独BMWは、高性能コンパクトクーペ「M2コンペティション」のプロモーションの一環として、2つの記録更新に挑む動画をYouTubeで公開している。
BMW Mが手がける高性能モデルを、さらに強化したコンペティションシリーズ。そのエントリーレベルを担うのが4月の北京ショーで初披露されたM2コンペティションだ。ノーマルのM2でも十分強力な心臓は、M4と基本的に同じ直6ツインターボへ換装され、Cセグメントクーペとしては驚異的な410psという最高出力を発揮する。0-100km/h加速もわずか4.4秒へと短縮され、「メルセデスA45」や「アウディRS3」といったライバル達とともに、このクラスの走りの水準を一段上へ押し上げている。
このM2コンペティションの精緻なハンドリングやコーナリング性能の一端を示すのが、今回公開された2本の動画だ。といっても、サーキットや峠を攻める類のものではない。バルーンをレーザー照射で割ったり、並べた束藁を刀で切り裂いたりと趣向を凝らしたものとなっている。ちなみに従来の記録は人の手により達成したもので、1分間にそれぞれ63個と87本だった。
動画の撮影にあたって、M2コンペティションには高出力レーザーと刀が装着された。誰しも尻込みしそうなシチュエーションだが、そこは熟練のスタントドライバー、見事にコントロールされたマシンは、ブランドを表す「M」シェイプに並べられた黒いバルーンを次々と割っていく。もう一つの映像では、半円形に並べた束藁を華麗なドリフトでいとも簡単に真っ二つに。結果、きっかり1分で達成された記録は79個と117本で、狙いどおりの記録更新となった。
M2コンペティションのポテンシャルを斬新な角度で捉えた動画は話題を呼び、視聴回数もうなぎ登りとなっている。同時にメイキングムービーも公開されているから、興味のある向きはそちらも確認してほしい。今後もBMWの既成概念を壊すプロモーション映像に期待したい。
■BMW M2コンペティション 束藁切りの映像
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