先代から正常進化したオフローダー
今回試乗するのは新型スズキ・ジムニーだ。20年にわたって販売された先代に取って代わったこの新型は車内も大きく進化した。依然としてコンパクトで軽量かつ安価なクルマであり、内装もそれに見合ったものだ。しかし機能的にデザインされ、アップル・カープレイなども利用可能だ。リアシートは可倒式で、後部はプラスティック製だ。このクルマの本来にぴったりであり、メーカーのいう通り真のオフローダーとして作られている。
自然吸気の1.5Lガソリンエンジンを搭載し、最高出力は6000rpm、最大トルクは4000rpmで得られるが、オフローダーとしてはやや高回転型だ。非常にコンパクトなボディを持ち、木々の間を通り抜けることも可能だ。デフロックこそないものの、ブレーキによるトルクベクタリング機能を持ち、スピンしているタイヤにブレーキをかけて逆側にトルクを送ることができる。
非常に軽量なボディに加え、全長が短く、タイヤが四隅に配置されていることで、アプローチ、ディパーチャー、ブレークオーバーアングルが非常に大きく取られている。より大柄な本格オフローダーにかなわない点があるとすれば渡河水深と牽引能力くらいだろう。
このクルマはどんなところでも走れ、ヤギのように障害物を飛び越えることもできる。今回はより大型のオフローダー、トヨタ・ランドクルーザーを用意している。そちらで今日最大の難所である岩場を走ってみてから、ジムニーに戻りその実力を試してみよう。
ランクルとも遜色ない走破性
このランドクルーザーの3ドア・ユーティリティは、走破性だけで見ればジープ・ラングラーなどにはかなわないが、その万能性でいえば世界最高だろう。そしてこれはわたしの社用車として、すでに1万km以上を走っている。わたしは今日もこのクルマで帰宅し、今後も数か月乗らなければならないので、壊さないようにしたいところだ。
本来であれば前後のデフロックなども用意されているが、英国仕様のユーティリティには装備されておらず、ローレンジギアとセンターデフロックのみで挑戦する。この個体はMTだが、ATを選べばこんな低速走行や長距離クルーズも少しは楽になるだろう。ロングノーズだが、ホイールベースは短く、最低地上高も高い。これはランドクルーザーの中では低グレードであり、価格もジムニーの2倍程度でおさまっている。この岩場に苦戦するクルマも数多くあったが、今回は比較的すんなりとクリアすることができた。
ジムニーはここをどのように攻略するだろうか。ブレーキによるトルクベクタリングを作動させるためには、いずれかのタイヤがスピンしなければならない。つまり少しパワーを与える必要があるが、デフロックがあればアイドル状態でも可能だ。ジムニーではランドクルーザーよりも慎重にラインどりを選ぶ必要があるほか、最大トルク発生回転数が高いことから、気をつけないとエンストしてしまう。
ランドクルーザーで行けるところにはほぼどこにでも行くことができるが、少し慎重さが求められそうだ。最高レベルのオフローダーにはかなわない部分もあるものの、価格はそれらの半分以下でありながら、楽しさは遜色ないといえる。昔のジープをも思い起こさせる走りで、非常に楽しめる一台だ。
詳細は動画でお楽しみいただきたい。
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