全国が三百余藩に分かれていた江戸時代は、お国ごとに個性あふれる文化があった。欧州はその拡大版と見るのがわかりやすい。国境があって違う言語をしゃべる人たちがいて、それぞれ異なる文化がある。だからこそ、車にもイタリア、フランス、ドイツとそれぞれの“味”がある。では、日本車“らしさ”は何? 今、売られている現行モデルのなかから最も象徴的な1台を例に出しつつ、各国の車らしさを考える。
文:鈴木直也/写真:編集部、Renault、citoroen
“お国柄”色濃かった欧州車に起きた変化
1972年に発売され、ベストセラーになったルノー 5(サンク)。
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