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【東京モーターショー2019】市販前提車ずらり「これが見所!!」レポート集

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【東京モーターショー2019】市販前提車ずらり「これが見所!!」レポート集

 いよいよ11月4日(祝)18時で閉幕する東京モーターショー2019。開催概要はこちらをご参照いただくとして、本稿ではトヨタ、日産、ホンダなど各メーカーブース最大の見所を、ベストカーClub員の皆さんにそれぞれ紹介していただいた。

 なにしろ広大な東京モーターショー会場と各ブース。これを読んで「これを見にいこう!」と狙いを定めて遊びに行ってほしい。
文:ベストカーClub 写真:ベストカーClub、自工会、トヨタ

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■ホンダブースのイチオシは「ホンダe」!!

ホンダ e(右ハンドルの国内仕様)

TEXT/涌村豊(ベストカーClub員)

 世界初披露となった新型フィット(市販型のフルモデルチェンジは2020年2月)も興味があったが、こちらは近所のディーラーでもすぐに並ぶと思い、年末にヨーロッパで先行発売されるホンダe市販モデルについて調査しました。

 以下、会場の説明員から聞けた「ホンダe」の概要です

・重量配分50:50、バッテリーを極力低くマウントしたリア駆動(RR)である
・フロントはエンジンが無く、軽いことからトラクションがリアのほうが掛かる
・リア駆動としたことでフロントタイヤが45度切れ、最小半径4.3mと軽四を上回る小回りを実現(=ドリフトもお手の物?)
・試乗しないとわからない、試乗するとすぐわかる楽しさ、スポーツ度
・雪道でのテストも十分、トラクションコントロールほか、電子デバイスでサポート+滑る楽しさもある

・1充電220kmの連続航続距離は、電池の重量と大トルクモーターの出力特性で、スポーツカーを意識したもの
・重心が低いとサスペンションを硬くしなくてよい、ロールしない、乗り心地がイイ
・初代シビック、ゴルフをイメージしたツーボックスの不変なデザインを、2030年を見据えたものとし、男女区別なくカッコいいと思うスタイルを実現


ホンダe 運転席

・シートは適度に硬く、素材に拘る
・落ち着いた室内の雰囲気の内装
・ダッシュボードは横一列のモニターは運転者の視線に自然に溶け込むデザイン
・目線も他のモニターと一直線になるように配置
・パーソナルアシスタントが、なかなかいい
・双方向充電器で災害時の給電も可能
・ドアミラーはモニター&カメラ、ルームミラーも上位グレードではモニター&カメラ

■スバルブースの注目はやはり「次期レヴォーグ」

スバル 次期レヴォーグコンセプト

TEXT/石川一人(ベストカーClub員)

 以下、会場のスバル説明員より新型レヴォーグについて伺った内容です。

Q:ガラスが濃く中が見えないのですが、内装は出来ていないのですか?
A:そんなことはないのですが、発売が来年の後半を予定しており、まずはお客様に外観を観て感じていただくと言う趣旨です。

Q:シルバーの色合いが現行車と違うように感じますが
A:ショーでの見栄えを考えてショーでの展示車に用意した新色です。ただ、あくまで「今回はこの色で展示をした」と言うことなので、発売時もシルバーがこの色かはわかりません。

Q:プラットフォームが、やっとレヴォーグも刷新ですね。
A:はい。インプレッサ、フォレスターでは既に採用されていましたが、今回のレヴォーグでは新しいプラットフォームでやりたかったことがフル採用されているクルマになりました。期待していただきたいです。

 レヴォーグは、国内のスバルのラインナップではフラッグシップという位置づけなので、とても気合いの入ったクルマという印象を強く受けました。新しいエンジン・新しいアイサイトなど、期待値は上がるばかりで「早く乗ってみたいなぁ」と強く感じました。

 レヴォーグ以外では、大きなマイナーチェンジをおこなった新しいインプレッサも注目車で、外観だけでなく内装のパネルやメーターの文字、足回りのセッティングにも手が入っており、またディーラーへの展示車の配車はあまり進んでいないので、ぜひ東京モーターショーでのチェックをおすすめします(スバルブースは青海エリア)。

■ダイハツの「新型コンパクトSUV(ロッキー)」とファミリー向けのブース

ダイハツ 新型コンパクトSUV

TEXT/鯰江(ベストカーClub員)

 ダイハツブースの目玉は「新型コンパクトSUV」でした。他メーカーとはちょっと違う小さくてカッコ可愛いSUVです。子供2人との4人家族に似合うSUVで、お父さんも、お母さんも子供も嬉しくなるエクステリアだなというところが印象的でした。

 後部座席の座面が若干高く、後ろに子供が乗ろうとすると若干「よじ登る感じ」が出るかもしれませんが、大人が楽に座ることが出来るという意味で、空間に工夫が見えます。

 気になるディメンションは全長3995×全幅1695×全高1620mm。ほんとコンパクトですね!(写真で見るよりかなり小さい)

 車両重量も980Kgと軽いので、98ps/14.3kgのエンジンでも十分走れそうです。

 荷室はあまり大きくありませんが、背が高いので家族4人でキャンプは十分こなせるでしょう。キャンプやアウトドア中心に使いたいという人も、キャリアを付ければまったく問題なさそうです。

 完成度も高く、間もなく発売を匂わせていますのでこれは一度乗っておかないといけませんね!

 また、ダイハツはブース全体を通じた「つどい」コンセプト展示もよかったです。仲間と、家族と車を「きっかけ」に楽しむ、このコンセプトがブース全体に感じられます。特に小さな子供を連れた家族向けのコンセプトを強く感じました。モーターショーに子供連れで来て、家族みんなが楽しめるブースになっています。

 受付でポストカードを貰って、それにコメント、塗り絵等を書くとなんとブース内に「ポスト」があり、そこで出せます!

 その際に貼ってもらえる切手はダイハツオリジナルの切手(本物の切手)で、貰えるポストカードはマンガ家の田中むねよしさんの絵でした。コンセプト展示の「WakuWaku」、「TsumuTsumu」、「ICOICO」、「WaiWai」が中心にある仲間・家族との楽しい姿が描かれています。その中でもやはり「WaiWai」が可愛くて子供に人気がでるでしょう!

 ポストカードを持ちながら、コンセプトカーを見て、その感想を一緒にいる仲間・家族と、一緒に来れなかった仲間・家族に手紙を送る。とても良い展示だったと思います。

 ただ、ポストカードにメッセージ書いたり、塗り絵する場所が30~40名分しかないので混んでると大変かも?

■日産ブースは「IMk」と「木」

日産 IMk

TEXT/細田武、小師一之(ベストカーClub員)

 日産「IMk」は、軽自動車クラスのEVプラットフォームを採用し新たな次元のモデルとして登場しました。

 EVというと、(同じく日産ブースに展示される「アリア コンセプト」をはじめ)どうしても普通車・小型車枠の車両サイズを考えてしまいますが、日本で使うなら軽自動車クラスのサイズでも充分だなと感じさせるモデルです。内装も、従来の小型車と同等の広さを持っていて、キャビンには開放感があります。ベンチシートも一押しで、インストルメントパネルも一枚パネルでタッチ操作可能なところも未来を感じさせました。

 また、スマートフォンによる車寄せへの自動運転、目的地までの適切なアシストと情報管理、安全安心に目的地に向かう最適な車両だと思います。

 そして、大型スクリーンに映し出されていた1本の木、秋の紅葉した木がありましたが、紅葉した葉が舞っていましたが、その後この木は、春夏秋冬を表し、冬になってすべての葉が落ち、雪が降り木につもり、春になって花が咲きほこり緑が芽吹いてくるそして紅葉を繰り返していました。

日産の「木」のモニター(四季それぞれの風景に変わる)

 日本ならではの美しい四季と「ニッサン アリア コンセプト」と「ニッサンIMk」の美しいデザインとを掛け合わせているのでしょうか。こうした演出が映えるブースでした。

日産 アリアコンセプト

「アリアコンセプト」については、VモーションLEDグリルが印象的なシャープなデザイン。これからの日産のデザインを象徴するスタイル。もちろん走りはプロパイロット2.0で、より一層の運転支援技術によりドライバーの快適性は向上するはず。

■スズキのイチオシは「ハスラーコンセプト

TEXT/笹川(ベストカーClub員)

 現行のハスラーより、よりボックス感とワイルド感が高まり、搭載できる荷物や居住性も上がっている。完成度も非常に高いので、販売日は未定とのことだが、近いうちに出会えるはず。新色2色を含めて4台の展示しており、様々なオプションなどを見て楽しめる。

 また、2つの新しいコンセプトカー「HANARE」と「WAKU SPO」の提案も見どころ。

「HANARE」は、過去の大阪万博で展示された電気自動車「キャリイバン」のスタイルをモデルに、居住空間の快適性を追求した、移動中の楽しみを提案するコンセプトカーで、VRシアターでの新しい楽しみ方を体験できるコーナーもある。

「WAHUWAKU スイッチ」をコンセプトに、アウトドア派にも響く、車を「生活を楽しむパートナーと捉えた楽しくて明るい雰囲気のブースになっている。

 MotoGPマシン「GSX-RR」にまたがってコーナーリングを愉しむ撮影ブースも楽しい。

■マツダブースはやはり新型EV「MX-30」を見よう

マツダMX-30

TEXT/ぱらら(ベストカーClub員)

 東京モーターショーでマツダ初のEVの詳細が発表になったのは速報どおり。CX-30をベースにしたこの車の名前は「MX-30」。マツダのブースの話題を独り占めだ。

 EVといえば気になる航続距離は約200kmと今どきのEVにしては少なめ。バッテリーは容量35.5kwhのリチウムイオン電池。このスペックにしたのにはマツダなりのポリシーがあってのこと。

 まずは欧州で発売とのことで、普段の生活に必要十分な距離としての200km。

 そして、対環境性能、とりわけCO2削減とのバランスからバッテリー容量を決めたとのこと。実はリチウムイオンバッテリ製造時にもCO2を発生している。マツダは今回、車両走行時だけのCO2だけでなく、製造時のCO2の排出量も考えライフサイクル全体でバランスの取れた提案をしてきたのだ。

 気になる価格は、約3万3千ユーロ(約400万円)。もう一声欲しいところだが、一番最初のEVとしては、妥当なところだろうか。

 エクステリアは、ファミリーフェイスを踏襲しつつも、シンプルにまとめてきていて好感が持てる。

 サプライズとしては、このMX-30は(RX-8以来の)観音開きのドアを採用している。シルエットは2ドア風。使ってみると4ドアの利便性があって、荷物の出し入れ、人の乗り降りが格段に便利な優れもの。RX-8で培ったノウハウが投入されていると聞いて、RX-8ユーザーも親近感が湧くギミックである。

 ターゲットユーザーは、カップル、子どもがまだ小さい家庭などを想定。このフリースタイルドアにピッタリである。

 配色は3トーンになっており、ルーフ、ピラー、ボディ本体に分かれており、ボディ本体色は、白、ソウルレッド、ポリメタルグレーメタリック(ロードスターで参考展示されている)。

 走りはどうなのか? EVでもZoom-Zoomしているのかが気になるところだが、モーターのスペックはまだ未公開。

 駆動はFF。足回りはCX-30相当。G-ベクタリングをEV用にチューニングしたeGVCを搭載するとのこと。

 欧州では2020年発売。日本での発売も決まっているとのことなので試乗できる日が楽しみである。

 最後に、マツダといえばロータリーエンジン。先日公表されていた新型REレンジエクステンダーの搭載は? ロータリーエンジンは16X? など説明員の方に聞いてみたが、いろいろな可能性を考えて検討中とのことで、まだまだ秘密のようだ。

 今後もこの部分も含めマツダのEV戦略から目が離せない。

■三菱自動車は2020年市販予定の「Super Height K-Wagon Concept」

三菱自動車スーパーハイトKワゴン

TEXT/しげ(ベストカーClub員)

 スーパーハイト軽ワゴンならではの広々とした居住空間を実現し、同カテゴリーに求められる性能と機能を盛り込みながら、三菱自動車らしいSUVテイストのデザインを実現し、居住空間を最大化させながら、キビキビと小気味よい走りを実現しているそうです。

 説明員の方は「ホンダN-BOXに真っ向勝負」、といってました。

 また、高速道路同一車線運転支援技術『MI-PILOT』や、衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシストなど『サポカーSワイド』に該当する予防安全技術を採用することで、ドライバーの負担を軽減し、乗る人すべてに安心・安全を提供するとのことです。

■レクサスブースは「LCコンバーチブルコンセプト」がいい

レクサスLCコンバーチブル

TEXT/N.Yamada(ベストカーClub員)

「LCコンバーチブルコンセプト」は発売に最も近いモデル。リヤシートの実用性はまったくなくなっていますが、あのデザインと開放感は、LCを買うならクローズドよりこっちがオススメできるモデル。とてもよく仕立てられた室内で、都心をオープンにして優雅に走ったり、箱根の山坂道を流れるように走るなんて、想像するだけで楽しいですね。

 またメタルトップではなく幌仕様を導入予定だそうなので、このあたりは北米を見据えたモデルなのかもしれません。

 ブースについては皆さんの持っているイメージどおり、ディーラーと同じく敷居の高い雰囲気でした。(コンセプトカーである)「LF-30」に対しての説明も海外からのプレスを優先していたように思われました。(実際、ブース内は海外プレスの方が多かったのですが…)。

レクサスLF-30


 前述「LF-30 Electrified」はLEXUSブランド誕生30周年を記念に製作したモデルで、レクサスが理想とするEV社会を見据えたクルマづくりを形にしたEVコンセプト。展示車はカーボンをベースに作られたものです。

 フロントデザインは水素自動車MIRAIのデザイン+スピンドルグリルな感じで、リヤはコンセプトカーならではの彫刻的なデザインでした。

 コンセプトモデルなので将来に期待するものはありますが、EVが全盛の時代になってからの未来的な話でどこまで実現可能か、あまりピンときませんでした。

 それより実運用での運転支援システムや社会問題対応、近い将来への展開については、特別目を引くようなモノはあまりなく、正直これからのLEXUSの迷いみたいなものを感じました。

 また「LEXUS SENSES THEATER」にはLCと生産終了したLF-Aが置いてありましたが、代わりにGT500マシンを置くとか、思い切ってスープラのLEXUS版コンセプトなんかがあるともっと面白かったのかもしれません。

 EVコンセプトモデルより話題のLEXUS LMに興味があったのですが、先に中国や東南アジアで投入されるそうで、今回展示されておらず、現段階では日本で発売する予定はないとのことで、とても残念でした。ミニバンの日本でのイメージやアルファード/ヴェルファイアとの差別化など何か諸事情がありそうですね。

■トヨタの見所は「クルマの未来像」??

トヨタe-Chargeair

TEXT/鈴木悠斗(ベストカーClub員)

 市販前提モデルが「ない」トヨタブース、クルマ好きの人向けに、あえてイチオシの見所を挙げるとすれば「e-Chargeair」前から見たブース内の景色か。その理由としては、トヨタブースでは今回、「未来はこんなにも楽しいんだ」と言うメッセージを発信しようとしているから。

 その実現手段が以下3つ。

(1)公共化、共有化されシームレスに生活の場面を繋ぐ、移動するための手段としてのモビリティ
(2)極限までに所有者個人向けへ特化した、移動そのものを楽しむ為のモビリティ
(3)そしてそれらの体験を妨げる給電時間と言う名の待ち時間解消の為の、インフラモビリティ。

 以下、それをひとつずつ紹介していきます。

(1)について

 ブースに置かれるモデルは、「e-Care」や「e-4me」など大多数が「公共性」を帯びるモビリティである。「病院への移動と診療待ち」、「パーティ会場への移動と着替え」、「バンドのホームからライブハウスへの移動と練習」と、そんな物事の中間に介在する「待ち時間」を圧縮し、1日に可能な体験をより増してくれる存在。

(2)について

 これを体現するのが「e-RACER」である。紹介映像が物凄く凝っているので、ぜひ現地で見ていただきたい。提案コンセプトとしては、「XRグラスの使用により、いままでの運転する歓びを、現実世界から電子世界まで拡張、融合しよう」というもの。

トヨタ e-RACER

 実際近年のAR/MRグラス技術は進歩が著しく、このコンセプトに至っては10年後には実現できそうである(3Dプリンターで服を作るのはもうちょっと先の時代になりそうだが)。ちなみにこれは裏話として聞いたことだが、ブース内で流れる紹介動画をよく見るとe-RACERの次期型が一瞬現れるらしい。

(3)について

 これには前述の「e-Chargeair」が該当する。

 この「e-Chargeair」は、街中を自動で走り回り、電池残量の少ない他車に対して空中空輸機よろしく移動しながら充電するという。このモビリティのトピックは、このインフラモビリティをFCV とし、その他をEVとした点だ。そうすることで、より(1)の移動手段を(EVなので)安価に用意でき、また自動で充電を行うため、使用者が電池残量を気にする必要がなくなる。

 さらに、電子掲示板、空気清浄機能(air)やWi-Fiの機能も持っているらしい。

 そんな「e-Chargeair」、USBの充電ポートを開放して休憩スポットになっている。

 この前に立ってブースを見回すと、展示ブースのモニター映像が繋がり未来の大都市風景が眼前に現れるのである。

 最後に。私は以前より、自動車は日常から非日常に連れ出す文化と日常に寄り添う文化の2つを内包していると主張しているが、今回トヨタは、その私の主張に沿う形で未来を提示してくれた。まるで答え合わせしているようである。

 今回はコンセプトであるから明確に分かれているが、実際の量産車はこれらのコンセプトを(割合を変えつつ)内包するだろう。

 自分と近い志を掲げた人間が他に存在して、かつ前へ歩いているという事実を知った感動を味わいつつ眺める電子の街並みは、とても、とても美しく見えた。

■ヤマハブースの目玉は「MW-VISION」

ヤマハ MW-VISION

TEXT/高野正人(ベストカーClub員)

 MW-VISIONは「人とモビリティの新しい関わり方を提案する次世代パーソナルモビリティ」と説明されていた。

 現在販売されているモーターサイクル「LMW」の応用で、電動化され乗員を包み込むようなセミオープンのコクーンボディーと、停止中の自立補助機構、後進機能が特徴。

 前輪のサスペンションに電動アクチュエーターを組み込み、車体の傾きリーンを制御することにより低速域での取り回し時の利便性の向上や不安感の取り除き、より楽しいモビリティになるそう。

 ブース全体としては2015年の2シータースポーツ・デザインコンセプトや2013年から展示改良が続いていたMOTIVなどの4輪関係はまったくなくなっており、スペースも半分ぐらいになっているような気がした。

■カワサキは「ZX-25R」と「Z H2」がいい!

カワサキZX-25R

TEXT/ぶん(ベストカーClub員)

 カワサキ最大の見所か、一段高い回転お立ち台に乗った2台、「ZX-25R」と「Z H2」だろう。なんといってもワールドプレミアですから。

 とりわけ「ZX-25R」は国産250ccバイクで現在唯一のインライン4(直列4気筒)、レッドゾーン17000回転以上と脳天に響きわたりそうなF1サウンドを連想する。昔の250cc高回転型エンジンは、低速トルクがスカスカで高回転まで回さないと普通に走れなかった。その姿を見てエンジン回っているのに全然速くない、かっこ悪かった。

 しかし、この「ZX-25R」は”低中速トルクもしっかりあります”と公言しているので街中でもゆったり流せそう。それに加えて電子制御がすごい。KTRC(トラクションコントロール)やKQS(クイックシフター、クラッチ握らなくていい、シフトダウン時の自動ブリッフング)が装備されるらしい。100万円近くしそうな勢いがある。とにかく楽しみなバイクです。

 ブース全体は、レーサーレプリカと旧車レプリカの2つのゾーンに分かれている感じ。

 床は木目調でプライベートガレージかカフェのようなイメージを感じた。

 旧車レプリカゾーンはワールドプレミアのW800を筆頭にW1やメグロK2をディスプレイ。Z2はなかったが現在のZ2といえるZ900RSが乗車体験できる位置に置いてある。片岡義男や『あいつとララバイ』(楠みちはる著)を知るナイスミドルな世代を引き寄せる魅力が、カワサキブースにはある。

■日野ブースは「FlatFormer(フラットフォーマー)」を見るべし

日野 FlatFormer

TEXT/羽根田新(ベストカーClub員)

「FlatFormer(フラットフォーマー)」は、リチウムイオン電池を搭載したフラットな動力プラットフォームに、載せ替え可能なボディを装着できるという電気自動車で、自動運転を想定している。

 動力プラットフォームの寸法は4,700×1,700×335mm。前輪はサスペンション、ステアリング、モーターなどを一体化したユニットで、後輪はモーター組み込みの小径タイヤを装備した6×6駆動。ここに自由度の高いボディを載せ替え、朝はバス、昼は販売車、夜はトラックといったように“動力と空間の分離”で稼働の最大化が図れるという。

 広い日野ブースにはダカール・ラリー2019参戦車も展示。またブロックを使って、FlatFormerをベースにした“未来の働くクルマ作り”を楽しんでもらうコーナーが設けられ、人気を集めていた。

■いすゞブースは「FL-IR」を見よう

いすゞ FL-IR


TEXT/ひややっこ(ベストカーClub員)

 いすゞブースのコンセプトは、『Create with you.これからも「運ぶ」を支えるために』。

 特に目を引くのが、ショーモデルの「FL-IR」。大型のショーモデルが珍しいだけでなく、サメをモチーフにしたデザインがとても印象的。これがトラック? と疑うほど美しいフォルムに変容。デザイナーのこだわりを感じます。

 それもそのはず、今回は量産車ではないショーモデルということもあり、デザイナーが絵を描いてから、モデラーと細部のやり取りを重ねて完成されたとのこと。そして、自らブースに立つ意気込み。デザイナーの執念を感じます。ぜひ、デザイナーの矢島さんからこだわりのポイントを直接聞けるチャンスです!

 ブースは、フラッグシップモデル、国産初のハイブリッドバス連節バス、EV化エルフ、おなじみエルフ、運ぶを支える取り組みプレイズムを紹介するシアター、初代エルフのフォトスポットなどが展示される他、Webの動画を見てクイズに答えると素敵なプレゼントがもらえます!

■UDトラックスには「雷神」が!??

UDトラックス Raijin(雷神)

TEXT/JB(ベストカーClub員)

 UDトラックスブースでは 「INNOVATION FOR SMART LOGISTICS 暮らしを支える物流に、革新を。」をテーマに、ハイブリッド実験車両「雷神」を初公開しました。大型トラックのPHEVです。

 エンジンを止めてモーターだけで走れるので、食品倉庫等の屋内でも排気ガスが出さずに使えます。ハイブリッドなので燃費もいいそう。

 レベル4自動運転実験車「風神」も有りました。2030年までに完全自動運転トラックと大型フル電動トラックの量産化を目指しているそうです。

■三菱ふそうは「Vision F-CELL」を見よう

三菱ふそう Vision F-CELL

TEXT/時田功(ベストカーClub員)

 三菱ふそうは”CHALLENGE THE CHANGES”をテーマに、市場、社会、環境の変化に対して挑戦する姿勢を展示車両で提案する。

 燃料電池小型トラックのコンセプトモデル「Vision F-CELL」は燃料電池で電気トラックの航続距離の解決に挑戦する。

 大型観光バスでは、ドライバーに異常が発生した場合に車両を自動で停車させる「ドライバー異常時対応システム」がいいです。

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