月に200店ものディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回も日産新型スカイラインの受注状況や、トヨタ、ホンダ、スズキの2020年ニューモデル/モデルチェンジ予定など、この秋から来年にかけての最新注目情報をお届け!!!
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※本稿は2019年10月のものです
文:遠藤徹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年11月10日号
■トヨタ 2020年のビッグマイチェンはアル/ヴェル、パッソ、カムリ、タンクなど
トヨタはアルファード/ヴェルファイアを2020年の1月、パッソを4月、カムリを7月、ルーミー/タンクを11月にビッグマイナーチェンジする見込みで、これにより商品ラインナップを強化します。
いずれも現行モデル発売後3年が経過することでの大幅な手直しとなります。改良の内容は、内外装のデザイン変更、新グレード&ボディカラーの設定、安全対策強化などが中心です。
昨年にマイナーチェンジを実施したアルファード/ヴェルファイアだが、来年1月にも大幅な改良が行われる見込み。パッソなども大幅改良あり
先進安全装備の「トヨタセーフティセンス」は、最新のデバイスを標準装備することで、さらなる商品ラインナップの強化を目指す方針です。
従来設定していた特別仕様車は装備内容を標準グレードに盛り込み一旦廃止します。姉妹車は2020年中にも1本化する見込みです。
トヨタ カムリ
■トヨタ 新型SUVは10月初旬から予約開始
トヨタが11月5日に発表、発売する新型コンパクトSUV「A-SUV」(※編集部註:正式名称が「ライズ」」になると目されているモデル。ダイハツの「DNトレック」がベースになるとされているが、現状はまだまだヴェールに包まれている)は10月初めから予約受注をスタートさせています。生産開始は10月23日になります。
「A-SUV」のベースになると見られているダイハツの「DNトレック」
A-SUVはダイハツからのOEM供給車で、エンジンは新開発1L3気筒ターボを搭載します。FF、4WD、CVTの組み合わせとなります。同時にダイハツブランドも発表、発売します。
価格は180万~210万円程度の設定になる見込みで、発売当初からトヨタ全系列店で扱います。
グレード構成は下からX、XS、G、Zの4タイプで、それぞれ2WDと4WDが設定されます。
ボディカラーはモノトーンが8色、2トーンはルーフがいずれもブラックで、ボディはホワイトパール、シルバーメタリック、ブルーマイカメタリックの3色との組み合わせになります。
トヨタブランドのSUVではトップセラーモデルになる可能性があります。
■日産 マイナーチェンジしたスカイラインが好調な滑り出し
日産が7月16日発表、9月17日発売でマイナーチェンジした新型スカイラインが好調な滑り出しを見せています。
月販目標の200台に対して、9月17日までの約2カ月間の受注累計が2121台となっているのです。
日産 新型スカイライン
パワーユニット別の受注内訳はプロパイロット2.0を搭載した3.5Lハイブリッドが973台と全体の46%を占め最も多く、次いでターボの400Rが589台で28%、ターボのGTが559台で26%の順です。
ターボは予定の2倍以上の受注となっています。
購買層は50代後半が平均ですが、400Rは20~40代が約30%となっていて若い客層も獲得しています。当面は月産600台規模に増産してバックオーダーを消化する計画です。
■ホンダの2020年ニューモデルはオデッセイ、ヴェゼル、グレイスのフルモデルチェンジが主軸か?
ホンダの2020年におけるニューモデル展開はオデッセイ、ヴェゼル、グレイスのフルモデルチェンジが主軸になりそうです。
いずれも現行モデル発売後6~7年が経過することから、世代交代する時期が来るためです。
ホンダ オデッセイ
そのなかでもオデッセイは現行コンセプトではマーケットニーズの低下が著しいため、大幅な路線変更が求められます。
現在このクラスで一番売れているのはトヨタのアルファード/ヴェルファイアですが、かつてホンダは対抗モデルとしてエリシオンを投入したものの戦いに敗れ、生産中止に追い込まれた経緯があります。
次期型オデッセイはこの体験をどのように改められるかが注目されます。
ヴェゼル、グレイスは10月下旬にフルモデルチェンジする新型フィットと基本コンポーネンツを共用する派生車のため、メカニズム面はほとんど共通となります。
ホンダ ヴェゼル
ホンダ グレイズ
1.5Lハイブリッドは2モーター式となり、先進安全装備のホンダセンシングも最新のデバイスが盛り込まれます。
このほか軽自動車はN-BOXのビッグマイナーチェンジも注目され、SUVテイストの「クロスター」が設定される可能性があります。
これによってN-BOXは新車のトップセラーモデルを堅持する構えです。
■スズキは今年末からニューモデル展開で巻き返し開始
スズキは今年末に軽SUV「ハスラー」を一新しますが、2020年はビッグマイナーチェンジなどで商品ラインナップを強化することで巻き返しを図る方針のようです。
東京モーターショー2019に出展されている「ハスラーコンセプト」
今年はこれまで有力な新型車がなかったことで新車の販売実績が低迷しているためです。
ハスラーのフルモデルチェンジを皮切りに2020年初めにワゴンRをビッグマイナーチェンジし、来夏にはソリオをフルモデルチェンジ、年末にはスペーシアをビッグマイナーチェンジする見込みです。
ワゴンRのマイナーチェンジはSUV風モデルの追加や両側スライドドア仕様の設定などが検討されているようです。
2017年に登場した現行型のワゴンRは、2020年にマイナーチェンジが行われる予定。この改良と同時に、SUV仕様が追加されるという情報もある
■日産 ティアナは継続生産
一部情報では、ミディアムセダンのティアナは年内の生産中止が伝えられていましたが、日産販売店筋によると「9月下旬現在ではまだメーカーからの通達は届いていない」と言います。
メーカーにオーダーを入れると、すべてのグレード、ボディカラー、オプションパーツの選択が可能な状況にあるそうなのです。
国内の販売は低迷していても、まだ海外需要が多いため生産の継続ができる状況にあります。
■日産 キューブは12月末生産終了
日産はこのほどコンパクトワゴンの「キューブ」を今年12月末で生産終了すると販売店に伝えたようです。
9月下旬現在は通常どおりのオーダーを受け付けていて、グレードやボディカラー、装備するオプションパーツ(メーカー&ディーラー)はほぼすべて取り揃えており、成約すると1カ月程度で納車できる状況にあります。
今年1~8月の登録累計は3175台、月平均397台、前年同期比37.3%減と大幅なマイナスとなっています。国内専用車であり、この規模の販売実績では生産維持が難しいとの判断があるようです。
キューブは今年いっぱいで生産終了することが、日産から販売店に伝えられたようだ。現行型は2008年の登場で、近年は売れゆきが低迷していた…とまあ理由はあるんだろうが、寂しいものは寂しい
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