ホンダの5ドア・ハッチバック「シビック」をもとにした高性能モデル「シビック TYPE R」の新型が発表された。
2月上旬、都内でおこなわれた商品発表会に登場した開発責任者の柿沼秀樹氏は「操る歓びをさらに高めました」と、まず述べた。
主要諸元は未定。現行モデルが搭載するエンジンは1995cc直列4気筒DOHCターボ(320ps/6500rpm、400Nm/2500~4500rpm)。空力性能を向上させるべく、フロントバンパーは形状を変更。ボディは5ドアハッチバックのみ。サスペンション前後剛性は、現行より約10%向上しているという。大型リアスポイラーは標準。マフラーは、現行モデルとおなじくセンター3本出し。なかでも、サーキットでの走行性能を進化させた、と強調した。フロントグリルの開口面積が拡がってラジエターの冷却効率が上がったのみならず、ラジエター本体にも改良がほどこされ、サーキット走行時の最高水温が約10°C低くなったという。また、ブレーキを改良、常に安定したフィールを達成したともいう。
エンジンスペックの詳細は未定。足回りについては、サスペンションのブッシュ類を全面的に見直し、アダプティブ・ダンパー・システムの制御をより緻密化、結果、荒れた路面での接地性や制振生が向上した、と主張されている。前後サスペンションの剛性も上がっており、より“オン・ザ・レール感覚”の強いハンドリング性能を手に入れたという。
ブレーキはブレンボ社製。ペダル類はアルミ製。インテリアではステアリング・ホイールのリムが人工皮革(アルカンターラ)巻きとなり、シフトノブ形状も変更された。「握ったときの質感とフィット感を向上させ、クルマとドライバーの一体感が高まりました」と柿沼氏は述べた。
形状が見直されたシフトノブ。アルカンターラ(人工皮革)巻きのステアリング・ホイール。運転支援関連スウィッチ付き。インテリア・デザインじたいは、現行モデルと変わらない。速度計はデジタル表示。シートはヘッドレスト一体型。調整は手動による。シート表皮はファブリック。フロント/リアともにレッドステッチが入る。リアシートのバックレストは40:60の分割可倒式。新型シビック TYPE Rは、あらたに先進安全装備群「ホンダセンシング」を標準化し、衝突被害軽減ブレーキや操舵支援、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が備わった。
ボディカラーは新色のレーシングブルー・パールとポリッシュドメタル・メタリックを含む5色。
ボディカラーはチャンピオンシップホワイト。鮮やかなイエローも用意されるが、「リミテッド エディション」のスペシャルカラーで、世界限定1000台のみの専用色だ。
リミテッド エディションは、BBS社製の専用鍛造ホイールの採用などによってマイナス23kgの軽量化を実現したほか、アダプティブ・ダンパー・システムや電動パワーステアリングシステムも独自のチューニングを受けており、タイヤはミシュラン社製の「パイロットスポーツ カップ2」を装着する。
リミテッド エディションのアルミホイールは、BBS社製の専用鍛造タイプ。ブラックルーフ、ブラックドアミラーキャップ、オリジナルデザインのシリアルナンバープレートやシビック・エンブレム(クロームタイプ)などもリミテッド・エディションだけの装備という。
新型タイプRの販売開始は夏の予定。リミテッド・エディションはいくらか遅れて秋の販売開始が予されており、日本向けの販売台数は200台とのことだ。
ブラックルーフやブラックドアミラーキャップは、リミテッド エディション専用。ブラックルーフやブラックドアミラーキャップは、リミテッド エディション専用。クロームタイプのシビックエンブレムもリミテッド エディション専用。文・稲垣邦康(GQ) 写真・望月浩彦
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みんなのコメント
相変わらず誤字が多い。