、
乗り心地や安全装備はまだまだ今後の課題が多い。
また、エンジンでの加速感に慣れた体で乗り換えたので、自分の感性がまだEV の加速感追い付かないために感じるEV 特有の違和感。
路面の上下の変化に車両の追従が正確なために、揺れの収まりが今一つ感覚に合わず、瞬間的に船酔い気分になる。

日本人特有の細かな不満点は少なくないものの、それらを凌駕する圧倒的なパワーが最大の魅力。
満足している点
迫力あるスタイリング、
本気になると、圧倒的な暴力的とも言えるパワー、
とても静かな車内、
車格以上に広い車内スペース、
エンジンがないためストップ/スタートがとてもスムーズ、
近代的、先進的な仕様、
補助金が出るのでお得(ただし金額は国産車には及ばない)、
機敏で思い通り曲がるハンドリングと足まわり、
エアコンの調整画面のUIにはビックリする、
優しいブレーキフィール(ただし制動距離が長め)、

不満な点
何に反応したかわからない未成熟なレーンキープシステムや各種のウォーニング、
ドアに選択ボタンが無いため使い勝手が悪いシートポジションメモリー選択、
機能少なく操作性が悪いうえに、マニュアルが用意されていないナビゲーションシステム。しかも画面分割の機能無し、
始動時にデフォルト設定に戻るいくつかの設定項目、
なぜか外に音が漏れるサウンドシステム(これまでのエンジンがうるさかったので、気付かなかっただけかも)、
シトロエン、ボルボに比べれば劣るシートの座り心地、
機敏すぎて安定しないスポーツハンドリングの直進性(遊びがとても小さい)、
首都高などではレーンを外すことがある信頼性が低いオートパイロット運転システム、しかも結構白線を見失う、
リアワイパーがない、
コーナリングライトが無いので、暗い道での右左折には気を遣う。(ここ10年はコーナリングライト付きの車だったので)、
フロントライトが暗め、かつアダフディブではなくローハイの自動切替しか機能がない5年程度は遅れた仕様、コーナリングライトもない、
コンビネーションパネル、マルチメディアパネルの取扱説明書内容が不足している、
各種スイッチ類にバックライトがないため、夜間は手探りしかできない、


これらの不満を忘れるようなパワーが魅力
デザイン

5

V60クロスカントリーのような男性的なスタイリングからいわゆるグラマラスな女性的なスタイリングになり、まさに刷新感が大きい。
空力を徹底的に研究した成果で、風切り音がない。
Audiから移籍したデザイナーの効果は大きいと思う。
低いノーズから折り目なくリアまで流れるルーフライン。フロントクォーターから眺めるスタイリングはとても良い(自画自賛)。
トランクリアはのっぺりしているのが少し残念。
空力対策は秀逸。
これまでのどの車より遮音も効いている。
走行性能

4

EV では当たり前なのだと思うが、ガソリンエンジン車から乗り換えると、試乗の時からスムーズさにまずは驚く。
VOLVOでも充分早いのだが、この車の加速力は異次元的なものとなる。
バッテリーを活用したシャーシ剛性高く、機敏な(機敏すぎる)ハンドリングとともに走る楽しさがあるので、ついついアクセルを踏み込んでしまう。
そのくせ車内はガタピシ言わない。
数字通りの自慢のパワーで、頭の血が後ろにいってクラっと来そうになるほどの加速をするので、思い切り踏み込めるシーンはとても少ない。
乗り心地

4

言われていたほど硬い足周りではない。VOLVOも硬かった。が、凹凸の続く場面や、連続した波のような道路ではフワッとした感覚の収まりが良くない。
VOLVOやシトロエンのような乗り心地には数段劣るが、慣れてしまえば乗り心地が云々とは言わなくなると思う。
積載性

3

30年近くハッチバックに乗っていたため、トランクはさすがに小さいなぁ。ゴルフバッグは斜めにしてもやっと。男性用のものだとシートを倒さないと二つは積めない。
燃費

4

電費はまだわからない。
価格

5

4年間のメンテナンスまでつけて、この価格というのは、はっきり言ってバーゲン価格というしかない。
発売したばかりの車が、特典含め10%以上の実質値引きで手に入った。その上、税制優遇措置、国と県からの補助金があり、この制度があるうちに活用できたのはラッキーかも。
故障経験
納車初日からトラブル無しは、ボイジャー以来にて久しぶり。
中国車EV は燃えるという都市伝説はあるが、統計情報をきちんと調べれば、ここ数年の火災車の数は、
ガソリン車>ハイブリット(ほぼプリウス)>EV
もともとの車の台数の違いはあるので単純な比較は意味がないが、実際の火災事故の件数は、桁が二つ違っている。

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