現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 100万円台で買える、これから激アツな準旧車「4代目ソアラ編」

ここから本文です

100万円台で買える、これから激アツな準旧車「4代目ソアラ編」

掲載 更新
100万円台で買える、これから激アツな準旧車「4代目ソアラ編」

最後はレクサスSCとして絶版最高に贅沢なオープンモデル

現在販売されているレクサスLC。レクサスのフラッグシップクーペは、つい目で追いかけてしまうカッコよさがある、と個人的には思っています。フォルムもそうですが、動的に、たたずまいとして、単にキャビンを包み込む車体のスタイル成型という以上の価値をデザインが持っているのではないか、と思うのです。国産車でもこういうクルマが出たか、そんな風に感じたものです。そして、車体は軽く1000万円オーバー。「価格もついにそこまで」という感想を持ったことは言うまでもありません。

「STI名車列伝」創立20周年アニバーサリーモデル インプレッサWRXの実力

ただ一点、明らかに残念な点。それは、いまだにオープンモデルが用意されていないこと。自動車にとって、オープンカーは必要か不要か、好きか嫌いかによらず「最高に贅沢な車型」だと思うのです。クルマはもともと屋根などありませんでした。それが屋根の付いたクルマができて雨風を防ぐことができ、移動手段としての利便性を格段に向上させます。その自動車の屋根を、あえて再び取り払ってしまった。機能的な理由よりも、精神的趣味的な選択肢の一つとしての理由の方が圧倒的に大きいのです。こうした選択肢を与えたことでも、クルマがある種の象徴的価値を有するものだという証拠のようなもの。そんな風に言うこともできるかもしれません。

ですので、海外の多くの高級車メーカーは、フラッグシップモデルに屋根の開く流麗な2ドアモデルを用意しています。そう考えると、”レクサスLC=トヨタ(レクサス)の最高級クーペ”である以上、日本を代表するクーペと思うのです。そんなクルマにオープンが存在しないことは、残念でたまりません。

ちなみに日本を代表するクーペをGT-RやNSXという読者がいるかもしれません。高額ではありますが、海外の名だたるフラッグシップクーペの中で比肩させた場合、いささか話題がパフォーマンスに集中しすぎており、フラッグシップクーペとしてのキャラクターという点ではそもそも車種の持つ性格的に不十分であると思うのです。

そんなわけで、100万円代で買える激アツな準旧車として取り上げたいのが、「トヨタ・ソアラ(レクサスSC430)」。すでに絶版となった「ソアラ」は、フラッグシップクーペとしての風格という点で、LCに勝るとも劣らない一台ではないでしょうか。セルシオ/レクサスLSと同じ4.3リッターV8エンジンを採用。リトラクタブルルーフを持つ4代目は、長らくトヨタのイメージリーダーにして、新技術のデパートのような存在を担ってきました。そして、日本でのレクサスブランド展開のスタートに合わせて、ソアラとしての販売を中止。”レクサスSC”としてレクサス店での販売にシフトしました。それまでオプションだった『マークレビンソン』のプレミアムサウンドシステムの標準装備化。あとはエンブレムと格段に増えたカラーコーディネーションなどが主な変更点でしたが、価格上昇分も内容を考えると妥当であり、さらなる高級クーペとして的を射たと思います。

この4代目ソアラ。もともと販売台数が多くないこともあり、大きな値崩れはなし。過走行を探せば安い個体もありますが。相応の距離や状態の上質車は、今のうちの買っておかないと今後手に入れることが難しくなるのではないか。そんな気がしています。エンジンの選択肢は一機種のみ、基本的に1グレード展開だったこともあまり手広くしないラインナップにもある種の節度を感じています。外装は明るいメタリック系カラーで、内装も明るめがオススメ。

日本を代表する高級車ブランドのオープンモデル、かつてはあったのに今はない。そんなことで何か恋しくなる屋根の開くクーペSC430とその前身、日本におけるトヨタ・ソアラ。Z40型もぜひ早いうちに乗っておきたい。そんな一台です。

(レポート:中込健太郎)

こんな記事も読まれています

いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
グーネット
もてぎでド迫力のトライアル世界選手権が開催 ロードレースにはない選手と観客の一体感がスゴい!
もてぎでド迫力のトライアル世界選手権が開催 ロードレースにはない選手と観客の一体感がスゴい!
バイクのニュース
Moto3フランス予選|日本勢が全員Q2進出も上位ならず。ポールポジションはダビド・アロンソ
Moto3フランス予選|日本勢が全員Q2進出も上位ならず。ポールポジションはダビド・アロンソ
motorsport.com 日本版
HKSの車高調「HIPERMAX S」にテスラ「モデル3」「モデルY」用が登場! スタイリッシュにローダウン
HKSの車高調「HIPERMAX S」にテスラ「モデル3」「モデルY」用が登場! スタイリッシュにローダウン
くるまのニュース
[15秒でわかる]ホンダ『フリード』新型…2種類のボディタイプで個性を強調
[15秒でわかる]ホンダ『フリード』新型…2種類のボディタイプで個性を強調
レスポンス
史上最もアクティブなクラウン!?トヨタ「クラウンスポーツ Z HEV」の遊び方
史上最もアクティブなクラウン!?トヨタ「クラウンスポーツ Z HEV」の遊び方
@DIME
かつての愛車マツダ・サバンナをリメイクし“マッド・マイク”が10年ぶりにD1GPへカムバック
かつての愛車マツダ・サバンナをリメイクし“マッド・マイク”が10年ぶりにD1GPへカムバック
AUTOSPORT web
クルマの「サイドブレーキ」なぜ必要?「P」レンジのみで駐車はNGって知ってた? 正しいブレーキのかけ方とは
クルマの「サイドブレーキ」なぜ必要?「P」レンジのみで駐車はNGって知ってた? 正しいブレーキのかけ方とは
くるまのニュース
ジープ『ラングラー』新型を日本発売、エントリーグレードも登場
ジープ『ラングラー』新型を日本発売、エントリーグレードも登場
レスポンス
長く愛してほしいジープ ラングラー
長く愛してほしいジープ ラングラー
グーネット
メッキマシマシ、これぞプロ仕様! 大型トラック「スーパーグレート」公道デビュー目前モデルの存在感がスゴイ! 三菱ふそう
メッキマシマシ、これぞプロ仕様! 大型トラック「スーパーグレート」公道デビュー目前モデルの存在感がスゴイ! 三菱ふそう
乗りものニュース
レッドブルはもはや”絶対的優位”な立場にはいない……フェラーリのバスール代表ほくそ笑む「我々が少しでも前進できれば、対等に戦える」
レッドブルはもはや”絶対的優位”な立場にはいない……フェラーリのバスール代表ほくそ笑む「我々が少しでも前進できれば、対等に戦える」
motorsport.com 日本版
よりスポーティーな走りを楽しめる!トヨタ「ヤリス」改良モデルの進化を検証
よりスポーティーな走りを楽しめる!トヨタ「ヤリス」改良モデルの進化を検証
@DIME
マジ!? マツダが「次期CX-5」開発を明言!決算会見で明らかに!? 売上&営業利益は過去最高
マジ!? マツダが「次期CX-5」開発を明言!決算会見で明らかに!? 売上&営業利益は過去最高
くるまのニュース
【MotoGP】ホンダはライダーの墓場? ジョアン・ミル「来たときより良くなった人がいない」と爆弾発言
【MotoGP】ホンダはライダーの墓場? ジョアン・ミル「来たときより良くなった人がいない」と爆弾発言
motorsport.com 日本版
アルピーヌ、今季初のハイパーポール進出。ミレッシ「散々だった前戦イモラの”癒やし”になったよ」
アルピーヌ、今季初のハイパーポール進出。ミレッシ「散々だった前戦イモラの”癒やし”になったよ」
motorsport.com 日本版
日産「新型エルグランド」登場! ド迫力の「超ワイドグリル顔」に反響あり! 進化する次期型「キング・オブ・ミニバン」のデザインどうなる!
日産「新型エルグランド」登場! ド迫力の「超ワイドグリル顔」に反響あり! 進化する次期型「キング・オブ・ミニバン」のデザインどうなる!
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

630.0661.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.2792.0万円

中古車を検索
ソアラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

630.0661.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.2792.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村