乗り心地の悪化などデメリットも多い
今どきのクルマはタイヤの大径化が進んでいる。タイヤ自体の外径を大きくすること、またホイールを大きくするインチアップのいずれも大径化と呼んでいるが、どちらも大きくするのがトレンドだ。しかし、タイヤ&ホイールを大きくすることのデメリットは少なくない。
最近ゴム部分の「薄い」偏平タイヤのクルマが増えている理由とは?
タイヤというのは消耗品だが、大径化することで交換コストが上がってしまう。またタイヤ&ホイールの重量が増えてしまうので、乗り心地の面でもマイナスだ。さらに外径を大きくするということは車体側のホイールハウスもサイズアップしないといけないため、同じボディサイズではキャビンのスペースが減ってしまう。同様にタイヤ切れ角も確保しづらくなるので、小回りも苦手になる。スペース効率だけ考えれば、小径タイヤとしたほうが有利だ。
それでも大径タイヤが増えているのは、なぜだろうか。「カッコイイから!」という意見も根強い。たしかに、デザイナーのイメージスケッチからもわかるように、クルマのタイヤは大きくてフェンダーラインとの隙間が少ないほどカッコよく見えるというのは真理であろう。しかし、それだけで大径タイヤが増えているわけではない。現代のクルマにおいて重要な要素である燃費の追求においてタイヤの大径化というのは有利な面がある。
タイヤ幅を変えないことで燃費向上につながる
軽自動車を例に挙げてみよう。2000年代前半頃のスズキ・ワゴンRは155/65R13というサイズのタイヤを履いていた。しかし、現行型は155/65R14となっている。幅はそのままに大径化しているのだ。このようにタイヤを大きくすると、幅はそのままでも縦方向の接地面積が増える。また、タイヤの空気抵抗というのは前面から見える面積によって増えるため、タイヤの幅をそのままにしておけば空気抵抗が増えるのを防ぐことができる。
つまり、バンパーやストレーキなどのデザインを上手くやれば大径タイヤというのは前面投影面積(空気抵抗)を増やさずに、接地面積(グリップ性能)を増やせるのだ。逆にいうと同じ接地面積で前面投影面積を小さくするということでもある。
また、タイヤ自体の転がり抵抗の低減も燃費改善には重要だが、その点においても大径化というのは有利に働く面がある。タイヤというのは常に接地面がフラットになるよう変形しながら回転しているが、外径が大きくなるほど全体としての変形を抑制することができる。タイヤの変形はすなわちエネルギーロスである。つまり大径タイヤは、実際の転がり抵抗を減らすことが期待できるといえる。
変形のエネルギーロスと、空気抵抗の減少によって、外径の大きいタイヤは省燃費につながる。そう考えれば、環境問題が重視される時代に各メーカーがタイヤの大径化を進めるのも理解できる。
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