現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【ほんとに売った!? いくらで売れた?】 実録いま一番お得なクルマの売り方

ここから本文です

【ほんとに売った!? いくらで売れた?】 実録いま一番お得なクルマの売り方

掲載 更新
【ほんとに売った!? いくらで売れた?】 実録いま一番お得なクルマの売り方

 一昔前までは「車を売りたい」と思ったら、中古車屋さんにもっていって査定してもらうか、次にクルマを買う予定のディーラーに下取りに出すか、はたまた友達に「〇万円でどう?」と持ち掛けるくらいしかありませんでした。

 それがいまでは車名と年式、もろもろデータを打ち込めば、いっせいに査定結果が届く時代。選択肢が増えたのはいいことだけど、だからこそ気になるのが「じゃあ一番お得なのはどういう売り方か」という話。

このキズ 査定にどう響く!? 中古車を買う時 売る時の「修復歴」ってどういう意味?

 どうなの? どういう売り方が一番得なの? ここは編集部員が体を張って…もとい、愛車を張って調べてみました!

※本稿は2018年12月のものです


文:ベストカー編集部/写真:Adobestock、ベストカー編集部


初出:『ベストカー』 2019年1月10日号

■まずは愛車フィットちゃんをご紹介!

 まずは編集者Mの愛車・フィットちゃんをご紹介。奥様の妊娠がきっかけで「持っておいたほうが便利かも」という、わりと軽めの動機で購入したホンダのフィットハイブリッド・Fパッケージ(2015年式・新車)。

 きっかけは何気ないものだったものの、このフィットちゃんとの出会いのお陰でクルマがどんどん好きになり、自動車雑誌の編集をすることになった、というのだから人生はわからない。Mにとっては“恩人”も同然の1台なのだ(「恩人なのに売るんかい」というツッコミは華麗にスルー)。

 車内は広く、小回りもきく。エンジンで走っている感も味わえるし、発進時はモーターで快適に加速する。実燃費は20km/L超えと優秀。週末にチョイ乗りがメインのため、走行距離はたったの8,000km。事故歴もない。購入時のお値段は総額で190万円だった。

 以前ディーラー覆面調査をした際、BMWのディーラーが付けた下取り額は90万円。また今回、参考までに近所のヤナセで査定をしてもらったのだがこちらは「85万円」と出た。これより下がるのか、上がるのか。楽しみである。

■最初の一歩[自動車買取一括査定サイト]で、仕事中なのに電話の嵐に

 まずMが利用したのが「自動車買取一括査定サイト」。クルマの条件を入力すれば、買取店からざっくりとした値段が返ってくる……のだろうと考えて、ごくごく軽い気持ちで利用してみたのだが、これが間違いのもとだった。

 これ、「査定額がメールで一斉」に届くのではなく、「一括で査定依頼を発信できる(そしてそのすべてから返ってくる)」ものなのだ。「最大○社の見積りを比較」などと書かれているので勘違いしてしまった。

 結果的には営業電話の嵐、査定のための電話の嵐。仕事中でも電話。トイレにいても電話。電話に出られないからと切っても、ひっきりなしにかかってくる。これは正直安易に使うことはお薦めできない。

 正確には一括査定“依頼”をするサービスなので、一度登録すると電話がわんさかかかってくる。走行距離や車種、グレードなどのクルマの情報を入力したはずなのだが、電話でもう一度聞き直されるといったこともザラだった。

 というわけで、どこのサービスも似たり寄ったりという状況だったが、そんななかでも使いやすかったものを2つ、以下に紹介する。

[一括査定サービス]Ullo(ウーロ)

 まずは「Ullo(ウーロ)」。こちらは「オートックワン」が運営する一括査定サービスなのだが、「装備・追加情報(任意項目)」に主要な装備や型番、写真などを入力して一括査定に申し込むと、翌日の18時に買取業者から査定金額が届く。そのなかから2社を選んで現車確認の申し込みができるわけだ。買取店の口コミ情報も入っているため、対応が悪い業者などは避けられるのもよい。

 難点は、自分で店舗を選択できる時間が短いこと。査定が出てから翌日の10時までしか自分で選べないのは短すぎる。選ばないと上位2店舗から連絡が自動的に選択され、ほかからは来なくなるのももったいない。

[一括査定サービス]グー買取

 続いては、「グー買取」だ。Webで完結して営業電話が一切ないことがまずよい。また買取相場が今回売れた額と近いことから、かなりリアルな買取相場をまずは教えてくれるため、それを目安に買取業者と交渉できる点も魅力だ。じっくり進めたい人、日中電話に出られないビジネスマンにお薦めじゃないだろうか。

 「ズバット車買取比較」(ラジオCMでは『ズバブーン』というブランド名)も同様だ。買取相場もわかるが相場価格に幅がないため、参考程度になる。

[一括査定サービス]ズバッと買取比較(ズバブーン)

 「カーセンサー」は、一括査定サイトとしての印象は普通だった。

[一括査定サービス]カーセンサー

■ド定番!![ディーラー下取り&自動車買取店]

 査定サイトでの見積もりを経て、実際に査定を交渉した業者について、具体的に紹介していきたい。

[ディーラーによる下取り]

 まずはディーラーの下取りだが、値引きが難しいクルマを買う際に、下取り額を高くするという割引の仕方をするディーラーがあるので、そういった場合に利用するといいだろう。

 実際フィットちゃんを5シリーズ購入の下取りで新車時より高い300万円と付けてくれたBMWのディーラーもあったという。値引きより下取りを増やすほうが店長と交渉しやすいというディーラーもあるので、うまく見極めたい。

 次に買取業者。今回の取材で気持ちよく値段を付けてくれたのは「オートバックス」だ。理由は、査定書を正式に出してくれることと、その後キズを見つけても値段を下げないと約束してくれた点。「オートバックス」では、査定の際、クルマを持ち込んでくれる人には少し高めに査定を出すらしい。

 なお、「オートバックスは結構高値をつける」という認識は、ほかの買取業者にもあるらしいことも取材を通じて知った。

[自動車買取店]オートバックス

 「ビッグモーター」は最初かなり安値だったが、他店の金額が出たら教えてくださいという連絡はあった。なのでもしかすると「ビッグモーター」が一番高く買ってくれる業者だったのかもしれないが、最初から頑張ってくれた業者に申し訳ないので、今回は連絡しなかった。

[自動車買取店]ビッグモーター

 最終的に出張査定に来てもらったのは上記の2社。時間の関係で同時に査定してもらったのだが、こういう状況に慣れているのか、別段気にしていないようだ。互いに邪魔をしないように配慮しながらの査定ではあった。結果、2社とも同じような金額が出ている(金額については最後に一覧でご紹介)。

■これがイチバン新しい? [スマートフォンアプリによる買取サービス]

 スマートフォンにクルマの買取アプリがあるのをご存じだろうか。まだまだ数は少ないのだが、とても便利なのでいくつか紹介したい。

 まず紹介したいのは「DMMオート」というアプリ。DMM.comが運営するアプリなのだが、情報の登録も簡単で、査定もすぐに出る(しかも悪くない金額)ため、クルマを売りたいなと思ったら最初に利用したいサービスだ。とにかく手軽。

 アプリを起動したら、右斜めまたは左斜めの写真、メーターの写真、車検証の写真、車検証のQRコード読み込みと次々と指示されるので写真を撮っていくだけ。買取に必要な情報が自動で入力される。そのほか、クルマの色や走行距離など数項目を入力すれば完了で、1分もしないうちに結果が出るのだ。査定の有効期限は1週間ある。

[スマートフォンアプリ]DMMオート

 中古車買取最大手の「ガリバー」もアプリを出している。中古車の検索機能がメインだが、買取機能もついている。LINEのようなチャット機能で、質問に答えていくと査定が完了するシステムだ。写真査定の場合、事故の有無や不具合のみ手入力が必要だが、基本的に写真の撮影だけでいいので手軽である。

[スマートフォンアプリ]ガリバー

■本当に売りました!

 さて、M愛しのフィットちゃん、その査定額を一覧にしたのが下の表である。ついでに査定をしてみた社用車のハスラー・初代プリウスも合わせて載せてみた。

 査定額1位は「Ullo(ウーロ)」で事前査定した「STS」で、105万円。写真だけの査定で大胆だなと思ったが、他社がフィットの状態を「4点」と査定したことを聞いて、それでいけると踏んだようだ。2位は「オートバックス」で100万4000円。「オートバックス」は高値を付けるイメージがなかったため、これはすこし意外な結果。

 3位以下の会社は、最初は80万円くらいで買い取りたかったようだが、頑張って100万円まで上げてくれた形だ。個人的には、早めにいい金額がつけてくれたほうが、その後の交渉も有利な印象があったように思う。まずはディーラー下取り査定やDMMオートを使ってから、その金額を引き合いに出して買取店と交渉するのがいいだろう。

[自動車買取店]STS

 想像していた以上の高値がでたため、なんとこのままフィットちゃんを売り出してしまったM(実話)。「次のクルマはもう決まっている」ということだが、しかし面白いのでそちらについてはまた別のレポートでご報告したい。

※ベストカーの中古車情報は「プロト」と提携中!こちらもヨロシク!

こんな記事も読まれています

そろそろTシャツの季節! ホンダファンにはたまらん歴代シビックのイラストTシャツはいかが?
そろそろTシャツの季節! ホンダファンにはたまらん歴代シビックのイラストTシャツはいかが?
ベストカーWeb
ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった
ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった
WEB CARTOP
使い勝手の良さを兼ね備えたアーバンSUV! ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ
使い勝手の良さを兼ね備えたアーバンSUV! ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ
LE VOLANT CARSMEET WEB
国産車初の電動メタルトップは駄作? なんで窓枠が残るのよ! 世にも不思議な[ソアラエアロキャビン]は今が底値!
国産車初の電動メタルトップは駄作? なんで窓枠が残るのよ! 世にも不思議な[ソアラエアロキャビン]は今が底値!
ベストカーWeb
ヒョンデの高性能EV『アイオニック5N』が日本上陸! 特別仕様車の予約開始
ヒョンデの高性能EV『アイオニック5N』が日本上陸! 特別仕様車の予約開始
レスポンス
「えっ?」メルセデス・ベンツの最新「Gクラス」は4モーターで“戦車みたいな旋回”を実現!? 実車との初対面で実感!「G580EQ」はすべてが驚異的
「えっ?」メルセデス・ベンツの最新「Gクラス」は4モーターで“戦車みたいな旋回”を実現!? 実車との初対面で実感!「G580EQ」はすべてが驚異的
VAGUE
ホンダが「新型SUV」正式発売! “SUV×セダン”融合させたデザイン採用!? ヴェゼルと違う「e:N」、中国に
ホンダが「新型SUV」正式発売! “SUV×セダン”融合させたデザイン採用!? ヴェゼルと違う「e:N」、中国に
くるまのニュース
三菱 ASX 改良新型…デザイン刷新&機能強化
三菱 ASX 改良新型…デザイン刷新&機能強化
レスポンス
ジャガー・ランドローバーは使用済みバッテリの二次利用システムBESSを開発し、循環型エネルギーシステムとして設置
ジャガー・ランドローバーは使用済みバッテリの二次利用システムBESSを開発し、循環型エネルギーシステムとして設置
Auto Prove
パナソニックHD、オートモーティブシステムズ譲渡で600億円の損失
パナソニックHD、オートモーティブシステムズ譲渡で600億円の損失
日刊自動車新聞
アルファロメオ、ジュリア/ステルヴィオの限定車 「Veloce Superiore」を発売開始
アルファロメオ、ジュリア/ステルヴィオの限定車 「Veloce Superiore」を発売開始
月刊自家用車WEB
日産が「新型セダン」を世界初公開! 2台の「ゴツSUV」も登場! 26年度までに投入の「新型モデル」4台を北京ショーで披露
日産が「新型セダン」を世界初公開! 2台の「ゴツSUV」も登場! 26年度までに投入の「新型モデル」4台を北京ショーで披露
くるまのニュース
メルセデスF1の作戦は“ガンガン行こうぜ”! マシンバランス改善する新パーツ開発中。次戦マイアミGPでもアップデート投入へ
メルセデスF1の作戦は“ガンガン行こうぜ”! マシンバランス改善する新パーツ開発中。次戦マイアミGPでもアップデート投入へ
motorsport.com 日本版
1台……超頑張っても2台しか曲がれないって短すぎん!? 極端に点灯時間が短い「右折の矢印信号」はどうすれば改善される?
1台……超頑張っても2台しか曲がれないって短すぎん!? 極端に点灯時間が短い「右折の矢印信号」はどうすれば改善される?
WEB CARTOP
【MotoGP】ド級のライバル、ロレンソ&ペドロサが今度はリングで対決!? ボクシング勝負が実現か
【MotoGP】ド級のライバル、ロレンソ&ペドロサが今度はリングで対決!? ボクシング勝負が実現か
motorsport.com 日本版
【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
レスポンス
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「量子コンピュータ×自動車分野での活用メソッド」
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「量子コンピュータ×自動車分野での活用メソッド」
レスポンス
GW渋滞、本四高速・松山道のピークはいつ? 5月3日に神戸淡路鳴門道で最大55km級の渋滞が発生!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
GW渋滞、本四高速・松山道のピークはいつ? 5月3日に神戸淡路鳴門道で最大55km級の渋滞が発生!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
くるくら

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

162.5236.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.8270.0万円

中古車を検索
フィットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

162.5236.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.8270.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村