メルセデスAMG G63、ランボルギーニ・ウルス、ポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガなど超高出力のスーパーSUVは今まさに時代の寵児だ。実はレンジローバーブランドにもスーパーSUVと遜色ない実力の持ち主がラインナップされている。それがレンジローバースポーツSVRである。575psの最高出力を誇るSVRは、スーパーSUVを狙っている人にとって、意外な選択肢たりえる1台だろう。
レンジローバー・ブランドの中で、走りを訴求したプレミアムスポーツSUVに位置づけられるのが「レンジローバースポーツ」だ。2018年モデルは285psを発生する3.0ℓディーゼル、340psあるいは380psのV型6気筒スーパーチャージャー、525psの5.0ℓV型8気筒スーパーチャージャー、6月予約開始となったPHEVモデルをラインナップし、プレミアムスポーツSUVの座をより確固たるものとしている。
だがレンジローバースポーツのラインナップはこれだけではない。実はさらなる超弩級の性能を有したスーパーSUV「レンジローバースポーツSVR」(以下、SVR)というモデルが存在するのだ。
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SVRはジャガー・ランドローバーが誇るSVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)が設計と開発を手がけたスペシャルモデルで、搭載されるエンジンは575ps/700Nmを発生する5.0ℓ V型8気筒スーパーチャージャー。0→100km/h加速は4.5秒という俊足の持ち主だ。その性能はSUVとは思えない。
エクステリアはカーボンファイバーコンポジットで仕立てられた専用ボンネットやアクティブスポーツエキゾーストが奢られる。また室内のシートは上質なウィンザーレザーを多用した軽量なパフォーマンスシートを採用。もちろん悪路走破性は他のグレードレンジローバースポーツと遜色ない実力を備えている。
ちなみにSVRに搭載されるエンジンは、史上最速のジャガーXJである「XJR575」と同じものだ。
先日デビューしたメルセデスAMG G63は585ps/800Nm、ベントレー・ベンテイガV8は550ps/770Nm、ランボルギーニ・ウルスは650ps/850Nm……これらのスペックをご覧いただければ、最近のプレミアムスポーツSUVがいかに高出力化の道を辿っていることがわかるだろう。その中で、知的なイメージの強いレンジローバースポーツSVRは、アンダーステートメント性を重視する向きにとって、他のスーパーSUVの中でもかなりイイ線を突いた選択肢となるに違いない。
SPECIFICATIONS
レンジローバースポーツSVR
■ボディサイズ:全長4880×全幅1985×全高1800mm ホイールベース:2920mm ■エンジン:V型8気筒DOHCスーパーチャージャー 総排気量:4999cc 最高出力:423kW(575ps)/6500rpm 最大トルク:700Nm(71.4kgm)/3000~5000rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:Fダブルウイッシュボーン Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■車両本体価格:1681万円
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