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ニューモデル 2019.10.31

乗ってわかったハンズフリー走行が可能な日産「スカイライン」のプロパイロット2.0の実力

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「やったね日産」肝入りの、日産スカイラインに設定された、ハンズフリー走行可能なプロパイロット2.0を体験した。ハンズフリー走行というと、いよいよ自動運転かっ!と思いがちだが、実際には“運転支援”の範疇にあると、日産は説明する。が、日本車初の高精度3Dマップと7個のカメラ、ソナーを使った高速道路のナビ連動ルート走行と同一車線でのハンズオフ機能の同時採用は、合わせて、世界初の快挙だという(2019年7月現在)。

なお、プロパイロット2.0が装備されるのは、スカイラインの中でも3.5LV6、306ps、35.7kg-m+モーター68ps、29.6kg-m、システム出力364ps!のHVモデルのみ。ガソリンターボには用意されない。HVモデルにプロパイロット2.0なしのモデルが用意されないため、プロパイロット2.0単体価格の算出は難しいが、イメージとして50万円ぐらいだと思われる。つまり、セレナe-POWERのプロパイロットに対して、倍以上の金額ということになりそうだ。

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それにしても、スカイラインHVの出足はモーター走行、静かで、ウルトラスムーズであり、高級感たっぷりだ。

プロパイロット2.0の最大の売りであるハンズオフ運転は、約60~90km/hの速度域で可能(±10km/hの猶予がある)。実際にベース価格616万円のスカイラインGT Type SPで走り出し、おなじみのステアリング右のスポークにあるブルーのプロパイロットスイッチをON。その横のキャンセルスイッチを+-方向に上下することで速度設定ができ、メーター中央左上にある、グルグル回っているアイコンがブルーになれば、ハンズオフ運転が可能になる。

プロパイロットとプロパイロット2.0は、基本性能も異なる。一言で表現するならば、精度と作動の自然さが違う。それはカメラとセンサーだらけと言っていい、プロパイロットの高度な制御とともに、高精度3Dマップを使っているからで、ハンズオフOKになった場面でも、高速道路の車線中央をビシリと走行。カーブでも「やったね日産」と叫びたくなるほどのトレース性をしっかりと示してくれるのだ。また、ステアリング制御の自然さも特筆もの。初期のプロパイロットは、大げさに言えば、直進時でもステアリングが左右に振れる、チョロチョロした走行制御だったのである。

とはいえ、プロパイロット2.0の最大の関心事は、自動車線変更だろう。高速道路を走っていると、周辺の交通状況により、クルマ側から「車線変更しますか」という提案が行われる。もしそれでよければ、プロパイロットスイッチの上にある車線変更ボタンを押せば、この場面ではステアリングに手を添える必要はあるものの、自動でウインカーを出し、車線変更を開始してくれるのだ。また、任意で車線変更を行いたい場合は、ステアリングに手を添えた状態でウインカーを出すと、自動車線変更を行ってくれる。ただし、後者の場合、車線変更する車線の後方にクルマがいる場合は、モニタリングによりキャンセルされる。

実際のところ、車線変更を行うとなりの車線のかなり後にクルマがいるように見えても、万全を記すためか、なかなか自動車線変更を受け付けてくれなかったのも事実。

ところで、これまでのプロパイロット、ACCで不満だったのが、例えば80km/hにセットして走っていた場合、きついカーブに入っても、80km/hのまま突進してしまうこと。ボクとしては、せっかくのアダプティブクルーズコントロール作動中、半自動運転気分なので、ブレーキは踏みたくないから、ACCの速度設定スイッチを電光石火の操作で、速度を10km/h単位で落とす・・・なんていう面倒な減速操作をしていたのである。

が、プロパイロット2.0ならそんな心配、手間はいらない。何しろ、高精度3Dマップがカーブなどを認識しているため、自動でカーブの手前から減速。カーブを出れば、スムーズに速度を復帰させてくれるというわけだ。

もっとも、高速出口のスロープなどでは、速度制限がいきなり80km/hから40km/hになったりすることもあり、その際も速度標識にしたがって減速してくれるのはいいものの、高精度3Dマップゆえ、正直に速度制限標識通り、40km/hまで急減速してくれるため、けっこうな(のけぞるような)減速Gに見舞われ、それこそ、車両後方にピタリとついているクルマがいれば、追突されかねない事態、急減速になってしまうのが、悩みどころではある。

そんなプロパイロット2.0ではあるが、長距離の高速走行を頻繁に行うドライバーにとっては、つきものの渋滞を含め、移動のストレスを最小限にしてくれる、現時点で最先端の神器と言っていいと思える。ドライバーを向いたカメラがしっかり監視しているため、睡魔に襲われたとしても安全は担保されるし(ハンズオフ運転の解除という意味で)、自動車運転の未来をかいま見せてくれる魅力、威力がある。

はっきり言って、高速道路の長距離ドライブの機会が少ないドライバーにとっては宝の持ち腐れになるかも知れないが、自動運転にさらに一歩近づいた高度な自動車先進技術&制御、日産インテリジェントモビリティーを誰よりも早く体感したいのなら、プロパイロット2.0の対価、約50万円の価値はアリかもしれない。

日産スカイライン
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline.html

文/青山尚暉

モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。

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