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「家族それぞれの“Hondaのある生活”」とはどんなもの? TAS2019でホンダアクセスが提案!

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「家族それぞれの“Hondaのある生活”」とはどんなもの? TAS2019でホンダアクセスが提案!

■表現したのは、さまざまな年齢・性別で構成される家族全員のクルマの楽しみ方

 千葉県にある幕張メッセで1月11~13日の3日間、開催された「東京オートサロン2019」。3日間の来場者数は、過去最大の33万0666人に達したという同イベントに、今年もホンダアクセスが『家』をテーマにブースを展開。

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 そこには、家族それぞれの立場に立った5台のコンセプトモデルが展示されていました。

 コンセプトモデルのベースとなったのは、『S660 Neo Classic』『N-VAN』『CIVIC』『FIT』『STEP WGN』の5モデル。

 このベースモデルそれぞれに家族の中から使用する人物設定を決め、ホンダのある生活を提案しています。そんな、1台1台のコンセプトモデルについて、こだわったポイントはどこなのでしょうか。

 まず、ブース正面の一番目立つ位置に展示されていたのが、『Modulo Neo Classic Racer』。東京オートサロン東京国際カスタムカーコンテスト2016で最優秀賞を獲得し、昨年9月にキットとして発売された『S660 Neo Classic』をベースとしたモデルです。

 デザインを担当した山田氏は、以下のように話します。

 「ホンダアクセスは、Moduloというブランドを持っているので、レーサーにするにあたりModuloの理念を入れようという事で、装備しているエアロパーツは全て空力の上で機能するものになっています。

 そのため、ベースのネオクラシックよりも空力性能をアップさせながらカスタマイズを施し、全体をカッコよくまとめるというのが大きなコンセプトでした。

 クルマいじりが大好きな58歳のお父さんが、こだわり抜いて作り上げた1台となっています。60年代や70年代のヨーロッパ車レーサーをリスペクトし、全てのパーツが機能している事を前提に車体としての一体感を求めたデザインが一番こだわっているポイントです」

 続いて、『TRIP VAN』は、趣味のサーフィンをしながら日本中を旅してまわる。大学生の次男をイメージしたN-VANベースのコンセプトモデルです。デザインを担当した渡邊氏はこう語ります。

「表現したかったのは、使い込まれていく事によってカッコ良くなっていく道具感。長く使い続けることを念頭に置いてデザインしています。

 クルマというのは通常、新品の状態が一番カッコ良くて、徐々にボロボロになっていくと思いますが、これは逆で今から徐々に使い込まれてカッコ良くなっていくという経年の変化を楽しむ事を目指しました。

 シートに関しても車中泊を想定しているので、運転席を畳むと、ちょっとしたテーブルになるような機能をもたせたり、このクルマで日本中を旅する事を楽しんでもらえるように考えました」

※ ※ ※

 カッコよさやアクティブさだけでなく、働く女性をイメージしたモデルもあります。『FIT Elegant Color Collection』。27歳の会社員をイメージしたこのフィットについて、デザインした武井氏は次のように説明します。

「このクルマのコンセプトは、“女性にとってクルマは第2の自分の部屋”。ターゲットユーザーを、20代後半の働く女性としています。働く女性はキチンとしているように見せたいという想いがあるので、黒ではなくネイビーを基調にしました。

 また、働く女性のマストアイテムといえばメイク。メイクをする事によって、キチンとしている感じを出しているのでコスメをモチーフに。とくにこだわったのは、ネイルのカラーからヒントを得たパネルのボルドーピンクです」

■シビックがSUV化??夢のあるモデルも登場

 次は、『CIVIC VERSATILIST』。このクルマを使用するのは、友達とのショッピングが大好きな56歳の母親と、二人の子供を持つ長男。コンセプトモデル名であるバーサタイリストの名前の意味は、バーサタリティーが語源で多芸な人で、スペシャリティーの逆で、色んな事ができる人のためのいろんなことができるクルマをイメージしたそうです。

 デザインを担当した隈氏は、次のように話してくれました。

「都市でも郊外でも、気楽にどこにでも行けるようなクルマを目指しています。機能的なことでいうと、地上高を40?上げながら、全高は1500mmに収まっているので、砂利道も行けるし、都心の立体駐車場にも入れるSUV。

 また、SUVとなると普通はオレンジのボディーカラーに黒いプロテクターみたいな少し派手でワイルドな感じのイメージが強いと思いますが、これは真逆ですごくシックな方向にまとめています。

 なぜかと言うと、都市型のSUVを選ぶお客さんは1台のクルマで何でもやる人。レジャーにも行くし、仕事にも使います。

 でも、仕事にクルマを使いたいお客さんからすると、オレンジでプロテクターとかルーフレールが付いているものは、少し恥ずかしくてクライアントを乗せられない。そういったユーザーを想定して、このクルマはなるべくシックで仕事にも使えるデザインにしました」

※ ※ ※

 最後に登場するのは、ステップワゴンをベースとした『Well Concept』で、“これからのファミリーカー”がテーマのコンセプトモデルです。

 幼い子供が2人いる、30歳の長男家族は出かけるのにも一苦労で、使い勝手がいいのはもちろんですが、子供の快適性も重要です。デザインした古川氏がこだわったのはこの部分。

「最近のミニバンの顔周りはカッコイイ、キリっとした目つきのものが多いのですが、家族向けという事で真逆となる丸目で可愛いフレンドリーなデザインにまとめました。

 また、ファミリーカーなのでお子さんなどもクルマの中で楽しんでもらえる内装や、パパママにも使い勝手がいいようなデザインになっています。具体的には、助手席を無くしてオットマンみたいな形にすることで大型のセンターコンソールと言うような位置づけです。

 赤ちゃんのおむつ替えの台として使ったり、2列目に座った時のオットマンや子供の着替え時に腰を掛けられるようなクッションとしても使ってもらえるようになっています。

 そして、2列目のシートは360度回転するようになっていて、新幹線の座席のようにみんなで向かい合いながら食事ができたり、座面のシートの部分が倒せるようになっていて、倒すとジュニアシートとして使えるようになっています」

※ ※ ※

 家族それぞれの立場に立って考え抜かれた5つのホンダのある暮らし。ホンダアクセスブースでは、実際にそれぞれの世界観を体感する事ができました。

 また、入り口からブースの一番奥までウッドデッキの一本道となっていて、全ての生活を横目で見ながら、気になるコンセプトモデルの世界に直接アクセスできる工夫もあります。

 今回の展示は、全てコンセプトモデルで実際の製品化は未定との事でしたが、オートサロンでの来場者の反応により発売が決定した『S660 Neo Classic』を思うと、期待せずにはいられません。 【了】

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