コンセプトで予告 ついに市販化
メルセデス-AMGは、来年発表する最もパワフルなモデルの準備に取り掛かっている。AMG GT 4ドア・クーペのプラグイン・ハイブリッド・バージョンだ。
おそらく既に商標登録された「GT 73 4マティック+」と名付けられるはずである。このガソリン・ハイブリッドのフラッグシップ・モデルは、システム合計出力が800psか、それをやや超えると思われる。
新たに撮影されたスパイ写真には、エンジニアがテスト中のプロトタイプが写っている。一見すると、他のAMG GT 4ドア・クーペと違いがないように思えるが、ボンネットの下には複雑な電気系のシステムが見られる。これはおそらく、電動化されたパワートレインを動かすためのものだろう。これらの写真を撮影したカメラマンによると、このテスト車両は電気モーターのみで静かに走っていたという。
AMGのトビアス・ムアース社長は、このモデルが2020年に発売されるだろうと、ジュネーブ・モーターショーの会場でAUTOCARに語った。同氏はそのパワートレインが、2017年のジュネーブ・モーターショーに出展されたGTコンセプトから大部分を受け継ぐことも明かした。
0-100km/h加速 3.0秒以下か
GTコンセプトのパワートレインは、AMGの4.0ℓV8ツインターボ・ガソリン・エンジンに加え、フロント・アクスルに1基の電動モーターが搭載されていた。ムアース社長によると、その合計出力は「最高600kW」すなわち816psになるという。直接比較されることになるポルシェ・パナメーラ・ターボS E-ハイブリッドは、たったの680psに過ぎない。
ハイブリッド・システムの搭載による重量増は避けられないにせよ、GT 73は0-100km/h加速3.0秒を切る性能となるに違いない。GT 63 Sの0-100km/h加速は3.2秒だ。もちろん、加速性能に優れるだけではない。このシステムは電気のみで最大50kmの距離を走行可能であるため、燃費も他のAMG GTよりはるかに良くなるはずだ。
「73」という名称は歴史上、AMGの最もパワフルなクルマの中でも数少ない選ばれたモデルのみに与えられてきた。その中で直近のモデルは、1990年代のR129型SLクラスで超稀少な(生産台数50台)7.3ℓV12エンジンを持つSL 73だった。その自然吸気エンジンは後にパガーニ・ゾンダのパワーユニットとしても採用された。
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