いやあ楽しい車に出会いました
BMWがクリスバングルによって醜悪にされていったのと対照的に徐々にデザイン洗練度が高まっているAUDIに気を引かれ、A4
2010.4.23
- 総評
- いやあ楽しい車に出会いました
BMWがクリスバングルによって醜悪にされていったのと対照的に徐々にデザイン洗練度が高まっているAUDIに気を引かれ、A4の試乗でこれならとS4を注文してしまった。結果は大正解。乗った瞬間から分る「ただものじゃない」感。
ドライブセレクトをDYNAMICにするとギア表示がDからSに変わり、タコメーターが跳ね上がりゴーカートへと変身。ハンドルは超重、サスペンションもガチガチになり橋の段差ではタイヤが宙に浮くほど。心拍数は上がるが、燃料計の針はみるみる下がる。1-2km/Lぐらいか。わずかな時間、非現実の世界を楽しむときのみ使用。AUTOにすると同じ段差をヌルリとショックなくすり抜けて行く。普段の運転はこれ。COMFORTではなめらかで柔らかな乗り味になり人を乗せるときか疲れている時。INDIVIDUALは異なる設定をメモリーできるわけでもないし現実問題あれこれいじっている人はいないだろう。
頻繁な給油が必要で少々面倒くさい。S4は「何でもこなす」ファミリーカーではなく、あくまでもスポーツカーだと納得していないと5km/L台の街乗り燃費に笑顔でいられない。ドライブセレクトにもう一つ「ECO」があれば完璧だったね。
以下、購入を考えている人たちの参考のため、あえて短所をたくさん挙げます。
- 満足している点
- ・縦線を強調したフロントグリルが思った以上にA4との違い感を出している。
・走る・曲がる・止まるは文句なし。よく曲がるとは聞いていたが納得。以前減速して曲がっていたカーブをいつのまにか定速で通りすぎてしまい後で気がつく。日本車ならリミッターが作動する少し手前ぐらいが、この車にとって気持ちよくジョギングしてるってところか。
・ドライブセレクトは各モードの違いが大きくメリハリがあって大変よろしい。乗り心地を他車に例えればそれぞれGTR、ISF、A4ぐらいの違い。
- 不満な点
- ・室内の広さは同じはずのA4に比べ、S4はやけに狭く感じられる。特に後席は狭い。後方側方視界も悪い。シートのせいかな。スポーツシートのため乗り降りはスムーズではない。よく指摘される右ハンドル車の左足スペースの狭さに関しては、自分は何ら問題と感じない。
・ゴルフバッグはBMWとAUDIの常で横置きできない。日本人の要望を聞く気は皆無。自動車雑誌みたいにスーツケースを4個も5個も積んで喜ぶ人なんていないのに。
・排気音はおとなしい。せめてISFぐらいの音はほしいところ。
・中身は良いけど、MMIなど操作系はおバカ。ドイツ車共通の無器用さの典型。コンソール上に並んだたくさんのスイッチ群がコックピット風な雰囲気を漂わせているが、実はうまくシンプル操作のシステムを設計できなかっただけ。例えばFMからCDの特定の曲に変えようとすると、それぞれ場所も形も異なるスイッチを画面とコンソールを見ながら押したり回したりでややこしい。その他不満点多数。
・ワイパーの操作性もすごい。雨がしばらく降らないと忘れてしまう。オートドライブもまた使い勝手悪い。説明書なしで操作できる日本車に感心。
・エンジンを切ってもナビ、オーディオはONのまま、ドアを開けなければ消えない。夜間は音量を小さくしてからドアを開けるという一手間。結構不便。余計なことしやがってと毎回つぶやいている。
・前方の赤信号に対しアクセルから足を離して慣性で近づいていこうとすると、ギアが次々と落ち強力なエンジンブレーキをかけてきて止まろうとする。そのためアクセルから足を離すことができない。ただこれは学習機能か走行距離が伸びるにつれわずかながらも改善されている。青信号に変わって、ブレーキペダルから足をはずしてもほとんど動き出さず、アクセルを踏み込んで発進。初めのうちはギクシャクしがちで慣れが必要。クリーピング無しのアクセルワークだけでの微速前進やバックはかなり気をつかう。一般的な燃費節約法をすべて拒否する頑固者でアクセルを常に踏むことを要求してくる。その割にタンク容量が少ないため、1給油300kmが精一杯。電気自動車に追いつかれそう・・
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