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業界ニュース 2018.7.12

ドゥカティ「ムルティストラーダ1260 S」 アドベンチャーというカテゴリーに放った会心の一撃

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■人気のアドベンチャーツアラー上級モデルに試乗

 最近、足の長い大柄なオートバイをよく見かけませんか。アドベンチャーツアラーとかアルプスローダーなど、いろいろな呼ばれ方をしていますが、道を選ばず「マルチパーパス=多目的・万能」に使え、ダートも走れるという頼もしさ、そして高速道路も快適というところが人気を呼んでいます。

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 そんなカテゴリーに、イタリアの名門「ドゥカティ」も『ムルティストラーダ』というシリーズで大きな存在感を示しています。英語読みだと「マルチストリート」ですから、その名がもうキャラクターを表現しています。初代登場は2003年ですから、バイクファンの間ではすっかり定着し、最新ラインナップでは950、1200エンデューロ、そして1260に3つの仕様があり、全5モデルを展開しています。今回は『ムルティストラーダ1260 S』に乗ってみました。

 2年前にフルモデルチェンジしたばかりの『ムルティストラーダ1200エンデューロ』で、2日間をかけておよそ600km。市街地、高速道路、ワインディング、オフロードなど、あらゆるシチュエーションで乗り込みましたが、そのときもっとも印象に残っているのが、ダートでの走破性の高さでした。

 それまでのムルティストラーダは、各社がリリースするアドベンチャーツアラーのなかでオンロード寄りという印象を持っていましたが、フロントホイールを19インチ化しサスペンションのストローク量を伸ばした1200エンデューロは、グラベルでテールが流れるような攻め込んだ走りも楽しめ、いよいよドゥカティもオフロードに本気になったと感じたのです。

 その1200がブラッシュアップされ、進化型の1260が登場しました。“S”のつく上級仕様『ムルティストラーダ1260 S』は、継続的に油圧ダンピングを自動調整するセミアクティブ式の「ドゥカティ・スカイフック・サスペンションEVO(DSS EVO)」や、イン側を照らすコーナーリングライト、クラッチレバーも操作不要でギアチェンジができるクイックシフトなどを標準装備しています。

 少しだけ大きくなったかなと思ったら、フロントフォークの取り付け角が1度寝かされ、スイングアームも48mm延長。前後輪の車軸間の距離(ホイールベース)は55mm長く、1585mmになりました。

「そもそも足が地面に届かないでしょう」と、思われるかもしれませんが、日本仕様ではローシートが標準装備され、身長175cmの筆者だと問題ありません。シート先端が絞り込まれた形状で、160cm台のライダーでも困らないはずです。

 ハンドルは高めで、背筋が伸び上半身が起きた状態で乗れますから、長い時間走っても疲れにくく、リラックスしたライディングポジションもムルティストラーダが支持される大きな理由となっています。

■余裕ある走りに俊敏さも兼ね備えたドゥカティの決定打

 走り始めてすぐに感じるのは、トルクが太くなっていることです。90度Lツインが発揮する最大トルクは129.5Nm/7500rpmと強力ですが、常用速度域で多用する3500rpmで、その85%のトルク(100Nm以上)を発揮してくれますから力強いのもうなずけます。エンジンを引っ張り上げることなく早めにシフトアップしてもトルクが落ち込むことはありません。1200でもう充分すぎると思いましたが、1198→1262cc化でさらなる余裕をもたらしているのです。

 なお、テスタストレッタDVTエンジンは排気量を上げるのにあたり、コネクティングロッドをはじめ、クランクシャフトやシリンダーを新型とし、ピストンストロークを67.9mmから71.5mmに伸ばしています。

 そんな余裕ある走りが、各部の上質さとうまくマッチングし、完成度の高さを際立たせています。ギヤセンサーなどの改良が施されたクイックシフトは、変速がより滑らかですし、ディメンションを見直したハンドリングは軽快感を損なうことなく穏やかさが加わり、高速コーナーでの安定性を向上させています。

 上質さといえば、ザックス製のセミアクティブサスペンションDSS EVOの進化も乗り心地を上げたことに大きく貢献しています。大きな段差を乗り越えても前後動を抑えて車体は落ち着いたままで、小さなギャップは乗り手が感じられないほどに衝撃を見事に吸収してくれるのです。そしてさらにコンフォート性だけでなく、クイックに車体を切り返す俊敏な動きにも対応し、スポーティさを忘れていないのも秀逸としか言いようがありません。

 ドゥカティらしいアグレシッブな走りはそのままに、より快適に長距離移動もこなすのが新型ムルティストラーダ1260 S。シリーズのフラッグシップモデルらしく、総合力が圧倒的に長けているという印象でした。

 総合力、それは高速道路を淡々と走って、ワインディングやダートで走りを楽しむことに主眼を置いたアドベンチャーツアラーにとって重要な力です。つまり、ムルティストラーダに求める性能に磨きをかけ、昨今のアドベンチャー人気への決定打としてドゥカティが放った一撃が、この新型ということなのでしょう。

 ともかく、吊り目のLEDヘッドライトに、大きく開いたエアインテークとクチバシのように長いノーズのフロントマスクは迫力タップリで、なんだかSFチック。オーナーとなる人は、性能やスペック云々よりこの顔に惚れ込んでしまうのでしょう。強烈なほどに、インパクトがあります。

「ムルティストラーダ1260 S」の価格(消費税込)は、262万5000円からとなっています。

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(くるまのニュース 青木タカオ)

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