1989年に登場したロードスターは、2019年で30周年を迎えた。その間、NAに始まり、NB、NC、そして現代のNDまで4世代の進化を果たしている。なぜロードスターは長い間、愛され続けているのか? 歴代モデルを乗り比べて、その理由をひも解いてみたい。まずは初代NAロードスターから。
初代 ユーノス ロードスターは、クルマと人の一体感と軽快さが最大の魅力
「初代 NAロードスター(1989~1997年)」
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初めてロードスターのハンドルを握るのであれば、ぜひとも幌を開けて走って欲しい。頭上に感じる太陽、顔に当たる風、そして屋根のない開放感を感じ取って欲しい。それらを加味して、初めて本来のロードスターの走り味となるからだ。
ロードスターの着座位置は低い。ドアを開ければ座ったまま地面に手が届きそうに感じるほど。しかも2代目まではウエストラインが低いため、ヒジをドアにかけることもできる。行儀は良くないが、こうしたリラックスした雰囲気で乗れるのもロードスターの魅力のひとつだろう。
また、センターコンソールの上にあるボタンを押せば、リトラクタブルヘッドライトの開閉が運転席からも確認できる。これができるのはNAロードスターだけだから、試乗のときはぜひとも試して欲しい。
気になるのは、アクセルペダルの位置が少し中央寄りにオフセットしていること。これは最新のマツダ車では見られない。ただし、クルマとの一体感や軽快さは、現在のNDロードスターにも負けていない。
ステアリングフィールやブレーキタッチなどは、むしろNAロードスターの方が自然に感じられる。機構的に油圧式パワーステアリングは完成されていたし、ブレーキにABSなどの追加機構はない。
シンプルな分だけ、しっかりとメンテナンスすれば、ブレーキパッドがローターをつかむ瞬間がわかるほどの素晴らしいフィーリングを味わうことができる。
速い、遅いでいえば、NAロードスターは特別速いクルマではない。しかし、自転車を漕ぐようなクルマと人の一体感と軽快さは、NAロードスターならでは。そこが最大の魅力だ。
ちなみに後期型の1.8Lエンジン搭載車(NA8C)は、エンジンの音が図太くトルクも太い。しかし一方で、がさつさも感じる。ここは好みの別れるところといえるだろう。(文:鈴木ケンイチ/写真:永元秀和、井上雅行)
ユーノス・ロードスター 主要諸元
●全長×全幅×全高:3920×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●エンジン種類:直4DOHC
●排気量:1597cc(1839)
●最高出力:120ps/6500rpm(130/6500)
● 最大トルク:137Nm/5500rpm(157/4500)
●当時価格:175万1000円~
※( )内は1.8L
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