2006年1月
■2006年1月
ロールスロイスと並ぶ高級車ブランドであるベントレーの中でも最上級モデルに位置するのがアズール。ベントレーらしい堂々たる存在感のあるデザインの中にもエレガントさを併せ持った4人乗りのオープンカーだ。メッシュの大きなフロントグリルや丸型4灯式のヘッドライトなど、外観デザインは見るからにベントレーらしいもの。メカニズム部分を超小型に仕上げた電動開閉式のソフトトップを備えている。7本のフレームを持つ3層構造のソフトトップは、高い遮音性能と断熱性能を特徴とし、自動でレザー製のトノカバーに収納される。基本プラットフォームはアルナージのものを流用し、これによって4人乗りのシートと十分なラゲッジスペースを確保した。インテリアは正に贅を尽くしたもので、最高級のレザーシートや木目パネルがふんだんに使われている。鏡のように磨き上げられた木目パネルは1台分のパネルのすべてが1本の同じ木から取るというこだわりを持って、1台ずつ手作りで仕上げられる。搭載エンジンはV型8気筒6.75リッターのOHV+ツインターボ仕様で、336kW(450ps)/875N・m(89.2kg-m)のパワー&トルクを発生する。この圧倒的な動力性能は、4速ATとの組み合わせによって2tを大きく超える超重量級のボディをグイグイ押し出していく。0-100km/hの加速は6.3秒で駆け抜ける駿足の持ち主で、最高速度は実に270km/hに達するという。