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メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス・カブリオレ」を発表

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メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス・カブリオレ」を発表

メルセデス・ベンツ日本(MBJ)は2018年1月19日、新型「Eクラス・カブリオレ」を発表し、全国の正規販売店ネットワークを通じて受注を開始した。なお、デリバリー開始は3月頃を予定している。

Eクラスのカブリオレは、W124をベースに1991年に発表された300CE-24カブリオレ(A124)の時代から、電動で完全自動開閉する遮音性と耐候性に優れたアコースティックソフトトップや、前席と後席の境がないウインドウによる広い車窓を特徴としてきた。また2ドアのオープンカーでありながら、後席も含めた乗員が快適に過ごせる室内空間とオープンドライブ時の快適性を確保し、最新の安全技術を搭載。利便性と安全性も兼ね備えたメルセデスとして、存在感を示してきた。

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今回発表された新型はセグメントップレベルの安全性と快適性を実現し、特に混雑時や高速道路の渋滞の際にドライバーの負担を軽減する最新の運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの革新技術を導入。さらにメルセデスの最新デザインを取り入れ、流麗かつシンプルで美しい曲線美をボディサイドに取り入れたエクステリアと上質なインテリアを備えたとしている。

用意されたパワーユニットは2つで、まずはE200カブリオレとE200カブリオレスポーツに直4の2.0Lターボを搭載。第3世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーにターボチャージャー、排ガス再循環装置を組み合わせることにより、優れた動力性能と高い環境適合性を実現。最高出力は135kW(184ps)、最大トルクは300Nmを発揮する。次にE400 4MATICカブリオレスポーツには、3.0LのV6直噴ツインターボエンジンを搭載。V6エンジンによる高い静粛性や滑らかなフィーリングが美点で、最高出力は245kW(333ps)、最大トルクは480Nmを誇る。

トランスミッションは全モデルが9速オートマチックの「9G-TRONIC」を搭載。多段化でひとつのギアが受け持つ速度域が狭くなり、変速ショックとエンジ回転数を抑えることに成功。特に高速走行時には優れた静粛性と低燃費に貢献する。またE400 4MATICカブリオレスポーツには、Eクラスのカブリオレとしては初めて全天候型フルタイム4輪駆動システムの「4MATIC」を搭載。オンロードではコーナリング時や高速走行時の高い安定性を実現し、オフロードや雪道ではタイヤの空転や横滑りを抑制して高い操縦性や走行安定性を確保している。

エクステリアデザインでは、ソフトトップを閉じている時はメルセデスの伝統的な流れるように美しいクーペとして、またソフトップを開けた時にはカブリオレならでの伸びやかロポーションが目を惹くことを最大のポイントとしてアピール。フロントセクションはダイヤモンドグリルとパワードームを備えたボンネットにより、スポーティな性格を強調。サイドビューではフロントセクションから低く立ち上がるAピラーと、高い位置を走るベルトラインとサッシュレスドアにより、メルセデス伝統のプロポーションを形成。またソフトトップを開けると控えめでシンプルなラインと官能的な面、そして陰影の効果が相まって、美しくエレガントなエクステリアとなる。

リアビューでは、すっきりと水平にトランクリッドにまで伸びる2分割構造のLEDリアコンビランプが特徴で、満天の星空の輝きを想起する「クリスタルルック」を採用。革新的なリフレクターテクノロジーにより後続車からの視認性を高めるだけでなく、状況によって発光量を調整することで眩惑を防ぐ機能も備えている。また、すでにセダンをはじめとするEクラスファミリーに搭載されている、夜間にリモコンキーで開錠すると車幅灯が約3秒間青く点灯する「カミングホームファンクション」も標準装備している。

新型Eクラス・カブリオレのインテリアはクーペと同様、スポーティなエモーション(感情)とラグジュアリーなインテリジェンス(知性)を融合させたものになっている。まず室内には2つの高精細12.3インチ・ワイドディスプレイを搭載。この2つのディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイは空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素となっている。なおコックピットディスプレイのデザインは、「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」の3種類の中から好みで設定することができる。

スポーティな雰囲気を醸し出す装備のひとつがエアアウトレットだ。タービンエンジンをイメージしたフォルムを持つこの送風口は細部にいたるまで綿密なスタイリングが施されているほか、全体がシルバーシャドー仕上げとなっている。また、ステアリングにはタッチコントロール機能を装備。スマートフォンなどと同様にタッチセンス機能を内蔵したボタンは、縦方向および横方向のスワイプに正確に反応。メニュー項目の選択はスワイプ、確定はそのままボタンを押し込むだけだ。これにより、ドライバーはアクセルとブレーキ以外のほとんどの操作をステアリングから手を離すことなくできるようになった。

先代モデルに比べてボディサイズが大型化したことで、室内空間と快適性も向上している。特に後席レッグスペース(+44mm)と後席ショルダールーム(+14mm)といった数値も改善。大人4名がしっかりとくつろぐことができるセパレートタイプのシートは、すべての席で長距離ドライブの快適性に優れている。

インテリアカラーには、落ち着きのあるブラックとディープホワイト/ブラック、スポーティさを演出するクラシックレッド/ブラック、華やかなマキアートベージュ/エスプレッソブラウン、そしてクールで洗練されたヨットスタイルを演出するマキアートベージュ/ヨットブルーといった多彩な組み合わせが用意されている。室内照明には長寿命・節電型のLEDのみを使用。改良型アンビエントライトも同様で選べるカラーも64色となり、カスタマイズの可能性を大きく広げた。

新型Eクラスのカブリオレには、遮音性に優れたアコースティックソフトトップを採用。ブラック、ダークレッド、ダークブルー、ダークブラウンの4色が用意されている。このトップはノイズレベルを大幅に抑制し、クローズ状態では室内に高い静粛性を実現。3層構造のアウターそれぞれに遮音性や耐候性に優れた素材を採用し、ウレタンフォームに高い断熱・吸音効果を発揮するインナーを組み合わせることで、クラストップレベルの静粛性を誇る。ちなみに走行中も約50km/hまでの速度で操作でき、約20秒で開閉することが可能だ。

オープンドライブ時には、フロントウインドウ上部のウインドディフレクターとドラフトストップから構成される「エアキャップ」が空気の流れを上方に高く跳ね上げるとともに、後方から室内への風の巻き込みを低減する。また前席には、温風で首元を暖める「エアスカーフ」を装備。これはシートバックに内蔵した超小型セラミックヒーターにより暖められた温風をヘッドレストのエアダクトから乗員の首元に送る装備で、季節を問わずに寒冷時でも快適なオープンドライブを提供。風量は3段階の調整が可能となっている。

安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」は新型になってさらに進化。特に高速道路での渋滞の際に、自動運転機能によりドライバーにかかる負担を大きく軽減してくれる。先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両や車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大。車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従する。

またシステム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減。「アクティブレーンチェンジングアシスト」ではドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更。さらに走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載している。

自動車が通信することにより顧客の利便性を向上する先進的なテレマティクスサービスのMercedes me connect(メルセデス・ミー・コネクト)は、24時間緊急通報サービスなどを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、リモートドアロック&アンロックなどを3年間無償で提供する「快適サービス」、24時間コンシェルジュサービスを1年間無償で提供する「おもてなしサービス」、以上3つのサービスカテゴリーから構成されている。

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