BMW アクティブハイブリッド 7 のみんなの質問

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今後、国産高級車に、メルセデスのようなディーゼルエンジンが発売されると思いますか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

日本車で高級ディーゼル車が出てくる可能性はたいへん低いです。以下の5つの理由のためです。

・欧州とは異なる状況
・エンジン開発費
・変速機開発費
・NOx後処理技術
・ブランドイメージ

では,以下に説明いたします。

●欧州とは異なる状況
下記2つが大きな理由です。

・カンパニーカー需要
欧州でSクラスや7シリーズにディーゼル車がありますが,これはカンパニーカー需要があるからです。カンパニーカーとは,会社がたとえば部長クラス以上に会社のクルマを支給する習慣があります。この時,燃料費を安くするため,燃費が良い(たとえ軽油がガソリンと同じ価格でも)ディーゼル車を支給します。

・走りに良さ
日本では,ディーゼル車は「遅い・くさい・うるさい」というイメージですが,欧州のクリーン・ディーゼル車は,ガソリン車とは比べものにならないくらい優れた動力性能をしています。たとえば同排気量で比較すると,ガソリン車の約2倍のトルクがあります。このためディーゼル車の素晴らしさに気づいたユーザは,次もディーゼル車を求めるようになります。
また自動車会社でも,低速トルクがあるガソリンエンジンということで,過給ダウンサイジングがはやっています。

●エンジン開発費
V型6気筒以上の大型エンジンになりますので,たいへんな開発費がかかります。ガソリンエンジンを流用できれば良いのですが,日本のガソリンエンジンはほとんど軽量化してあるため,肉厚が薄く,ディーゼルエンジンに必要な耐圧構造をとっていません。つまり流用できません。このため新規開発になるコストをどうするかが課題です。
日産のように北米では,ダイムラーからエンジン調達をするというのが一番現実的です。

●変速機開発費
たとえば排気量3.0Lのクリーン・ディーゼルエンジンは,下記のようなスペックになります。

・出力 313馬力/4400rpm
・トルク 600Nm/1750rpm

ここで問題なのは,トルクです。エンジンスペックから,変速機の要求されるトルクは,800Nmくらいになります。このような大トルクに耐えられる乗用車用変速機は,少なくとも日本メーカにはありません(日本メーカは600Nmまで)。このため数量の少ない高トルク変速機を開発する必要があります。

さてにさらに問題なのは,これを多段ATで構成する必要がある点です。最低でも7速。できれば8速にする必要があります。これも現在の日本メーカには,難しい課題です。

●NOx後処理技術
ディーゼル車の普及を妨げているのは,石原都政のペットボトル事件ではありません。最大の問題は,NOx(窒素酸化物)の後処理コストが高い点です。乗用車の排ガス規制は,走行距離に応じた排出量規制です(トラックなどは出力あたりの排ガス量)。つまり大排気量になるほど,後処理が厳しくなります。
日本メーカは,マツダを除き,欧州市場には,NOx吸蔵タイプ触媒で対応しています(マツダはSCR)。ところがNOx触媒は,処理排気ガス量が増えるほど,触媒量が増えていくため,大排気量エンジンには向いていません。つまりSCR方式(=尿素水でアンモニアを発生させ,NOxを還元)へ切り換える必要があります。
日本のトラックメーカが開発済みなので,技術的に可能ですが,問題はコストです。

●ブランドイメージ
今から高級ディーゼル車を出して,ベンツのEクラスやBMW 5シリーズ以上のクルマを生み出せるでしょうか。日本のコンペティタは,すでに欧州勢ではなく,韓国勢の状況です。時々,米国でレクサスの伸長が出てきますが,あくまでダイムラー,BMWの次のポジションで,価格が安いから台数がでているだけです。
そうなると,日本勢は,ハイブリッド技術で戦うしかありません。しかしハイブリッド技術もすでにヒュンダイ・ソナタ・ハイブリッドが出ていまして,米国ではプリウスの次の売れているハイブリッド車という地位を獲得しています。
いずれにせよ国産の高級ディーゼル車が出る幕はなさそうです。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

その他の回答 (4件)

  • 国内向け、北米向けのモデルが出てくる可能性は極めて低いでしょうね。
    なぜならば、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の濃度基準が非常に厳しく、処理装置のコストが高くつくので経済的なメリットを出しにくいからです。
    欧州では、今のところ基準が甘いので未だにNOx垂れ流しのディーゼルが蔓延っていますが、2014年にEURO6が施行されると処理装置のコストが大幅にアップしますので、徐々にシェアを下げていくという見方が大勢を占めています。市場動向をそう読んでいる日本車メーカーは、今から新たなディーゼルエンジンの開発に着手することは得策ではないと考え、トヨタのようにディーゼルエンジンは外部調達するという方針を採っているわけです。
    従って、近い将来、国産高級車にディーゼルエンジンが積まれる可能性はほぼありません。10年後とかになって、低コストのNOx処理技術が確立すれば話は別です。

  • トヨタはBMWと提携してますが、BMWのディーゼルエンジンを搭載したトヨタ車を導入予定だそうです。

  • 日産やホンダはV6のディーゼルエンジンを日本と北米に投入する計画がありましたが、リーマンショックで中止になりましたね。

    日本の自動車メーカーも欧州ではディーゼルエンジンを多くの車種に採用しているので、日米の排ガス規制と同じぐらいになる欧州のユーロ6あたりからディーゼルエンジンが国内でも増えるかもしれません。
    それまでは様子見をするところもあるでしょうし、ガソリンハイブリッドの無いメーカーがディーゼルエンジンで頑張る事もあるでしょう。

    ただ、V6以上のディーゼルエンジンを採用するような車種を作ってる自動車メーカーばかりではないで、可能性が高いのはトヨタか日産でしょうね。

  • メリットがないですけどね。

    ガソリンと軽油の価格差は昔と比べかなり小さくなってますし、

    そもそも燃料代なんて気にするような人が高級車には乗れないですから。

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