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スバル・インプレッサWRXタイプRは今、「買い」なのか?

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スバル・インプレッサWRXタイプRは今、「買い」なのか?

もくじ

ースバル・インプレッサWRXタイプRの基礎知識
ー考えるより走れ! 「フラット4は宝石」
ーAUTOCAR記者の今の評価は?
ー「買い!」と思ったアナタに…… 最後のアドバイス

メルセデスSL65 AMGブラックシリーズは今、「買い」なのか?

スバル・インプレッサWRXタイプRの基礎知識

・製造:1992年~2000年
・最高出力:265~280ps
・現在価格:1万ポンド~3万ポンド(152万~457万円)

インプレッサの全盛期は、21世紀を目前に控えた約10年間だった。スバルは多くのインプレッサを生産したが、その10年には思い出すのが難しいほど、様々な限定モデルが含まれている。

なかでも、高性能バージョンにはWRXの名前がつけられ、さらに性能を追求したモデルには、WRX STiの名が与えられた。この2車種だけならシンプルだが、その他にもタイプRとタイプRAというコンペティション仕様も生産されている。世界ラリー選手権(WRC)の優勝を記念して、1年間だけ製造された車両だ。

極めて特別な限定生産モデルを、無数の中古車の中から区別する方法がある。ドアの枚数だ。1990年後半、スバルと手を組んでいたプロドライブ社のファクトリーでは、4ドアよりも軽量で剛性の高い2ドア・クーペの生産を優先して行っていた。最もよく知られるモデルは、22Bだろう。P1も同様だが、上玉なら10万ポンドを超える価格で取引されている。



考えるより走れ! 「フラット4は宝石」

今回撮影したのはWRXタイプR Vリミテッド。WRCの1997年シリーズの成功を祝し、翌年1000台だけ製造された限定車だ。シリアルナンバーは179で、走行距離はわずか4万8000km。日本から輸入されている。大型のリアウイングとルーフ・スクープ、大径マフラーが取付けられているが、その他は工場から出てきた日の姿と変わりない。

WRXタイプR Vリミテッドは、余分な装備を削り、ラリー用のベース車両として生まれた。フロントは4ポットではなく、2ポットのキャリパーが装備されている。このクルマで出走するラリーチームは、公道仕様のブレーキを外し、競技用のものに付け替えたに違いない。


だからといって決して大人しい性格のモデルではない。走り出せば喜びを感じ、今でも十二分の速さがある。

メーカー公証の最高出力は280psだが、スバルファンの多くは300ps以上だと話す。

ドロドロと脈打つ水平対向エンジンのサウンドトラックは、疑いようもなくスバルのもの。このターボユニットは宝石のような存在だから、他と聞き間違えることはない。



AUTOCAR記者の今の評価は?

スロットルを深く踏み込むと明確なターボラグを感じる。ブーストが高まるまでの若干のためらいの後、火が付いたように強力な勢いで加速し始める。ターボブーストが効いた時のパワーデリバリーは、スペックよりも強力なクルマに感じられるほど。

レッドゾーンが7800rpmから始まる高回転型ユニットは、パワーバンドも広く、トップエンドに向けて上り詰めていく様は、エキサイティングのひと言に尽きる。マニュアルミッションは、非常にダイレクトでメカニカルな手応えと、操る満足感が味わえる。


この時代の多くの高性能モデルとは異なり、今日の感覚でもWRXタイプR Vリミテッドの乗り味は硬く感じる。ストロークが短いため、揺さぶられると表現した方が適格だ。

コーナリング中のボディバランスは、非常に出来が良い。鋭く向きを変えるフロントタイヤと流れやすいリアタイヤを、スロットルのオン/オフで制御できる。意のままに操れる懐が深いクルマだ。

モータースポーツの遺産ともいえるモデルだけあって、人気も非常に高く、値頃な個体を見つけるのは困難だ。もちろん、ドアの枚数の確認もお忘れなく。



「買い!」と思ったアナタに…… 最後のアドバイス

購入時の注意点

オイルの管理が非常に重要で、“最低” でも1万km毎に交換した履歴のクルマを選びたい。ヒストリーが不確かな車両だったら? ……逃げるが勝ち。

改造車はクラッチの減りが早い。クラッチミートの際に振動(ジャダー)が発生するなら、交換の予算確保が必要。エンジンが暖まった状態で排気口から白い煙が出るなら、ターボの故障など、エンジンが重症である可能性が高い。

ノーマルコンディションの個体は高価格だが、改造箇所が明らかなら、比較的簡単に戻せるのは魅力。


加えて一言 読者の皆さまに

インプレッサはどんな時でもニュートラルに走れ、挙動も穏やかだ。しかし、高速で抜ける複合コーナーは不安定になりやすく、立ち上がりの反応は若干スロー。ステアリングは正確だが、クルマの性能とは裏腹に、そのタッチは軽すぎる。

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