ボルボV40に追加された最新エントリー、「T3」の走りはどうだ?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
「T3 SE」の小ぶりだが身体によく馴染むシートに身体をあずけて走り出すと、その走行感覚は“軽快”という表現が相応しいように思えた。ステアリングの感触に薄いオブラートが掛かったように感じられるのがボルボらしいところだが、路面のフィールを不足なくドライバーに伝えてくるのに加えて、手応えは軽めで、レスポンスが意外とクイックなのである。
しかもサスペンションは適度にソフトだから、乗り心地も上々である。標準モデルの16インチに対して、SEは17インチタイヤが標準になるから、路面の荒れたところでは若干タイヤがバタつくこともあるが、乗り心地は基本的に粗さのない快適なものだといえる。
そういったサスペンションと、上記のステアリングから想像できるとおり、中速コーナーが続くワインディングロードに入ると、1480kgという車重から想像するより軽快な身のこなしを見せて、コーナーの連続を走り抜けていく。
コーナリング中の左右前輪のトルク配分を適正に保つ、「コーナートラクションコントロール」というデバイスの効果もあって、アンダーステアをほとんど意識させない、素直なコーナリングが可能だった。さらにいえば、ブレーキの感触もナチュラルなものだ。
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