世界的なクロスオーバーSUVブームのなか、日本でもトヨタC-HRやホンダヴェゼル、少し上のカテゴリーではトヨタのハリアーや日産エクストレイルが販売を伸ばしています。しかしちょっと待ってほしい。何か忘れちゃいませんか。まさに元祖クロスオーバーというべき伝統の車名、エスクードです。
おりしも2017年7月に直噴ターボエンジン搭載車を新たにラインアップ。そちらの実力を確かめつつ、ぜひとも「売れまくってるSUVに乗ってもつまらない」とお考えの皆さまに、(人気車、実力車の次、という意味で)第三の選択肢としてご検討いただきたい!
ニッポンの名エンジン ベスト5【21世紀以降編?絶滅危惧のV8から最新軽の660ccも登場?】
文:ベストカー編集部 写真:池之平昌信
ベストカー2017年9月10日
■いまこそスズキ・エスクードを思い出すべき!
初代エスクードが登場したのは1988年。かつてトヨタのRAV4やホンダのCR-Vと熾烈な販売合戦を繰り広げた、都市型SUV(当時はそんな言葉はなかったように思うが……)のパイオニアです。
いまではすっかり影も薄くなり、2015年に登場した現行型(4代目)からはハンガリー製を輸入するかたちを取っているエスクードだが、しかし初代からの特徴である「骨太な走り」と「個性的な存在感」はバッチリ継承されている。
そのことを改めて思い知ったのが、今回新たに設定された、直噴ターボ仕様の追加モデルだ。
これまで1.6LのNAのみだったエスクードに、新たにパワフルな直噴1.4Lターボエンジン、「ブースタージェット」を積んだ「1.4ターボ」が設定された。
そのスペックは136㎰/21.4kgmと2L車なみで、これに6ATを組み合わせる(レギュラーガソリン仕様)。駆動方式はフルタイム4WD「ALL GRIP」で、専用のフロントグリルと17インチアルミホイール、ルーフレールが標準採用される。
この専用グリルがカッコいいんだ。じっくり見てほしい。なんたってハンガリー製ですぜ。
実際に乗ってみると、走りもしっかりしていてエンジンも気持ちいい。C-HRやヴェゼルではちょっともの足りないけど、ハリアーやエクストレイルは大きいかな……というユーザーにピタッとハマるできばえ。
話題の安全装備も充実しており、ミリ波レーダー方式の「レーダーブレーキサポートII」が標準装備。約40~約100km/hまで自動で前車に追従するアダプティブクルコンなどを採用している。価格は258万6600円とお値打ち価格。せっかくクロスオーバーSUVに乗るなら個性派を、とお考えの読者諸兄はぜひ購入候補に加えてみてほしい!
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