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業界ニュース 2019.10.24

安全性も走行性能もクルマは大幅に進化したのに50年前のまま! 日本の制限速度はなぜ見直されないのか

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 50年以上前に定められた速度制限が継続されている

 日本の高速道路は、第二次世界大戦後の1950年代に計画されはじめ、63年に名神高速道路が一部完成した。続いて、68年に東名高速道路が一部で開通し、名神高速道路と接続された。

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 いまから50年以上前の話である。当時のクルマは、燃料を気化するためにキャブレターを使い、変速機は3~4速のマニュアルで、タイヤはバイアス構造だった。そのようなクルマで、時速100kmで走るのは精一杯であっただろう。運転者には、それなりの技量も求められた。

 50年後の今日、燃料の供給は電子制御された噴射装置によって行われ、スイッチ一つでエンジンは始動する。変速機は自動となり、より多くの人が難なく運転できるようになった。タイヤもラジアル構造となり、安定した高速走行を約束し、軽自動車でさえ時速100kmで走ることに問題はない。

 そのような現代において、なぜ、50年以上前の速度制限を継続しなければならないのだろうか。同じことは、高速道路に限らず一般道についてもいえることだ。

 いまのクルマは制限速度以上で走れる安全性を備えている

 一方で、クルマの安全という視点や電動化の視点から、ドイツのアウトバーンの速度無制限に対して、反するクルマづくりがはじまっているのも事実だ。

 ボルボは、交通事故による死傷者をゼロにするため、世界で販売するクルマの最高速度を時速180kmにするとした。また、メルセデス・ベンツは、電気自動車(EV)のEQCの最高速度を時速180kmに制限している。そのように、無闇に高い速度で走ることに対しては、疑問視する動きもある。

 とはいえ、50年前といえば、通信手段に固定電話はあっても今日の携帯電話はなく、また手紙を書くことが当たり前の時代だった。しかし現在はインターネットが普及し、世界各地の情報がパーソナルコンピュータはもとより、スマートフォンで瞬時に手に入れられるように様変わりしている。誰もが、瞬時に通信を交わし、素早い思考で日々生活を送っている。

 そういう時代に、手紙を出していた当時と同じような制限速度でクルマを走らせることに、どれほどの意味があるのだろう。クルマの性能も、制限速度以上で走れる安全性を備えている。日本の行政は、手紙からインターネットとなった時代においても、なんら現場・現物・現実を直視することなく、50年前の手紙を書く時代感覚のまま手をこまねいているのである。はっきりいって、行政の怠慢であろう。そして警察は、運転者を速度違反で取り締まり、役目を果たしていると勘違いしている。

 ようやく、新東名高速道路で時速120km制限の実施が一部はじまった。制限速度が上がったからといって、その速度で走らなければいけないという話ではない。安全確保は、少なくとも自動運転が実現するまでは、あくまで運転者の責任である。

 ところが運転者のなかにはその自覚に乏しいまま、法規を守っていればいいという安易な姿勢で、通行帯違反をしていながら速度違反はしていないと居直り、追い越し車線を走行し続けて周囲に迷惑をかけ、結果、あおり運転の被害に遭う事態を招いているといえなくはない。

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(WEB CARTOP 御堀直嗣)

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