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業界ニュース 2019.3.16

ドゥカティの性能と熱さを味わえる最新モタード

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スーパーなモタードではなくてハイパーなモタードとはなかなか良いネーミングだ。そんなことを2007年の登場時に思ったことを思い出した。「オンロードとオフロードの両方とも速いバイク」という単純明快な思い付きから生まれたスーパーバイカーズというカテゴリーからスーパーモタードへと名称が変更され、一時はほぼすべてのメーカーがなにかしらのモタードマシンをリリースしていたほどの盛り上がりを見せたこのカテゴリー。オフロードマシンをベースに、前後のホイールをロード用のハイグリップタイヤが履けるようにインチダウンし、ブレーキを強化してサスペンションを適正化…といった手法が定番ではあったけれど、そのうちに専用設計のマシンが登場したり、カッコだけのマシンが人気となったりもした。

そんなブームのなかで派生したジャンルが大型バイクのモタードマシン。ドゥカティがリリースしたハイパーモタードは、リアルオフロードマシンをベースとしたスーパーモタードマシンとは異なり、オンロードマシンをベースにして同社のマシンらしいスポーティな走りはもちろんのこと、独創性がありながらの美しいデザイン、そして競技に特化しないオールラウンド性が持ち味であった。そして同モデルはいくつかのモデルチェンジを繰り返しながらそのポジションを確立していった。

    今度のドゥカティは扱いやすさが大きく向上──旅に出かけたくなる「ムルティストラーダ1260 エンデューロ」に試乗

とはいえ、世界的にモタードブームは衰退しつつあるため、このハイパーモタードもドゥカティにとって売れ線のマシンではないと思われる。しかし、そんな中で大幅なモデルチェンジを行なってきたことに、同社の強い思い入れを感じさせる。

さて、新型となり939から950となったハイパーモタード。エンジンの排気量は937ccと従来モデルから変更はないものの、圧縮比が高まり、エギゾースト側のカムプロファイルが変更されたりとアップデートされている。結果的に出力アップは4馬力だ。また、エンジンマネージメントがマレリ製からボッシュ製へと変更となり、よりスムーズな出力特性を得ている。

車体も刷新され、フレームはパイプ径から見直して新設計。足回りも改良されている。跨ってみると、従来モデルよりもスリムな印象だ。一新されたデザインはマイナス1.5ℓの容量となったタンクの影響でシェイプアップされ、相変わらず腰高ではあるものの足つき性も向上している。

過去のドゥカティはエキスパートライダーのみが扱えるようなスパルタンさが特徴だった。もともとがレーシングマシンに近い設定であるマシンは、レースシーンで不必要となる低回転域が扱いにくく、車体設定もハード。しかし、最近のマシンは非常にユーザーフレンドリーなものが増えていて、マニア的には寂しさも感じる一方、ライトユーザーにはウェルカムな状況となっている。そんな中でハイパーモタードはというと、パニガーレ系を除けばもっとも過激なマシンと位置づけられてきた。新型もその流れにそって過激さという味を残しつつ、あきらかにスムーズさが増している。

もちろん、低回転域は相変わらず若干の気難しさがある。捨てパートとは言わないものの、ややレスポンスにアグレッシブなところがあり、常用したいとは思わない。通常は街中でしか使うことのない街乗り用の「アーバンモード」を選択してあえてレスポンスをぼかすという乗り方もあるのだが、それではドゥカティ本来の良さが薄れてしまう。やっぱりこのメーカーはツーリング、そしてスポーツモードで楽しみたい。

なのでツーリング、スポーツの2つのモードで試乗をしてみる。低回転域はやや気難しいながらも、そこからちょっとずつ回転数を上げていったときの瞬発力はさすがである。軽々と回る高回転域を適度に使いながら走らせるのは集中力を必要とするが、無類に楽しいものだ。

長めのストローク量を持つ前後のサスペンションは、ゆっくり走っている段階では決してストロークたっぷりという印象はなく、接地感もやや乏しい。バイクのコーナリングは不安感を感じたままでは、接地面が遠くに感じられ、狙ったラインを大回りしていくような感触になる。「スキーで不慣れな人が行なうターン」と表現すると分かりやすいだろうか。

しかし、こちらがちょっと元気な走りを心がけるとその印象は変わる。スキー板のエッジを利かせるようにタイヤを押し付けていくと、グッとトラクションがかかり、接地感とともに旋回性が発揮されていく。そして、それを受付けてくれる車体設計と足回り。これこそがこのバイクの本当の姿なのである。

快適なだけのマシンなら他にいくらでもある。ハイパーモタードもオールラウンド性の万人受けするマシンではない。しかし乗りこなす覚悟と技術のあるものであれば、その流れている血の濃さと熱さを体感できるはずだ。 

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(GQ JAPAN 鈴木大五郎)

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