秋に出るSクラスのテスト車に試乗。ドイツの自動運転はモノが違う
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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今回のテストで同行していただいたメルセデス・ベンツの運転支援システム担当のフランク・ヴェルナー・モーン氏(今から22年前にESPを発明した人物)は、この先進のシステムを「レベル2」の完成型であると説明している。メルセデスのこの確かで、素晴らしい技術に比べると未だレベル2の入り口にしか過ぎない段階にも関わらず、どこかのメーカーが「自動運転」とか「すでにレベル3に達した」と豪語しているのとは大きな企業姿勢の違いを感じさせる。
こうした「言動」によって誤解、過信したテスラのドライバーが起こした事故のお陰で、ハンズフリーにできる制限時間が30秒から15秒へと半減されたのも記憶に新しい。ユーザーの「自動運転」に対する理解度不足、そしてメーカー側のミスリードは絶対にあってはならない。自動運転はまだ誕生したばかりの赤ん坊だ。学ぶべき事、経験すべき事象は無数に存在しているのである。
それでもメルセデス・ベンツの自動運転およびアクティブ・セーフティ担当のDr. ミヒャエル・ハフナーは「このSクラスに搭載されている進化したメルセデス・ベンツ インテリジェント・ドライブは将来の自動運転をめざし段階を追って改良されています。その成果は皆さんが思っているよりも早く実を結ぶかも知れません」と自信に溢れた発言をしていた。
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