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業界ニュース 2018.10.15

最新ハーレー「FXDR114」に試乗 味わい深さ、強烈すぎる加速感、旋回力、多方向に触手が伸び進化を感じる!

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■オールドハーレーのような味わい深さを復活させたモデル

 ハーレーダビッドソンが夏の終わりに発表した2019年ラインナップ。ファンらの間で注目されているのが、「ソフテイルファミリー」に新加入した「FXDR114」です。ハーレーダビッドソン(以下ハーレー)の本社がある米国ウィスコンシン州ミルウォーキーにて、試乗することができました。

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 まず、ハーレーのラインナップが、いまどうなっているのかを説明しておきましょう。「ツーリング」「ソフテイル」「スポーツスター」「ストリート」「トライク」そして受注生産の最上級グレード「CVO(カスタム・ビークル・オペレーションズ)」という6つにカテゴライズされ、それぞれが「◯◯◯◯ファミリー」と呼ばれます。

 大柄なフェアリングや荷物を入れるケースが付いた上級クルーザーシリーズが「ツーリングファミリー」で、「ソフテイルファミリー」は装備をスッキリさせ、カスタムルックとしている系統です。現行では『ローライダー』や『ファットボーイ』といった昔からある定番モデルも、ここに属します。詳しい人なら「ダイナファミリーは?」「V-RODは?」と疑問を持たれるかもしれませんが、両者は2017年モデルが最終で、もはや姿を消しています。

■低回転のまま、余裕あるクルージングができる!

 今回登場した「FXDR114」は、低くて長い車体に排気量を114キュービックインチ(1868cc)にまで拡大した強力な空冷Vツインエンジンを搭載した超弩級クルーザーです。もうすぐ2リッター、軽自動車3台分に近い大きさのパワーユニットゆえに低回転域から潤沢なトルクを発揮し、わずか2000回転程度でも街乗りをこなしてしまいます。

 ちなみに最大トルク160Nmは3500回転で発揮され、ピークがそれゆえに低いところにあるのです。回転を引っ張り上げずとも低回転域でゆったりクルージングできるよう、OHVそしてロングストロークというトルク重視のエンジン設計によって、これを実現しています。

 走り出すと、無意識のうちにどんどんシフトアップしていくことになり、結果的に高めのギヤを使って「ドコドコ」言わせながら走ることになるのです。ノンビリ走っているだけで心地良く、ハーレーの開発陣はこれが持ち味であることを自分たちで知っています。じつはひとつ前の世代の「ツインカムエンジン」では、その魅力が薄れかけていたことに気付いたのです。

 リサーチによって、オールドハーレーのような味わい深さをユーザーが求めていることを知り、新たに開発したのが「FXDR114」に搭載される「ミルウォーキーエイト」というパワーユニットです。2本あったカムシャフトを昔のエンジンのように1本に戻し、フライホイールの慣性マスを向上。1000回転強と高めで不評だったアイドリングを850回転にまで下げて、それでもエンジンオイルが回るよう量を増やし、オイルポンプも強化。バッテリーチャージも確実にできるよう充電系統も強化しました。

 低回転化というのはたやすくなく、きちんと燃焼するようバルブ数も2本から4本に増やし、スパークプラグもツインに。ひと昔前なら高回転ハイパワー化するためのテクノロジーを使って、ハーレーらしいテイスティな部分を追求したのです。

 短距離スプリンターのような高回転ハイパワー化より、アメリカの広大な土地を移動する性能を求め続けてきたハーレーは、結果的に心地良い鼓動感などがユーザーに高く評価されています。それを知ると、ローテクにこだわるのではなく最新の技術を用いて、オールドハーレーのような味わい深い新エンジンをつくろうとなったそうで、ハーレーというバイクメーカーは面白いなとつくづく思います。

■猛牛のごとく、凄まじいまでの加速力!!

 では、アクセルをガツンとワイドオープンにし、エンジンを引っ張り上げたらどうなるかを試してみると、これまた強烈なダッシュが味わえて痛快なのです。アメリカの道路の舗装は粗悪なのでしょう、240mmの極太タイヤから一気に駆動力をかけると路面を捉えきれず、瞬間的に空転し、そしてすぐにグリップを取り戻し猛牛のように直線を突き進みます。その加速力と直進安定性は、ストレートのみで速度を競うドラッグレーサーのようです。

 そして意外な一面も。コーナーにさしかかると、車体がスンナリと寝ていき、その長い車体からは想像できなかった軽快な旋回性を見せてくれます。フロントフォークを34度にまで深く角度を付けてセットし、ホイールベースは1735mmとラインナップ中、最長となりました。にもかかわらず曲がることを苦手としていないのは、モノショック式としたリアサスペンションや軽量高剛性なアルミ鍛造製ホイール、専用スイングアームらのおかげで、軽い身のこなしを実現しているのです。

 プロモーション動画がサーキットで撮影されているのもハーレーでは異例で、それほどに運動性能に自信を持っているのでしょう。公表されたリーンアングルは右32.6度、左32.8度で「ソフテイルファミリー」最大。ステップはフォワードコントロールで、クルーザー然としたスタイルですがバンクセンサーを備えていますし、サイレンサーはバンク角を稼ぐよう三角断面形状に。コーナリング性能も高めていることがわかります。

 オールドファンも唸らせる鼓動感や低回転化にこだわりながらも、現代的な加速性能そして従来にはなかった高い旋回性能も追い求めた最新ハーレー「FXDR114」。乗ると、同社のこれから歩もうとしていく道が明るいことを感じずにはいられません。

 新型「FXDR114」の価格は、286万2000円(税込)からです。

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(くるまのニュース 青木タカオ(モータージャーナリスト))

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