中国・欧州から未来のデザイナーを育成
中国の上海汽車集団(SAIC)が主催する学生を対象としたデザインコンペ「SAICデザインチャレンジ」が開催された。この「SAICデザインチャレンジ」は今年で7年目。中国と欧州から未来のカーデザイナーを発掘・育成することを目的に設立された。
上海汽車集団(SAIC)傘下の自動車ブランド、英国の「MG Motor」がデザインコンペをサポートしており、2019年は「Intelligent Frontier (知性の開拓)2030」をテーマに掲げ、学生たちが自身の解釈のもとデザインした作品が発表される。
今年のテーマは、高速通信の5Gやインテリジェントドライビングシステムなど、新たなテクノロジーが将来のモビリティをどのように支えるのか、未来の「MG」を表現する。さらにコネクテッド化が進んだ2030年の都市環境下で使われるMGモデルを想像し、デジタルスケールモデルを製作する。
「SAICデザインチャレンジ」のファイナリストは、MG Motorのサポートを受け、英国拠点のデザインスタジオ「アドバンスド ロンドン」と「アドバンスド バーミンガム」の社内デザインチームから貴重な指導を受けることになる。このふたつのデザインスタジオは、SAICが所有する「MG」と「ROEWE」ブランドのデザインと開発を行なっている。
今回のデザインコンペは、ロンドンの国立美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)」において、SAICデザイン邵景峰(Shao Jingfeng)副社長、SAICデザイン・アドバンス・ヨーロッパのディレクターのカール・ゴッサム、RACからはインテリジェント・モビリティ分野のトップを務めるデール・ハロウらが参加。ゴッサムは、今回のコンペについて以下のように説明した。
「現在、MGは長期的な成長戦略をとり、大きな変革の中にあります。英国にあるふたつのデザインスタジオは40名のデザイナーを採用しています。今年のコンペでは、我々のデザイナーたちが学生たちの想像力を具現化することをサポート。我々は彼らが将来のMGをどのようにデザインするのか楽しみにしています」
実際のデザインスタジオで2ヵ月間の製作期間
今年はSAICのアドンスドデザインスタジオにおいて、2ヵ月かけて最大6名のファイナリストを選出。彼らのデジタルベースのモデルとアニメーションの審査は、9月に行われることが決まっている。
2018年の「SAICデザインチャレンジ」でウィナーとなったティリム・アブラハムセン(写真)は、昨年のデザインコンペがいかに自分を変えたのか、語ってくれた。
「昨年の『SAICデザインチャレンジ』は、私の運命を変えました。プロのデザイナーによる素晴らしいサポートのもと、夏の期間を通してデザインスタジオで働けたことは、私のスキルを新たなレベルに押し上げたと思っています。将来のデザイナーとして必要なスキルを確認しながら、例えばVRのような新たなテクノロジーを設計のプロセスに組み込む環境に加われたことも素晴らしかったです」
「このコンペの勝者となったことで、私の前に多くの扉が開かれました。自動車デザイナーとしてキャリアを進めるために、多くの関係者とコンタクトを取ることもできます。自分のデザインしたクルマが上海のデザインスタジオで実際のモックアップとなって、目の前に現れたことも忘れられません。『SAICデザインチャレンジ』には他のどのデザインコンペからも得られない何かがありました。学生として、このチャンスを得た私は、プロの世界に一歩を踏み出すことができたのです」
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