最上級グレードが受注の7割を占める。ブラインドスポットモニターの装着率も高い
東京モーターショーでプロトタイプが展示されたダイハツ・ロッキーはモーターショー閉幕直後に正式発表、販売が始まりました。その姉妹車といえるトヨタ・ライズが販売一か月後の受注状況を発表しています。
まず、月販目標8000台に対して、3万2000台ものオーダーを集めたという人気ぶりに驚かされますが、さらにグレード別でいうと最上級グレード「Z」が受注の7割を占めるというのも驚きです。一般論として初期受注では最上級グレードの人気は高いものですが、それにしても価格差が大きいと感じるからです。
グレード別のスターティングプライスは次のようになっています。
「X」:167万9000円
「X“S”」:174万5000円
「G」:189万5000円
「Z」:206万円
エントリーグレードが売れ筋になることはないにしても、メーカー希望小売価格だけを並べると、唯一200万円を超える「Z」グレードに心理的なハードルがあるように感じます。それでも売れ筋が「Z」になる理由としては何が考えられるのでしょうか。
価格差以上の装備差があるというのが結論でしょう。「Z」以外のグレードは16インチタイヤですが、「Z」だけは17インチタイヤとなっていますし、ヘッドライトも対向車などを検知して配光パターンを変える「アダプティブドライビングビーム」が標準装備となっています。なにより、「全車速追従機能付きACC(停止保持機能なし)」、「レーンキープコントロール」といった高速道路を走る際に役立つADAS(先進運転支援システム)が標準装備となっています。しかも、他グレードではオプションでも装着できませんから、ACCが欲しかったら「Z」グレードしか選択肢としてあがらないという設定なのです。
ちなみに、いわゆるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)や誤発進抑制機能はエントリーグレード以外に標準装備となっていますから先進安全装備の基本性能で「Z」が差別化しているわけではありません。せっかくアクティブなイメージのSUVであれば高速道路を使った移動を楽しみたい、楽をしたいというユーザーマインドがあるからACCを備えた「Z」グレードに人気が集中していると考えるのが妥当でしょう。
また、装着率の高いメーカーオプションとして「ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックアラート」を選んでいるユーザーが4割(「Z」、「G」グレード内比率)とも発表されています。後方から接近するクルマを検知してアラートを出すという安全装備ですが、税込み6万6000円のオプションが、この価格帯のクルマで半分近い装着率というのは、やはりユーザーの安全意識が高まっていることを示しているのではないでしょうか。
いまや、軽自動車であっても渋滞での運転をサポートする全車速対応ACCを採用しているモデルは増えています。自動運転社会に向けて、ユーザーのADAS機能へのニーズも高まっていることを、リッターターボのSUV「ライズ」の初期受注実績は教えてくれているのかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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