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業界ニュース 2018.8.11

なぜ集中? 今年の夏に国産新型車が発売ラッシュとなった理由とは

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■クラウンとカローラスポーツ同時デビューのワケ

 2018年の6月から7月は、国産新型車のラッシュでした。6月は、22日にトヨタ「センチュリー」、25日にダイハツ「ミラトコット」、26日にはトヨタ「クラウン」と「カローラスポーツ」が同日に発売されています。7月に入ると、5日にスズキ「ジムニー&ジムニーシエラ」、13日にホンダ「N-VAN」、19日にはスバル「フォレスター」(発表は6月20日)、20日には追加車種ともいえますがホンダ「クラリティPHEV」という具合です。なぜこの時期に集中したのでしょうか。

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 日頃から新型車が活発に発売される状況であれば、複数の車種が続けてデビューすることもありますが、近年は車種数の整理やモデルチェンジのサイクルも伸び、以前に比べると新型車の発売が減る傾向にあります。にもかかわらず、発売時期が集中しました。

 メーカーが互いに新型車の発売時期を調節し合うことは不可能ですが、国内市場の活性化という意味では、なるべく分散する方が好ましいでしょう。常に何らかの新型車がニュースになって、市場のクルマに対する関心を保てるからです。今回のように新型車が一時期に集中して、その後に発売されない期間が長引くと、クルマの話題性も薄れてしまいます。

 この市場原理から考えると、トヨタの場合がもっとも特異でした。センチュリーは価格が1960万円に達するVIPモデルだから一般に広くアピールする車種ではありませんが、6月26日に発売されたクラウンとカローラスポーツは主力車種です。販売系列は異なりますが、両車ともユーザーの関心が高いですから、発売時期を分けた方がトヨタの話題性を長く持続できます。過去を振り返っても、ひとつのメーカーが複数の車種(姉妹車を除く)を同時に発売したケースはほとんどありません。

 そこでトヨタの関係者に、クラウンとカローラスポーツを同時に発売にした理由を尋ねました。

「これからのトヨタは、コネクティッド(通信機能)に力を入れます。走る・曲がる・止まるという自動車の基本機能に匹敵するほど、コネクティッドを重視しています。そしてDCM(Data Communication Module/車載専用通信機能)を全車に標準装着した最初のクルマとして、クラウンとカローラスポーツを同時に発売したわけです。この2車種を皮切りに、今後は国内で発売されるほぼすべての乗用車に、DCMを標準装着していきます」

 トヨタでは緊急通報サービスのヘルプネット、各種のオペレーターサービスなどを含めて、コネクティッドを今後のトヨタ車のセールスポイントにします。そのインパクトを強めることも視野に入れて、クラウンとカローラスポーツを同時に発売したということです。

■新型車発売時期の裏事情

 スズキの場合はまた別の理由です。2018年2月以降は、継続生産車も含めて、すべての軽乗用車に横滑り防止装置の装着が義務化されました。この影響でジムニーは、2018年初頭に生産を終えました。この後、2018年7月に、安全装備を充実させた新型にフルモデルチェンジされた経緯があります。ジムニーでは、横滑り防止装置の義務化もあって新型の発売時期が決まりました。

 フォレスターについてはスバルの販売店から、発売時期に関する意見を聞くことができました。

「最近はSUVが人気を高めています。スバルでは新しいプラットフォームを採用したインプレッサが2016年10月に発売されたので、SUVのフォレスターも、2017年には発売されて売れ行きを伸ばすと期待していました。しかし発売は2018年7月になりました。もう少し早く発売して欲しかったです」

 販売店としては旬な時期に他社よりも早く発売してもらって、売上につなげたいという願いがあって当然ですが、グローバルに売ることが求められるメーカーの目論見が、国内販売店のニーズと必ずしも一致しないという例でしょう。

 2018年6月から7月の新型車ラッシュは、クラウンとカローラスポーツを除くと偶然の一致と考えて良いですが、発売時期はユーザーの動向、販売店の事情を汲み取った上で決めているわけではないということです。

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(くるまのニュース 渡辺陽一郎)

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