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業界ニュース 2018.7.30

嗚呼、楽しきかな中古車ライフ 第8回:コイツは時代の20年先を行っていた!! EK10マーチスーパーターボ編(その3)

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ハイパーレブ/ManiaxCars編集長のケン太郎す。これまで『OPTION』や『R30&R31 Magazine』なんかでも書いてきたけど、運転免許証を取得して30年弱、国産車を中心に、中古車ひとすじ30ン台を乗り継いできた立場から、その楽しさや思うことなんかをツラツラと書いていきたい。今回は、都合4台も買った(笑)EK10マーチスーパーターボの3回目だ。

前回は、ボディがヘタった1号機に見切りをつけ、新たに購入したEK10マーチスーパーターボをベースにボディ補強を施し、せっせとパーツを移植して4号機を製作。まだバネカットやローダウンスプリングが幅を利かせてた1980年代前半、この世に初めてストリート用車高調を生み出した伝説の足回り職人、アンクル小山に『碓氷SPLII』をつくってもらった…というとこまで書いた。

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んで、1号機から4号機へのパーツ移植作業を行ってる間、オレは普段乗るクルマがなくなっちゃうわけで、「こりゃなんか1台見つけなきゃ!」と思ってたところで、またまたEK10に巡り合ってしまうのだ(笑)。思い返せば、この頃はホントにEK10づいてた。

それまで手に入れた3台は、どれもヤフオク物だったけど、たまにのぞいてたEK10関係のHPにアクセスして掲示板をチェックしてたところ、「車検が1年ちょっと残っているEK10なんですが、月割り分の自動車税2万円で誰か引き取ってくれませんか?」という書き込みを発見! なんというタイミングのよさ。“渡りに舟”とは、まさにこのことだ。

なんでもそのオーナーは急に転勤が決まったらしく、クルマを持っていくことができないんですぐに引き取ってくれるひとを探してるとのこと。

しかも、出どころが三鷹だったんだから、そりゃもう連絡するしかないっしょ。

そんないきさつがあって、オレにとって4台目となるEK10を購入。ボディは初めての白で当然5速MT車、走行距離は覚えてないけど、ホイールまで純正13インチの鉄っちんにフルキャップっていう、それはまさかのドノーマル車だった。

1号機から4号機へのパーツ移植がおわるまで1年くらいだっただろうか。その間、オレは3台のEK10を同時に所有してたことになる。いま考えると、我ながらかなり変態なクルマ生活を送ってたもんだ。そこにマーチRがあったらカンペキだったのに…と思うのは、完全に変態の思考だな(笑)!

乗りっぱなしでこそ、アシグルマだ!?

なんてことを書くと、「ひでぇこと言ってやがるな!」と思われるのは百も承知。

ただ、その時のオレは4号機を仕上げることにプライベートの時間のほとんどを割いてたわけで、そもそもアシグルマとして“つなぎ”で買った3号機にカネはもちろん、手間もほとんどかけなかった。いや、かけるつもりはなかった。

なもんで、洗車らしい洗車をした記憶はないし、これまた読んでるひとに怒られそうだけど、仕事であちこち走り回って距離も稼いでるのに、エンジンオイル交換も数回のみだった気がする。

そんなぐうたらぶりが祟ったのか、いつだったかガソリンスタンドで満タンにして走ってると、やたらに車内がガソリン臭い。それも、ほのかに臭ってるっていうレベルでなく、いまタバコを吸おうとライターで火をつけたら、ドカン!! といってしまいそうなくらいの充満ぶりだったのだ。

とりあえず駐車場に戻って下回りをのぞいてみると…

おいおいマジかよ~燃料ライン途中のホースに亀裂が入ったようで、ガソリンが思いっきり漏れてるじゃんよ…汗。こりゃホース交換するしかないじゃん。てか、パーツってすぐ手に入るんかいな?

と、自分が置かれた立場に一瞬ガックリするも、すぐさまオレはあることに気がついた。

そうだ! すでに部品取り車と化している1号機からパーツを取ればいいんだ!! と。

ただ、1号機も同じような年式だからホースが劣化してる可能性があって、ホースだけを外して4号機に使うのはなんとも心もとない。なもんで、たいして手間が変わらなそうだったからオレは燃料タンクごと交換することにした。そうすれば、ホースだって片側を外して付け替えるだけで済むし。

こうしてガソリンだだ漏れという危機的状況(笑)をオレは見事に脱したのだ。

7点式ロールケージなんぞを組んでみたわけで…

3号機には手をかけなかったと言いながら、当時在籍してたOPTIONの企画でロールケージを組んだことがある。

『愛車のボディ剛性アップを図ろう!』みたいなのが企画テーマで、当時OPTION編集部員だったメンバーが、それぞれ自分の愛車になんらかのボディ補強メニューを施すというものだった。

オレは手元にあった、6点式に脱着式斜行バーが入った7点式ロールケージを持ってたから、それを装着。この7点式ロールケージはリヤシートをツブすことなく、5名乗車のままイケるっていうんで購入したモノ。

6点式以上ロールケージというとたいていは競技用で、メインアーチからリヤフロアに真っすぐバーが落ちるタイプが圧倒的に多く、それだとリヤシートをハズさなきゃなんないから乗車定員が2名になってしまう。ファミリーカーとしても使ってたEK10だから、5名乗車のまま組めるロールケージが必須だったのだ。

その組み付け作業については上の記事を読んでもらいたいんだけど、微妙にボディ剛性が向上した感じがあったものの、ペナペナなフロアに足を固定してピラー留めもしてない状態だと、ボディ剛性アップに関しては思った以上の効果が得られないことを実感。

むしろ重量増(EK10用で20数kg)と、その重量が重心よりも高い位置にかかることから、ハンドリングがもっさりしたものになってしまった。S字コーナーの切り返しなどでは、それこそ「よっこらしょ!」ってな挙動を見せるようになったのだ。

そもそもロールケージってのは、横転時にキャビンを守ることが第一の目的。ボディ剛性アップを図るなら、フロアにボックスをつくってそこに各アーチを落とし込んで溶接する必要があるし、ガゼットなどを介してA/Bピラーとアーチを一体化させる必要もある。モノコックと剛結しなければ、ボディ剛性が向上するはずがない。

それでもリヤウインドウ越しに見える斜行バーがカッコよくて、廃車にするまで装着したままだったことを付け加えておく。

あれれれれ? エンジンから異音が…!?

1号機から4号機へのパーツ移植作業もいよいよ大詰めを迎えた頃、3号機に異変が起こった。エンジンから“カタカタ…”と音が出るようになったのだ。

タペット音か? いや、違う。

もしかして、メタル打っちゃってる!?

うん、エンジンオイル交換をサボってただけでなく、しばらくレベルゲージで量も確認してなかったから、おそらくそうだ。

…と思いつつ、音が出ちゃってるまで症状が悪化してるなら、オーバーホールする以外に手はない。でも、4号機が完成したら捨てるつもりだったつなぎの足グルマだから、そこにン10万円ものカネを突っ込む気はさらさらない。

オレはハラを括った。

メタル音が出てからどれくらいでエンジンがブッ壊れるのか? それを身を持って体験してみよう、と。ジドーシャ雑誌の編集者たるもの、クルマに関することなら、どんなことだって経験しておくのに越したことはない。この連載コラムだって、失敗談を含む過去のそういった数々の経験があったからこそ書けるんだし。

カタカタ音が出始めたのは、当時通ってた新木場のディーズ・クラブから帰宅する途中、首都高9号線上り箱崎JCTだった。6号線への分岐ポイントを過ぎた先の左コーナーを抜けて加速した時、カタカタ…という音が聞こえたのだ。

そこから自宅までが約20km。翌日、翌々日も自宅~新木場間を往復してるから約100km。

で、カタカタ音が出るようになって3日後、オレは1号機から4号機へのパーツ移植作業を完了させるべく、関越道を北に向かっていた。

相変わらずカタカタ言い続けてるMA09ERT。なんかあったらマズイんで一番左の走行車線を100kmちょい巡航で走っていると、寄居PA手前の上り坂でカタカタ音が一段と大きくなった。

と思った次の瞬間、ドカン! ともガシャン! ともつかない盛大な破壊音を伴ってエンジン停止。

やっぱブローしたか…。

予想してただけにその時のオレは割と冷静で、即座にクラッチを切って惰性で寄居PAに緊急ピットイン。入口からまっすぐ行った左側にある大型トラックの駐車スペースにクルマを停めた。

ひと息入れてからボンネットを開けてエンジンルームをのぞいてみると、コンロッドが1本、シリンダーブロックを見事に突き破って「こんにちは」しちゃってるじゃないの。

クランクメタル潤滑不良⇒クランクシャフト焼き付き⇒曲がり発生⇒エンジンブロー…おそらく、そんな状況だったんだと思う。

とりあえずブッ壊れちゃったもんはしょうがないんで、ゴッズ中村にSOS。迎えにきてもらった積載車に3号機は載せられ、群馬はMSGアクティブに向かったのだった。

そこで、ロールケージを始め、ヘッドライトやオルタネーター、燃料ポンプなどなどを外して3号機はお役御免に。

そしてこの日、4号機へのパーツ移植作業も完了。エンジンブローさせておきながらなんだけど、そういう意味でもタイミングがよかったと思う(笑)。

今回の結論。

MA09ERTはカタカタ音が出始めてから、約190km走ってエンジンブローした。

EK10ネタは、まだ続く(笑)。

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(MotorFan HYPER REV編集部 廣嶋 健太郎)

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