2008年10月
■2008年10月
伝統的な手作りによって超高級スポーツカーを生産するアストンマーティンが最上級モデルとして投入したのがDBS。2007年8月にカリフォルニアで開催されたコンクール・ド・エレガンスで発表され、フランクフルトショーでの価格の発表を経て、10月から日本でも販売が開始された。発売に先立って映画『007カジノロワイヤル』でボンドカーとして使われたことでも有名だ。流れるような力強いラインで構成された2ドアクーペのスタイリッシュなボディは、いかにもアストンマーティンの最高傑作ともいえる気品を感じさせる仕上がりだ。2シーターのインテリアもセミアリニンレザーのような伝統的な素材と、カーボンファイバーのような先進素材をうまく組み合わせて作られており、熟練した職人の手によって入念な作り込みがなされている。搭載エンジンは軽合金製のV型12気筒6.0リッターの4カム48バルブで、フロントミッドシップに搭載されて後輪を駆動する。380kW/570N・mという圧倒的な動力性能は6速マニュアルとの組み合わせによって0-100km/hを4.3秒で駆け抜け、最高速は307km/hに達する。前後異サイズの20インチタイヤはピレリのPゼロを採用。サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン式で、アダプティブ・ダンピングシステムを備える。ブレーキは前後ともカーボンセラミックディスク。日本へは右ハンドル車が導入される。2008年10月にはタッチトロニック2と呼ぶ6速ATが追加された。