街を颯爽と駆け抜けるお洒落なワーキング仕様
”軽トラ”と聞いて思い浮かべるのは、何の色気もないホワイトボディ、無造作に機材を満載したキズだらけの荷台、農作業で泥だらけになったボディ&タイヤ…といったイメージ。しかし、軽トラでもイジり方しだいで遊び心に満ちた魅力的なクルマに変身させることができる時代。それを実証したのが「ダイハツ」と建築設計事務所の「カリフォルニア工務店」がコラボで製作したダイハツ・ハイゼットトラックジャンボだ。大阪オートメッセ2019のブースにて『カリフォルニア工務店バージョン』が、そのベールを脱いだ。
グリーンメタリックのボディを彩っているのは、サイドステップ、リヤランプガード、ドアノブなどに配した鮮やかなイエロー。フロントバンパーはLEDフォグランプ、ボディの側面にはクォーターウインドウガーニッシュでアクセントをプラスしたり、シートカバーやパネルをイエローにカラーコーデした内装も注目で、軽トラをオシャレにデコレートしている。ただし、これらのカスタマイズはストリートにおけるファッション性を優先しているのではない。
例えば、足回りは荒れた路面も走破できるリフトアップ仕様。サイドステップは機材を出し入れするための頑丈な足場がセットされる。足元で映える「ワーク」製の15インチホイールに組み合わせたタイヤはオンロード/オフロードを問わずに走行性能をハイレベルで両立させた「トーヨータイヤ」のオープンカントリーR/T。また、荷台からルーフにかけてボディ全体を補強するロールバーには、大光量のLEDランプを配置して暗闇での作業をアシストしている。つまりオシャレなスタイルであると共に職人の相棒にふさわしいワーキングマシンとしての機能も兼ね備えているのだ。
「軽トラって白いボディが一般的でカスタマイズとは無縁だったイメージですよね。そこで軽トラをオシャレに仕上げてカッコ良く働こう!というコンセプトを元に”カリフォルニア工務店バージョン”を製作しました。でも、こんな軽トラがあったらいいのに…という空想から製作したわけじゃありません。実際に軽トラをオシャレにカスタマイズしてサーフィンを楽しんでいる方もいらっしゃいますよ」と話すのはカリフォルニア工務店デザインチームの山下主任。
「働くクルマへ実用的に遊び心をプラスする」という軽トラをベースにしたカスタマイズ。自動車メーカーのダイハツが発信したことも大いに歓迎すべきだろう。
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