ロードスターにロータリーエンジンを載せなかったのは何故ですか？

Answer 1

ロードスターの初代からのコンセプトの一つにアフォーダブル(affordable、安価)である事があります。
ロータリーエンジンは、アフォーダブルではないというのが搭載しない理由となります。

開発担当者が語る「ロードスター 30年のあゆみ」
https://gazoo.com/ilovecars/event/2019/roadster/19/10/28_2/

ここでNAの途中からNCまでの主査であった貴島氏が以下のように語っています。
「まず、ロードスターがその本質として意識して来たもの、それは“アフォーダブル（affordable）”であること。これは必要にして十分な性能、そして誰もが手に入れ易いクルマという２つの意味を持ちます。ハイパワー車はアクセルを加減しなければ性能を使い切れないし、メカニズムが複雑になる分、価格も高額になります。ロードスターにはレーシングドライバーのような技量は必要ありません。走らせて誰もが楽しいと思えるクルマ。これがロードスターの原点です」

ちなみに貴島氏はFD RX-7のサスペンション担当で後に後期のFD担当主査となっています。またNDの開発主査である山本氏は元々ロータリーの開発エンジニアでFDのエンジンチーフでしたので、お二人ともロータリーに無縁というわけではありません。

あと余談なのですが欧州市場では100kW(136PS)の壁があります。この馬力を超えると保険料が高くなって車が売れなくなる傾向があります。
欧州向けの歴代MX-5は、100kW以下のモデルが歴代全てで用意されていました。(NCには93kW(126PS)の1800ccのNC8Cが販売されていました)

Answer 2

確実に儲家を出す『安い古典的スポーツカー』という企画だったから。
ロータリーファンは、ロータリーエンジンの機械としての完成度を知らないのか、或いは知らないフリをしているのか・・・歴代ロータリー搭載車は、『マツダ地獄』という言葉を残しましたが、儲けは残していません。

歴代のロータリーエンジンは、発売する度市場不具体で短期的に生産停止や出荷停止となり、最悪はエンジン載せ替えなどの市場対応が必要になってきました。（既に技術的に確立し、ターボなど耐久性に不安がある機構を廃したRX-8でさえ、発売当時初期不具合で生産が止まりました。）

要するにロータリーは市場不具合対応により、毎度余計なおカネがかかり、儲けを圧迫し続けてきたということです。
ロードスターは、消滅してしまった米国のライトウェイトスポーツ市場を掘り起こし、根こそぎさらってキッチリ儲けを出す為に作られたので、ロータリーなど搭載して『遊んでる』余裕は無かったということです。もしNAロードスターがロータリーを積んでいたら、4代も続かなかったでしょうね。

Answer 3

ロードスターは安価で簡便であり、誰もが運転を楽しめる車として開発されました。かつて英国で流行ったライトウェイトスポーツがイメージです。

したがってカムに乗る感覚、DOHCエンジンならではのピックアップの良い回転フィールを重視したため、当時ファミリアに積まれていたものを、吸排気系をリファインしFR用に縦置きに仕立て直して搭載しました。

ロータリーエンジンは淀みなく回る優れた特性を持っていますが、一方で癖があり気難しい側面があるため、多くの人が手軽に楽しめる、古典的ライトウェイトスポーツというロードスターのコンセプトには合っていないと判断されて搭載は見送られました。

結果的にかなり売れたのと、当時はRX-7が現役で差別化したいというのもあり、以降は実用車エンジンをベースにチューニングするという流れを踏襲することになります。

因みに過去にサバンナRX-7にカブリオレ仕様がありこれはロードスターロータリーに近い車でしたね。

Answer 4

ロータスエランが原型だから

Answer 5

先ず初めにロータリーエンジンの車に乗ったことがありますか？
乗ったことある人はそんな質問者しないとおもいますが･･
ロータリーエンジンの特徴は
高出力
回転の上がりは一瞬のピックアップは遅いがあとは早い
回転落ちは遅い
音は頼りなくてかっこいいとは言えない。
つまり、高速ワインディングでタイムだけ追求するには適したエンジンです。
しかし、エンジンのピックアップや回転落ちが悪いことは ダブルクラッチでヒール&トゥ駆使したい ロードスターのユーザーにとっては全く面白くないエンジンです。おまけに音もカッコ悪い。
どう考えても、ロータリーは載せないでしょう。