現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ「X-ADV」は時代を先取る大人向け2輪版SUV これを選ぶ人は“ツウ”だね

ここから本文です

ホンダ「X-ADV」は時代を先取る大人向け2輪版SUV これを選ぶ人は“ツウ”だね

掲載 更新
ホンダ「X-ADV」は時代を先取る大人向け2輪版SUV これを選ぶ人は“ツウ”だね

■大柄なライポジで、長距離もゆったり走れる

 道を選ばないデュアルパーパスは、これまでも数多く登場してきましたが、ホンダ「X-ADV」はスクーターのような車体構成で、それを実現していますから興味深いところです。もちろんスクーターにもオフロードの匂いのするモデルはいくつか存在しましたが、750ccもの排気量を持ち足まわりも本格的。デザインも近未来的で、新感覚にあふれるチャレンジングな1台と言えるでしょう。

ホンダ「CB1000R」は、コーナーが待ちきれない! 操作する楽しさがこの1台に凝縮

 四輪車でたとえるなら、“SUV”ってことになるのかもしれません。アクティブな走りを予感させるスタイルで、高級感も持ち合わせています。そして、クラッチレバーを排して操作をイージーにしましたが、自動変速だけでなくマニュアルモードも楽しめるのです。最新式ではトラクションコントロールも搭載し、さらに熟成・進化しました。

 フロアトンネルを跨ぐライディングポジションはスクーター然としたもので、足もとはかなりゆったりとしています。身長175cmの筆者の場合、膝を曲げてステップボード手前に足を置いて乗るとジャストフィットしますが、両足を前に投げ出して、クルーザーのような乗車姿勢も可能です。

 ただし知らぬ間にシートの着座位置が前にずれていますから、前方に足を置くにはもっと足が長くなければなりません。長距離を走るときにずっと同じ姿勢で走り続けるのは疲れるので、こうして足を置く場所を変えられるのはありがたいかぎりです。

 真四角の液晶パネルはラリーマシンをイメージしたもので、表示されるのは速度をはじめ、6500rpmからレッドゾーンであることを示すエンジン回転計、シフトインジケーター、トルクコントロールのレベル、グリップヒーターレベル、外気温、年月日、時間と情報満載となっています。スマートキーも採用され、先進的で利便性にも長けていると言っていいでしょう。

■気分や状況に合わせて、操作モードを細かく選べる

 まずはATモードで走りますが、力強く加速し、さすがはナナハンと気が引き締まります。自動的にシフトアップ&ダウンされていき、お手本のような走りです。

 ダッシュにダイレクト感があり、変速時の繋がりが滑らかなのは、マニュアルトランスミッションの構造をそのままにクラッチ操作を不要とした「デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」のおかげ。通常のトランスミッションなら、駆動力の途切れが変速時に発生してしまいますが、2つのクラッチを装備(デュアルクラッチ化)し、これを解消しています。

 2つのクラッチは1-3-5速の奇数段用と2速-4速-6速の偶数段用で構成され、奇数ギヤはインナーメインシャフトで、偶数ギヤはアウターメインシャフトで繋がり、それぞれ交互に使用していくのです。たとえば2速に入っているときは、隣り合わせになる1速と3速ギヤの回転数を合わせてあらかじめ準備しておけるので、タイムラグなくスムーズな変速が可能となっています。

「X-ADV」では、ATモードに標準的な走りをする「Dモード」と、よりパワフルな「Sモード」があり、追い越し時や登板時などより駆動力が必要なときに「Sモード」が重宝します。これも凝っていて、3段階のレベルが選べるという充実ぶり。エキサイティングに走るには、高回転を多用するのは「S-3」がオススメです。

 ATモードであっても、ハンドル左のシフトアップスイッチ(+)とシフトダウンスイッチ(?)でギヤポジションを一時的に変更でき、アグレシッブなスポーツライディングが楽しめます。カーブの手前でエンジンブレーキを効かせたいときなどにギヤを落とせるので、かなり役立ちました。グリップを握りながらシフトアップは人差し指で、ダウンは親指でできます。

 さらにMTモードもありますが、ATモードのままでもギヤチェンジは自在ですので、とくに出番はありませんでした。クレバーなATモードに頼りつつ、必要に応じてシフトチェンジできるので、これで不満はないのです。

■充実の装備内容など、知るほどに素晴らしいと感じる!!

 車体は高速走行でもしっかりとした剛性感があり、可動するウインドシールドを上げれば防風効果もしっかり感じられました。ETC車載器をはじめ、5段階に温度設定できるグリップヒーターやシート下のトランクに12Vのアクセサリーソケットも標準装備するという、まさに至れり尽くせりの内容。

 シティユースをメインに、休日には遠出も楽しめ、さらに未舗装路へと入っていけるなんて、ワクワクしてくるではありませんか。しかも、どのステージでもリラックスでき、まさに大人向け。これを選ぶ人、かなりのツウだと思います。

こんな記事も読まれています

【最終最強のW12搭載】 ベントレー・バトゥール・コンバーチブル 内装にジュエリーとのコラボ
【最終最強のW12搭載】 ベントレー・バトゥール・コンバーチブル 内装にジュエリーとのコラボ
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】マルケス、フランスGP初日はドゥカティ陣営で今季最も苦戦した1日に「リヤの改善が必要」
【MotoGP】マルケス、フランスGP初日はドゥカティ陣営で今季最も苦戦した1日に「リヤの改善が必要」
motorsport.com 日本版
全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか
全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか
Merkmal
元F2ドライバーのビスカール、ポルシェ963でIMSAデビューへ。プロトンからラグナ・セカ戦に参戦
元F2ドライバーのビスカール、ポルシェ963でIMSAデビューへ。プロトンからラグナ・セカ戦に参戦
AUTOSPORT web
高級車ディーラーを訪ねる際の“ドレスコード”、どんな服装までOKなのか?!
高級車ディーラーを訪ねる際の“ドレスコード”、どんな服装までOKなのか?!
月刊自家用車WEB
大型トラックの「タイヤ」が浮いてる!? 故障なの? 奇妙すぎる「浮くタイヤ」には切実な理由があった!
大型トラックの「タイヤ」が浮いてる!? 故障なの? 奇妙すぎる「浮くタイヤ」には切実な理由があった!
くるまのニュース
なんでバッテリーは「上がる」のか? もしかすると「暗電流」が原因かも!?
なんでバッテリーは「上がる」のか? もしかすると「暗電流」が原因かも!?
バイクのニュース
レッドブルに近付けるか!? フェラーリが大規模アップデートマシンをフィオラノでテスト。ボディワークに様々な変化
レッドブルに近付けるか!? フェラーリが大規模アップデートマシンをフィオラノでテスト。ボディワークに様々な変化
motorsport.com 日本版
【日本企業初!営業利益が5兆円超え】 トヨタが別格ともいえる決算説明会を開催 投資を強化も
【日本企業初!営業利益が5兆円超え】 トヨタが別格ともいえる決算説明会を開催 投資を強化も
AUTOCAR JAPAN
CRI・ミドルウェアのCRIWARE搭載車両が全世界で600万台を突破
CRI・ミドルウェアのCRIWARE搭載車両が全世界で600万台を突破
レスポンス
オフロード感マシマシ[新型フリードクロスター]がヤバい!! 絶対付けたい純正オプション一挙に
オフロード感マシマシ[新型フリードクロスター]がヤバい!! 絶対付けたい純正オプション一挙に
ベストカーWeb
えっ、もう増税!? スズキ「スイスポ」に日産「ジューク」など、まだまだ現役だと思っていた2024年に増税対象となるクルマとは
えっ、もう増税!? スズキ「スイスポ」に日産「ジューク」など、まだまだ現役だと思っていた2024年に増税対象となるクルマとは
Auto Messe Web
歩行者からしたら「マジ勘弁」! そこかしこで見かけるクルマの身勝手行為5つ
歩行者からしたら「マジ勘弁」! そこかしこで見かけるクルマの身勝手行為5つ
WEB CARTOP
トナーレの美しいボディラインに惚れ惚れすること間違いなしです! アルファロメオ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
トナーレの美しいボディラインに惚れ惚れすること間違いなしです! アルファロメオ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
テスラ・モデル3 & モデルY用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
テスラ・モデル3 & モデルY用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
レスポンス
「2年で製品化」 中国車メーカーへ移籍のデザイナー、シュテファン・ジーラフ氏に聞く 欧州との違いは?
「2年で製品化」 中国車メーカーへ移籍のデザイナー、シュテファン・ジーラフ氏に聞く 欧州との違いは?
AUTOCAR JAPAN
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
くるまのニュース
バイクのタイヤサイズ、最後の謎アルファベットの意味とは?
バイクのタイヤサイズ、最後の謎アルファベットの意味とは?
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村