もくじ
ー 困難増す世界事情
ー 今後の投資計画への影響は
ダイムラー 自社EV用、2.5兆円超規模のバッテリー発注 ディーゼルに投資も
困難増す世界事情
メルセデス・ベンツの親会社、ダイムラーの2018年の収入は2%アップの1470億ポンド(20兆8800億円)となったが、純利益は93億ポンド(1兆3210億円)から28%ダウンの67億ポンド(9512億円)となった。
営業利益も126億ポンド(1兆7890億円)から98億ポンド(1兆3914億円)に下がり、第4四半期の営業利益率は23%も下がる結果となった。
ダイムラーが毎年開催するプレスカンファレンスで、ツェッチェCEOは「強い逆風」になっているとし、米中貿易摩擦やサプライヤー関連の問題、WLTPなどの新規制への対応、そして原材料価格の高騰などを原因として挙げた。
さらに、貿易環境については「依然として非常にチャレンジング」とし、原材料価格の高騰や為替相場などが主な要因としている。
英国がEU離脱に関する決定をしたことに関しては、「ブレグジットは最も重要で決定的な要因です」と語った。
「それ自体が世界経済の不安定さを作り出すこともあり得ます」と彼は懸念を示す。「英国はわれわれにとって世界4番目の規模を誇る市場であり、強制的なEU離脱が現実になれば、英国市場への多大な影響は避けられないでしょう。為替相場も好ましくない関係性となり、様々な面でリスクとなり得ます」と加えた。
今後の投資計画への影響は
電動車種に多額の投資を行うダイムラーにとって、2019年の収入も良い結果にはならないだろうとツェッチェは語る。
ダイムラーは2022年までに、48Vマイルドハイブリッドや電気自動車などを含む130の電動化モデルをリリースすることを目指している。2030年までのバッテリー供給に関しても、176億ポンド(2兆5000億円)の投資を行う。
だが、ダイムラーは多額の手元資金を持っており、昨年の収入と全体での自動車の売り上げもわずかだが増えた。中国市場では市場全体が下落の雰囲気を漂わせている中、ダイムラーの中国事業は11%の成長を実現した。
ダイムラーは自社の「モビリティ会社」への転換を続行中だ。金融事業もダイムラー・モビリティと改称したばかりで、昨年にはBMWのカーシェアリング事業と合併もした。
今年、ダイムラーは米サンノゼとサンフランシスコにて完全自立運転のシャトル事業を試験的に開始する予定で、次の12カ月で「高度に自律した」トラックなどに4億4000万ポンド(625億円)を投資すると発表した。メルセデス・ベンツ下での電動や自動運転のバンも計画に上がっている。
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