じつにサニー・ブルーバード以来のこと
2017年1月の登録車ランキングに驚いた自動車ファンは少なくないだろう。ここ数年、トヨタのハイブリッドカーがトップを独占しているイメージもあったが、1位がノート、2位がセレナと日産車がワン・ツーを同時に獲得していたのだ。これは、1984年9月に「サニー」と「ブルーバード」のコンビネーションにより獲得して以来、32年ぶりの快挙だ。 2017年1月 登録車販売ランキングトップ5(自販連調べ)
1位 日産 ノート 14,113台
2位 日産 セレナ 11,179台
3位 トヨタ プリウス 9,883台
4位 トヨタ C-HR 9,144台
5位 トヨタ シエンタ 9,108台 それにしても、日産ノートのトップというのは驚きだ。現行型が登場したのは2012年8月のことで、当時は直噴ガソリン・ミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせたダウンサイジング過給がセールスポイントだった。しかし、ハイブリッドをラインアップするライバル(トヨタ・アクア、ホンダ・フィット)の後塵を拝する日々が続いていた。そんなノートに転機が訪れたのが2016年11月なのは言うまでもない。
『100%モーター駆動の新しい電動パワートレイン「e-POWER」を初搭載』したことで、ノートのキャラクターは一変した。ハードウェア自体は古くからあるシリーズハイブリッドそのものといえるが、エンジンとモーターの力をミックスするハイブリッドカーが新鮮味を失いつつある日本の自動車市場において、100%モーター駆動というのは新提案として認められたのだろう。ノートのモーター駆動には、いわゆる多段変速機が存在しない。つまり、変速ショックはゼロである。それでいて、モーターの特性から発進トルクは強烈。電動駆動の魅力をリーズナブルに味わえることが、人気につながったのは間違いない。
ドライバーがメリットを体感しやすい先進装備がポイント
さて、もう1台の人気モデル「セレナ」は、2016年8月にフルモデルチェンジしたモデル。日本独自のカテゴリーといえる5ナンバーサイズのミニバン(スライドドア車)として長年トップモデルであったが、フルモデルチェンジをしてもライバルたるトヨタ・ヴォクシーに上を行かれることが多かった。これはフルモデルチェンジ直後にアイドリングストップ機構の不具合で出荷停止となったことで、スタートダッシュを切れなかったことも影響していたのだろう。
しかし、両手がふさがっていても足の動きでドアを開けることができる「ハンズフリースライドドア」、狭い場所でもリヤのラゲッジにアクセスできる「デュアルバックドア」といった使い勝手の良さはセレナだけの美点。さらに、デビュー当時に自動運転技術と称した運転支援システム「プロパイロット」は、高速道路の同一車線というシチュエーションにおいて自動運転の利便性を享受できるもので、じつはロングツアラーとして使われることの多いミニバンとしてはライバルを圧倒する機能だ。
「e-POWER」と「プロパイロット」、いずれもドライバーが新体験を実感できる技術であり、まさに21世紀に蘇った「技術の日産」を象徴するハードウェアといえる。ある意味で市場の「脱ハイブリッド」マインドが、ノートとセレナの人気につながっているといえそうだ。もっともセレナもマイルドハイブリッドを搭載しており、ノートはもちろん、両車ともにハイブリッドカーではあるのだが……。
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