2017年11月
■2017年11月
アストンマーティンは、新型となる「ヴァンテージ」を2017年11月21日に発表、2018年第2四半期にデリバリーの開始を予定している。
フルモデルチェンジを受けた「ヴァンテージ」のエクステリアは大きな変貌を遂げている。彫刻的なフォルムに短めの前後オーバーハング、筋肉質のサイドプロフィール、ワイドなリヤエンドの組み合わせが独特の力強い個性を主張する。エアロダイナミクスも考慮されたスタイリングは大きく変わったものの、アストンマーティンらしさを漂わせる仕上がりとなっている。
ボディは全長4465mm×全幅1942mm×全高1273mm、ホイールベース2704mm。先代よりもワイド&ローが強調され、新デザインのサイド・ジルや最後端を跳ね上げたリヤデッキなどにより、アストンマーティンのラインアップの中でもハイレベルのダウンフォースを得ることに成功したという。
「ヴァンテージ」のアグレッシブなキャラクターはインテリアにも反映されており、スポーツカーらしい凝縮感を備えたコクピットはシャープなラインで構成されている。高めに設定されたウエストラインに低いドライビングポジションの組み合わせによってドライバーが運転に集中できる環境が生み出され、先代モデルに対してヘッドルームを中心に居住スペースを改善。ロータリーボタンとトグルスイッチを組み合わせて操作性を高め、直感的な操作ができるようなレイアウトとした。収納スペースも数多く設定され、シート背後の収納スペースのほか、350Lのトランク容量が確保されている。
パワーユニットはオールアルミ製の4.0リッターV8ツインターボエンジンをフロントミッドシップにレイアウト。車両の重心を下げると同時に前後50:50の重量配分を実現。最高出力375kW(510ps)/6000rpm、最大トルク685Nm/2000~5000rpmを発生し、0-100㎞/h加速3.6秒、最高速度314㎞/hのパフォーマンスを得ている。組み合わされるトランスミッションはZF製の8速ATだ。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤはマルチリンク。アダプティブダンパーが標準装備となり、ドライバーは各走行モードを選択することにより、あらゆるシーンで最適な走りを楽しむことができる。また、アストンマーティンのモデルとしては初めてエレクトニック・リヤ・ディファレンシャル(Eデフ)が採用され、車載のエレクトニック・スタビリティコントロールと連携してクルマの挙動をコントロール、状況に適した制御が行われる。
装備では全車にキーレス・スタート/ストップ、タイヤ空気圧モニタリング、パーキングディスタンス・ディスプレイ、パークアシスト、フロント&リヤ・パーキングセンサーなどを装備。8インチ液晶スクリーンを介した車載エンターテイメント・システムには、アストンマーティン・オーディオシステム、Bluetoothオーディオ&電話ストリーミング、iPod、iPhone、USB再生機能、一体型サテライトナビゲーションシステムが含まれている。
■2021年3月
アストンマーティンは、「ヴァンテージ」シリーズの最新モデル「ヴァンテージ F1エディション」を2021年3月22日に発表した。