ただ動くだけではなく満足度も重視してセレクト
クルマが欲しい! そう思っても決して安い買い物ではないため、簡単に購入できるものではない。しかし、急な転勤でクルマが必要になったとか、免許取り立てでお金はないけどとにかくマイカーが欲しい若者など、手ごろな価格で乗れるクルマを求めるユーザーは少なくないハズ。
こんなに安くても中身はスゴイ! 日本が誇る満足度の高い激安新車5選
もちろん、ネットオークションなど個人売買であれば店頭で購入するよりも安く手にすることも不可能ではないが、当たりはずれが大きく(格安車はとくに)素人は手を出しづらい。そこで今回は、中古車店で購入することができるコミコミ20万円以内の激安車をピックアップしてみたい。なお、今回は重課税対象前の10万キロ未満の個体が多い車両をピックアップしている。
1)ホンダ・フィット(初代)
ポジション的にはロゴの後継車種という位置づけで2001年に登場した初代フィットだったが、晩年は2005年に登場した8代目シビックが3ナンバーセダンとなったことでシビックハッチバックのポジションも担う車種となっていた。ホンダ独自の燃料タンクを車両の中心に配する「センタータンクレイアウト」により、同クラスのコンパクトカーよりも広い室内と豊富なシートアレンジを実現し、一躍人気車種となったモデルである。
コミコミ20万円でヒットするのは1.3リッターモデルとなるが、エンジンに定評があるホンダだけにパワー不足は感じないだろう。それよりも注意したいのがCVTのジャダーだ。発進時にガタガタと振動が発生するもので、直接走行不能になることはないと言われているが、気分のいいものではないので試乗をして確認したいところだ。
2)トヨタ・ポルテ(初代)
トヨタが推し進めていたユニバーサルデザイン車としてリリースされたポルテ。コンパクトカーサイズながら、助手席側を大きな電動スライドドア1枚にし、大きな開口部と低床フロアで乗降性の高いモデルだった。そのため子どもやお年寄りも乗り降りしやすく、福祉車両のベースとしても需要の高い車種となっている。
エンジンは1.3リッターと1.5リッターが用意されていたが、今回のテーマにマッチするのは1.3リッターが中心。修復歴がある個体も見受けられるが、店頭に並ぶようなものはしっかり修理がされているはずだ。ただ、念のため電動スライドドアの開閉状態はチェックしておきたい。
3)日産・マーチ(先代K12型)
現在販売されているK13型はタイで生産されたものを輸入する形となり、エンジンも3気筒となったことでややチープになってしまった印象が否めないマーチ。なかには先代モデルのほうが良かったという声があるほどだ。そんな先代型も今や総額20万円で狙えるラインまで価格帯が下がってきている。
重課税対象でない個体となると2005年のマイナーチェンジ以降の個体がメインとなるため、質感がアップしているのも見逃せない。前期型はなぜかシートが汚れやすいという問題があったが、中期以降ならばそれも改善されている。いくら安い個体とはいえ、きれいな車両であるに越したことはないだろう。
4)スズキ・アルトラパン(初代)
格安車は実用車がメインとなってしまうが、少しは遊び心も欲しいという人には初代のアルトラパンはいかがだろうか? ベースはスズキのベーシック軽であるアルトだが、丸みのある箱型のボディデザインやホワイトカラーのインパネ、コラムシフトにベンチシートなどを装備して主に女性ユーザーから支持を集めたモデルであった。
重課税対象外の個体となるとほぼ最終型に近いモデルが中心となるが、極まれに予算内でターボモデルもヒットするといったところ。とはいえ絶対数が少ないので、NAモデルで距離の少ない個体を狙うのがベターだろう。そうすればボディカラーも含め多くの台数がヒットするはずだ。
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