BMW 3シリーズ E90・E91の直噴最終型の見分け方を教えて下さい。 中古車サイトで探しています。

Question

2010年5月頃から売り出されたみたいですが、在庫車で直噴でないものも混ざっていそうで、単純に登録月で判断していいものか分かりません。

Answer 1

モデルコードはE90で同じですが、車両形式がポート噴射はABA-VA20、マイナーチェンジ後の直噴はLPA-PG20なので車検証を見れば判別できます。しかし、あいにく中古車サイトでは車両形式は表示されないので、その場合は表示されているエンジン出力で判断します。ポート噴射は156ps、直噴では170psにアップしてます。但し、お店のサイトでは表示に間違いがあることもたまにありますので、電話してよく確かめたほうが良いと思います。

ところで、直噴がお好みのようですが、私は賛成できません。直噴エンジンは吸気バルブなどにスラッジが堆積してエンジントラブルを招く持病をBMWに限らずどのメーカーも抱えて問題になっています。また、直噴インジェクターは高価なので故障して交換すると工賃入れて1本6～7万円、4本なら全部なら30万円近くかかります。ですから、新車で買って5年以内に売却するなら問題が出ないので構いませんが、10年以上経過した中古は危険です。パワーがすこし高いですが、走りにそれほど影響はありません。燃費も少し良いですが、直噴機構にトラブルが生じたら一発で帳消しになってしまいます。

実は私は3シリーズと同じパワートレインの1シリーズ・カブリオレを所有しています。後期型は3シリーズと同様に直噴化されたのですが上の理由から後期型ではなくあえて前期型のポート噴射エンジンを選択しています。これまで数台のBMWを含め外車中古車を40年近く乗り継いできた経験から言いますと、古い中古外車の場合は性能よりも故障やメンテナンスを優先して選択したほうが、長い目で見て楽しめると思います。その点で新車とは選び方が異なります。

直噴に限らず、アイドリングストップなどの自動車エコ化はすべてそうですが、政治指導の環境対策に自動車ユーザーが負担を強いられている形になっています。エコな車は面白くもありません。楽しい車を選ぶならなるべく旧い世代のエコじゃない車に限ります。それは若干反社会的ですが十分に合法です。現在1970年台～90年代の旧車価格が暴騰していますが、このことに気づいている人が買いあさっているからです。