現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【クラウンの軌跡 11】11代目はDOHCターボを搭載した“アスリート”が誕生

ここから本文です

【クラウンの軌跡 11】11代目はDOHCターボを搭載した“アスリート”が誕生

掲載 更新
【クラウンの軌跡 11】11代目はDOHCターボを搭載した“アスリート”が誕生

日本を代表する乗用車といえば、まずトヨタ クラウンの名が思い浮かぶのではないだろうか。初代が登場してから、2020年の1月で65年になる。そこで、初代から現行型まで歴代のクラウンの軌跡を振りかえってみよう。今回は、11代目のJZS170/UZS170系を紹介する。

マジェスタはロイヤル系との差別化を図る
■JZS170/UZS170系(1999年9月~)
1999年(平成11年)7月、クラウンは日本の高級セダンとして初めて累計販売400万台の偉業を達成した。その直後の9月、4ドアHT(ハードトップ)のロイヤルシリーズとマジェスタはモデルチェンジを断行する。11代目となったクラウンに与えられた型式はJZS170系だ。

【東京モーターショー】ダイハツのブースに市販予定のコンパクトSUVがサプライズ出展!

デザインを一新したのは、4ドアHTとセルシオ並みの風格を漂わせるマジェスタである。1995年12月に遅れてモデルチェンジした4ドアセダンは、そのまま継続販売された。ステーションワゴンは1999年12月に、12年ぶりのフルモデルチェンジを敢行。プレミアムワゴンに生まれ変わっている。これを機に「クラウン・エステート」と改名し、定員も5名とした。

4ドアHT、マジェスタともにデザインだけでなくパッケージも大きく変えている。最大のニュースは、ドアのガラス部分がサッシュレス構造からセダンと同じサッシュ付きになったことだ。これは世界トップレベルの衝突安全性能を実現するためで、衝撃吸収ボディ&高強度キャビンの「GOA」を採用した。また、サッシュ付きドアとしたことでビッグキャビンを実現している。フロントのオーバーハングを切り詰め、キャビンを前に出すことによって室内空間とトランクルームを広げた。エンジンと燃料タンクの搭載位置を変えて運動性能も向上させた。フルタイム4WDもラインアップした。

4ドアHTではなくなった11代目のクラウンだが、快適性を重視したロイヤルシリーズに加え、エアロパーツを身にまとい、サスペンションを強化した「アスリート」シリーズを設定している。これは先代で人気が高かったロイヤルツーリングを進化させたスポーティバージョンだ。

アスリートGは連続可変バルブタイミング機構のVVT‐iに筒内直噴システムのD‐4を採用して燃費とレスポンスを向上させた2997ccの2JZ‐FSE型 直6DOHC(最高出力220ps/最大トルク30.0kgm)、アスリートVはVVT‐iにセラミックターボを組み合わせた2491ccの1JZ‐GTE型 直6DOHC(280ps/38.5kgm)を搭載している。超弩級の走りを見せるアスリートVは、前後異サイズタイヤを装着した。

この2機種のほか、ロイヤルシリーズには2JZ‐GE型や1JZ-GE型 直6DOHCを搭載する。また、2000年4月にはロイヤルエクストラを発売したが、その心臓は1988ccの1G‐FE型ハイメカツインカムだ。トランスミッションは5速ATのスーパーECTが主役で、アスリートにはステアマチックを採用した。

マジェスタはVVT‐iにD‐4を組み合わせた2JZ‐FSE型 直6DOHCとVVT‐iを採用した3968ccの1UZ‐FE型 V8DOHCを搭載する。2001年夏、THS‐M採用のマイルドハイブリッドとD‐4を組み込んだ1JZ‐FSE型エンジン搭載車を設定し、魅力を広げている。

クラウン 4ドアHT アスリートV(1999年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4820×1765×1455mm
●ホイールベース:2780mm
●重量:1600kg
●エンジン型式・種類:1JZ-GTE型・直6 DOHCターボ
●排気量:2491cc
●最高出力:280ps/6200rpm
●最大トルク:378Nm<38.5kgm>/2400rpm
●トランスミッション:4速フロアAT
●タイヤサイズ:前205/55R16、後225/50R16
●価格:375万円

クラウンの軌跡バックナンバー

[ アルバム : 11代目クラウン はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

テスラ・モデル3 & モデルY用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
テスラ・モデル3 & モデルY用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
レスポンス
「2年で製品化」 中国車メーカーへ移籍のデザイナー、シュテファン・ジーラフ氏に聞く 欧州との違いは?
「2年で製品化」 中国車メーカーへ移籍のデザイナー、シュテファン・ジーラフ氏に聞く 欧州との違いは?
AUTOCAR JAPAN
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
くるまのニュース
バイクのタイヤサイズ、最後の謎アルファベットの意味とは?
バイクのタイヤサイズ、最後の謎アルファベットの意味とは?
バイクのニュース
日産、EV需要変動に「柔軟に対応」 電動化のペース調整? 中国市場は "独自モデル" で販売強化へ
日産、EV需要変動に「柔軟に対応」 電動化のペース調整? 中国市場は "独自モデル" で販売強化へ
AUTOCAR JAPAN
ベントレーの次世代モデル、新V8ハイブリッド搭載へ…パワーは750馬力以上
ベントレーの次世代モデル、新V8ハイブリッド搭載へ…パワーは750馬力以上
レスポンス
マツダ「RX−7」ベースの貴重なRE雨宮「幻気-7」を熱意で譲ってもらいました! サーキットからストリートまで快適仕様で楽しんでます
マツダ「RX−7」ベースの貴重なRE雨宮「幻気-7」を熱意で譲ってもらいました! サーキットからストリートまで快適仕様で楽しんでます
Auto Messe Web
あおり運転の如くに車間距離を詰められた時どうしたらいい? その対処法と運転免許を保有している意味について解説
あおり運転の如くに車間距離を詰められた時どうしたらいい? その対処法と運転免許を保有している意味について解説
LE VOLANT CARSMEET WEB
矢野特殊自動車、荷室側面が1枚パネルの温度管理トレーラーを開発
矢野特殊自動車、荷室側面が1枚パネルの温度管理トレーラーを開発
日刊自動車新聞
【最新モデル試乗】新たなメルセデスの形。環境性能と快適性を徹底追求したEクラスの気になる完成度
【最新モデル試乗】新たなメルセデスの形。環境性能と快適性を徹底追求したEクラスの気になる完成度
カー・アンド・ドライバー
日産内田社長、ホンダとの協業「スピード感を持って結論を出したい」[新聞ウォッチ]
日産内田社長、ホンダとの協業「スピード感を持って結論を出したい」[新聞ウォッチ]
レスポンス
バイクニュース今週のダイジェスト(5/6~10)
バイクニュース今週のダイジェスト(5/6~10)
バイクブロス
「ガソリン安くなるし最高!」意外と知らない人多し! 運転免許には隠れた秘密? ちゃんとした人が受けられる優遇とは
「ガソリン安くなるし最高!」意外と知らない人多し! 運転免許には隠れた秘密? ちゃんとした人が受けられる優遇とは
くるまのニュース
最近気温が高い…!涼しいツーリングスタイル
最近気温が高い…!涼しいツーリングスタイル
バイクのニュース
めちゃ売れてる! “MTアリ”の日産「最小&最安SUV」! アンダー120万円&全長4m以下ボディの「マグナイト」が印で愛される理由とは
めちゃ売れてる! “MTアリ”の日産「最小&最安SUV」! アンダー120万円&全長4m以下ボディの「マグナイト」が印で愛される理由とは
くるまのニュース
NOKとENEOS、摩擦40%低減の「自己潤滑ゴム」開発
NOKとENEOS、摩擦40%低減の「自己潤滑ゴム」開発
レスポンス
メルセデス元技術責任者のパディ・ロウ、古巣の”復活”は簡単ではないと推測「F1で良いマシンを手にでき時、それは幸運だと思わなければいけない」
メルセデス元技術責任者のパディ・ロウ、古巣の”復活”は簡単ではないと推測「F1で良いマシンを手にでき時、それは幸運だと思わなければいけない」
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「カクカクSUV」ワイルド&上質な“縦グリル”がスゴい! 新型「WR-V」人気のカスタム仕様とは?
ホンダ新型「カクカクSUV」ワイルド&上質な“縦グリル”がスゴい! 新型「WR-V」人気のカスタム仕様とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.8875.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.8875.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村