現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ここでもエボ vs WRX!? 意外に後方視界が「いい」クルマ/「悪い」クルマ6選

ここから本文です

ここでもエボ vs WRX!? 意外に後方視界が「いい」クルマ/「悪い」クルマ6選

掲載 更新
ここでもエボ vs WRX!? 意外に後方視界が「いい」クルマ/「悪い」クルマ6選

 あまり話題にならないけれど、クルマを運転する際に気になるのが後方の視界。駐車場でバックをする時、車線変更をする時など、安全運転には欠かせないのが後方の視界。

 しかーし、最近はリアスタイルのよいクルマは多いものの、リアウィンドウが小さなクルマも多くバックしていたらぶつけてしまったなんて事態もある。

同じに見えても同じじゃない! クルマ界の「似たもの同士」15選

 そこで今回は後方視界のいいクルマ、そして悪いクルマを集めました。果たして詳細はいかに!?

文:永田恵一/写真:池之平昌信、茂呂幸正、ベストカー編集部

■後方視界のいいクルマ3選

 クルマを買う時にはあまり気にしないが、悪いと日常的なことなので気になって仕方ないポイントの1つが後方視界である。

 当記事では駐車や進路変更の際の安全確認を守るためにも大切な後方視界のいいクルマと、後方視界の悪いクルマを挙げながら、後方視界の悪いクルマが増えている理由なども考えてみたい。

 まずは後方視界のいいクルマから見ていこう。

【ポルシェ911】

 2ドアのスポーツカーやスーパーカーはCピラーが太く、リアスポイラーに代表されるエアロパーツや付加物が付いているといったケースが多い。

 そのため後方視界は絶望的というのが大体の相場である。その中で望外といっていいくらい後方視界がいいスポーツカーとして挙げたいのがポルシェ911。

「ポルシェの形状にはすべて意味がある」、なんていわれるがこう見るとリアウィンドウがとても大きい

 理由としてはまずスポーツカーとしてはリアウインドウが大きいため、ルームミラー越しの後方視界が良好である。2つ目にスポーツカーとしてはリアのサイドウインドウが大きいこと。

 斜め後方の視界がスポーツカーの中では群を抜くのも特筆したい。そしてリアにあるエンジンルームの高さも低く、クルマの後端を掴みやすい点も駐車の際にはありがたい。

 ポルシェ911は以前からこのクラスのスポーツカーとしては「高い日常性を持つスポーツカー」とよく言われるが、後方視界のよさも911の日常性の高さを強く後押ししているように思う。

【WRX STI】

スポーツモデルのアイコンの1つでもある大型リアスポイラーは、言葉を聞いただけで「付いていると後方視界が悪そう」と思う人が多いと思う。

 その中でも大きなスポイラーが代名詞のスバルWRXは、リアスポイラー付きでも後方視界が損なわれないのが嬉しいポイントでもある。

比較的ウィングの位置が高く、視界には悪影響を与えないWRX STI

 というのも現行WRXの大型リアスポイラーはトランクリッドからスポイラー本体までの高さがあるおかげで、ルームミラーを通して見える後方視界を遮っていないためである。

 速く、安全に走るための機能と後方視界を見事に両立しているのはスバルらしいこだわりで、すばらしい。

【スズキスペーシア】

 ハイトワゴン、スーパーハイトワゴンといった軽自動車はもともとのサイズが小さい上にクォーターウインドウ(リアドア後方側面のガラス)もあるため、真後ろの後方視界は抜群。

 駐車の際などに重要な斜め後方の視界も有利な車型だ。その中で特に後方視界のいいクルマとして真っ先に挙げたいのがスペーシアだ。

リアクォーターウィンドウが斜め後方の視界を確保している。ママにも優しいクルマだけにここも高評価

 理由としてはクォーターウインドウが特に大きく斜め後方の視界がいいのに加え、駐車の際に真後ろに子どもがいないかを確認するのに使える後方視界支援ミラーが装備されるなど配慮が細かい。

 バックモニターのみならず、確実な目視もできて安全に駐車しやすい。

■「もう少し後ろが見えてもいいじゃん!!」なクルマ3選

【トヨタC-HR】

 SUV人気によるSUVの多様化でクーペ的なSUVも増えているが、クーペ的なSUVはクォーターウインドウが小さいこともあり、後方視界は芳しくないクルマが多い。

 その中でも後方視界が特に悪いのが人気のC-HRだ。C-HRの後方視界の悪さの理由はリアウインドウが寝ておりルームミラー越しの後方視界がSUVとしては非常に狭い。

まったく見えないわけではないが圧迫感もあるC-HRのリアウィンドウ。スポイラーも視界が狭く見える要因か?

 またクォーターウインドウがないため斜め後方の視界が劣悪で、駐車の際にちょっと気を使うことが挙げられる。まあC-HRの後方視界は絶望的というほど悪いわけでない。

 とはいえバックモニターがないと不安というオーナーも多いはず。C-HRは走りやスタイルにも気を配っているので、もうちょっと後方視界にも配慮が欲しいところだ。

【ランサーエボリューションX】

 後方視界のいいクルマに入選したスバルWRX。その唯一無二のライバルだったランサーエボリューションXは、対照的に後方視界が悪い。

 ランサーエボリューションXの後方視界が悪いのは大型リアスポイラーのせいである。

WRXと比較するとわかりやすいが、いかんせんエボXのウィング位置は低め。機能優先のスポーツカーにあれこれ言うのも無粋かもしれないが……

 ランサーエボリューションXの大型リアスポイラーはトランクリッドからの高さがそれほど高くない。さらに、スポイラー本体の前後長が長いのだ。

 これがルームミラー越しの後方視界を遮ってしまい、後続車の車種が日中でも判断が難しい。きっと性能優先であの形状になったのだろうが、速いクルマだけに後続が見えないというのもちょっと怖い!?

【ランボルギーニアヴェンタドール】

 ランボルギーニに後方視界を期待するのは間違っているのは百も承知だが、その中でもちょっと考え物なのがV12エンジンを搭載するランボルギーニアヴェンタドールだ。

 アヴェンタドールはルームミラー越しの真後ろの後方視界は最低限確保されており、バックモニターがあるのでカウンタックのようにシザードアを開けて後ろを目視しながら駐車する必要もない。

 では何が困るかというと斜め後方の視界が劣悪な点だ。具体的にはCピラーの太さやウエストラインが高いのだ。

スーパーカーに後方視界って……、いや、同じ公道を走る以上はちょっと問題提起もしたくなるほど斜め後方は見えないアヴェンタドール

 挙句に左ハンドルであるため、加速区間が短く左から右へ合流する箱根ターンパイクの駐車場出口や首都高のランプなどではいくらミラーを見ても、首を振っても右後方を確認するのは絶望的。

 最後の手段として窓を開けて後続車の走行音でも後方を確認しないと怖い(大げさではなく怖い)。そのためアヴェンタドールに乗る際にはぜひ文字通り助手をしてくれる人が助手席にほしい。

■後方視界が悪いクルマが生まれる背景

 大きな理由は空気抵抗の低減と、流麗なスタイルを求めるという2つの要因により、Cピラーが寝がちになり、ルームミラーを通して見えるリアウインドウ越しの後方視界が狭くなる。

 寝がちなCピラーの影響でリアクォーターウインドウが狭くなったり、C-HRのようにリアクォーターウィンドウを着けられないことまであるためだろう。

 後方視界は安全のための重要な要素であるため優先的に確保して欲しいところだが、空気抵抗低減やスタイルとの折り合いがあるのも事実ではある。

 ならば、後方視界の悪いクルマの場合にはテスラ(もしくはバスなど大型車)のように、バックモニターをミラーやディスプレイなどに投影する機能も増えてほしい。

 

こんな記事も読まれています

マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
レスポンス
過酷すぎる走行テストを経て「ディフェンダー・オクタ」7月3日発表へ!プレビューイベントも開催予定
過酷すぎる走行テストを経て「ディフェンダー・オクタ」7月3日発表へ!プレビューイベントも開催予定
LE VOLANT CARSMEET WEB
新型「ミニ・エースマン」世界初公開! 第3の“新世代ミニ”は 全長4.1mの電動5ドア・クロスオーバーで登場
新型「ミニ・エースマン」世界初公開! 第3の“新世代ミニ”は 全長4.1mの電動5ドア・クロスオーバーで登場
VAGUE
マツダが新型“最上級セダン”「EZ-6」世界初公開! 光るグリル&半円4連テール&超豪華内装がカッコイイ! 斬新すぎる「マツダ6後継機!?」中国に誕生
マツダが新型“最上級セダン”「EZ-6」世界初公開! 光るグリル&半円4連テール&超豪華内装がカッコイイ! 斬新すぎる「マツダ6後継機!?」中国に誕生
くるまのニュース
そろそろTシャツの季節! ホンダファンにはたまらん歴代シビックのイラストTシャツはいかが?
そろそろTシャツの季節! ホンダファンにはたまらん歴代シビックのイラストTシャツはいかが?
ベストカーWeb
ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった
ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった
WEB CARTOP
使い勝手の良さを兼ね備えたアーバンSUV! ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ
使い勝手の良さを兼ね備えたアーバンSUV! ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ
LE VOLANT CARSMEET WEB
国産車初の電動メタルトップは駄作? なんで窓枠が残るのよ! 世にも不思議な[ソアラエアロキャビン]は今が底値!
国産車初の電動メタルトップは駄作? なんで窓枠が残るのよ! 世にも不思議な[ソアラエアロキャビン]は今が底値!
ベストカーWeb
ヒョンデの高性能EV『アイオニック5N』が日本上陸! 特別仕様車の予約開始
ヒョンデの高性能EV『アイオニック5N』が日本上陸! 特別仕様車の予約開始
レスポンス
「えっ?」メルセデス・ベンツの最新「Gクラス」は4モーターで“戦車みたいな旋回”を実現!? 実車との初対面で実感!「G580EQ」はすべてが驚異的
「えっ?」メルセデス・ベンツの最新「Gクラス」は4モーターで“戦車みたいな旋回”を実現!? 実車との初対面で実感!「G580EQ」はすべてが驚異的
VAGUE
ホンダが「新型SUV」正式発売! “SUV×セダン”融合させたデザイン採用!? ヴェゼルと違う「e:N」、中国に
ホンダが「新型SUV」正式発売! “SUV×セダン”融合させたデザイン採用!? ヴェゼルと違う「e:N」、中国に
くるまのニュース
三菱 ASX 改良新型…デザイン刷新&機能強化
三菱 ASX 改良新型…デザイン刷新&機能強化
レスポンス
ジャガー・ランドローバーは使用済みバッテリの二次利用システムBESSを開発し、循環型エネルギーシステムとして設置
ジャガー・ランドローバーは使用済みバッテリの二次利用システムBESSを開発し、循環型エネルギーシステムとして設置
Auto Prove
パナソニックHD、オートモーティブシステムズ譲渡で600億円の損失
パナソニックHD、オートモーティブシステムズ譲渡で600億円の損失
日刊自動車新聞
アルファロメオ、ジュリア/ステルヴィオの限定車 「Veloce Superiore」を発売開始
アルファロメオ、ジュリア/ステルヴィオの限定車 「Veloce Superiore」を発売開始
月刊自家用車WEB
日産が「新型セダン」を世界初公開! 2台の「ゴツSUV」も登場! 26年度までに投入の「新型モデル」4台を北京ショーで披露
日産が「新型セダン」を世界初公開! 2台の「ゴツSUV」も登場! 26年度までに投入の「新型モデル」4台を北京ショーで披露
くるまのニュース
メルセデスF1の作戦は“ガンガン行こうぜ”! マシンバランス改善する新パーツ開発中。次戦マイアミGPでもアップデート投入へ
メルセデスF1の作戦は“ガンガン行こうぜ”! マシンバランス改善する新パーツ開発中。次戦マイアミGPでもアップデート投入へ
motorsport.com 日本版
1台……超頑張っても2台しか曲がれないって短すぎん!? 極端に点灯時間が短い「右折の矢印信号」はどうすれば改善される?
1台……超頑張っても2台しか曲がれないって短すぎん!? 極端に点灯時間が短い「右折の矢印信号」はどうすれば改善される?
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

239.2302.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

110.0418.0万円

中古車を検索
C-HRの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

239.2302.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

110.0418.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村