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業界ニュース 2019.11.4

【ゼロハン青春物語】「YAMAHA TZM50R」~乗ってイジって眺めて惚れて~(1994年)

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最後発のミニレーサー
1986年にデビューしたYSR50/80は、ミニレプリカというジャンルを開拓したモデルではあった。

そのフルカウルスタイルこそ、当時の世界GPを戦っていたワークスマシンYZR500風の魅力的なものだが、ことメカニズムという面を見ればそのルーツをミニトレにまで遡れるRX50ベースの空冷2ストエンジン、スプリングが片側にしか入っていないフロントフォーク、重たいスチール製のホイールにリアブレーキはドラムと、レーサーレプリカ的な最新技術の匂いは感じられないもの。

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その結果というべきか、パワフルな水冷2ストエンジンに本格的な車体を組み合わせた、後発のホンダNSR50/80によってミニレプリカクラスの人気をすっかり奪われてしまい、YSRはひっそりと姿を消していくことになった。

しかし1993年になって、ヤマハは打倒NSRを目指して開発した全く新しいミニレプリカマシン、TZM50Rをデビューさせる。YSRとの共通点は12インチホイールのフルカウル2ストスポーツというだけ、共通パーツは燃料タンクのみというTZM50R。TZR50と共通のアッパーカウルを備えていることもあり、スタイリングはTZRシリーズ的な雰囲気を感じさせるもの。

もちろん空冷エンジンではなく、先行して発売されていたフルサイズ50ccレプリカのTZR50R用をベースに、シリンダーの掃気ポート拡大、キャブレターの大径化、クラッチ強化など大幅に改良を加えてリファインした、水冷2ストケースリードバルブエンジンを搭載。

フレームはYSRのものより150%剛性をアップしたというスチール製のツインスパーフレームで、足まわりも動作性に優れるφ30mmフロントフォーク、リアサスはビルシュタインタイプのガスショック、軽量な中空アルミキャストホイールに前後ディスクブレーキと、NSRに引けを取らない基本メカニズムを採用。ここまでNSRを意識したメカニズムながら、なんとセルスターターが搭載されているところがユニークでもある。

さらにNSRが圧倒的な速さを見せ、絶大な支持を集めていたミニバイクレースでも真っ向から勝負を挑むために、市販レーサーTZ50用と同じレースでの過酷な走りに耐える大容量ラジエターを装備し、6速ミッションもクロスレシオ傾向の強いものを採用するなどレースを前提にした造りが各所に施された。加えて純正というべきYECからもさまざまなレース用パーツが用意されていた。

デビュー以後はメカニズム的に大きな変更はなく販売が続いたが、1994年には、1993年の世界GP250ccクラスで世界チャンピオンの座についた原田哲也選手のTZ250Mのテルコールカラーのレプリカカラーモデルが1500台限定で発売されたことを覚えている人も多いだろう。そしてライバルのNSRと同じく1999年で生産を終了。しかしNSRの絶大な人気を打ち破ることはついにかなわなかった。

DETAIL
SPEC
●エンジン形式:水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒
●排気量:49cc
●ボア╳ストローク:40.0╳39.7mm
●圧縮比:7.5:1
●最高出力:7.2PS/10000rpm
●最大トルク:0.63kg-m/7500rpm
●燃料タンク容量:9.3ℓ
●変速機形式:6速リターン
●全長╳全幅╳全高:1615╳615╳960mm 
●ホイールベース:1095mm 
●シート高:670mm 
●乾燥重量:78kg
●タイヤサイズ(前・後):100/90-12・120/80-12
●当時価格:27万9000円

17年ぶりの日本人チャンピオン誕生記念モデル!
93年・世界グランプリGP2クラスに於いて、原田哲也選手のライディングによってもたらされた年間タイトルの快挙! WGPでは17年ぶりの日本人チャンピオンの誕生となった。

そして、この優勝を記念して、94年3月にチャンピオンマシン同様の「テレコールカラー」をあしらった特別仕様車が限定車両1500台用意された。チャンピオンマシンTZ250Mのデフォルメ版といっても過言ではないTZM50Rが故に、その再現力は通を唸らせるモノだった。

文:小松信夫

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(webオートバイ webオートバイ編集部)

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みんなのコメント

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  • ats*****|2019/11/09 09:26

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    新規で125ccで作って安い値段で売って欲しい。今の時代、車もバイクも各メーカーはそんな遊び心が無いよね。いっそのこと、金持ちのトヨタが遊び心満載の部署を作ってMRの車、バイクはヤマハと提携して制作して欲しい。

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