2019年6月
■2019年6月
BMWは、BMW M社のフラッグシップモデル、「BMW M8クーペ」を2019年6月25日に受注を開始、同年12月以降に納車を開始する。
8シリーズをベースとしたBMW M8クーペには、BMW M社が開発した4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。最高出力441kW(600ps)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800~5600rpmを発生し、ドライブロジックを備えた8速Mステップトロニックと後輪駆動を重視した4輪駆動システム「M xDrive」が組み合わされる。
Mモデルの特徴でもあるエンジンレスポンス、ステアリングレスポンス、サスペンション特性をドライバーが任意に設定変更できる機能に加え、新たにブレーキの作動、ブレーキブースター、ブレーキ制御の各機能をコンパクトに統合、非バキューム式のブレーキブースターを採用して約2kgの重量削減を実現した「M専用インテグレーテッドブレーキシステム」を採用。ブレーキはアクセル全開時の高負荷条件下でもすぐれた制動力、安定性を実現するように開発された。このシステムは、より快適性を重視した「COMFORT」モードと素早い反応を重視した「SPORT」モードがある。
さらにセンターコンソールに「M MODE(Mモード)」ボタンを設定。これによりメーターパネル、ヘッドアップディスプレイの表示方法や運転支援システムの介入レベルを「ROAD」、「SPORT」いずれかのモードに変更することが可能。「ROAD」は基本設定としてすべての運転支援システムが有効になり、「SPORT」ではドライバーが任意に設定した情報に基づいて、前車接近警告および衝突回避・被害軽減ブレーキを除く、すべてのブレーキやステアリングシステムの介入が無効になる。
インテリジェント4WDシステム「M xDrive」はアクティブMディファレンシャルの搭載によって2つのリヤホイール間のトルク配分を最適化。M8クーペではダイナミックスタビリティコントロール(DSC)の介入は極端な状況のみに限定され、俊敏性や走行安定性を向上させる。ドライバーは必要に応じて前後アクスル間の駆動力配分を設定することも可能で、初期設定の「4WD」モード、ほぼ後輪駆動に近い「4WD SPORT」モード、DSCを完全オフにした後輪駆動の「2WD」モードが用意されている。
M8クーペにはよりアグレッシブなスポーツ走行を想定した「M8クーペ コンペティション」も設定される。搭載される4.4リッターV8ツインターボエンジンは最高出力460kW(625ps)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800~5800rpmを発生。0-100㎞/h加速3.2秒(欧州仕様)を実現している。
デザイン面では、フロント・サイド・パネルに幅広なデザインを採用。ハイグロスブラックのキドニーグリルとモデルバッチ、ドアミラー、リヤスポイラーを装備し、よりアグレッシブなデザインとした。
2020年4月1日には価格改定を実施した。