格闘家、そしてGT-Rなどのオーナーとしても著名な小川直也が久々にベストカーWebに登場!
コロナのストレスとうっ憤をはらすべく、清水草一の試乗枠に大乱入!? 昨年先代から約30年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたSUV ランドローバー ディフェンダーを乗り倒す!!!
いつかは乗りたい!! でも一生無理かも…魅惑のベンツGクラスの世界
特別寄稿「清水草一が見た小川直也」も掲載!
※本稿は2021年7月のものです
文/小川 直也、清水 草一 写真/ベストカー編集部 撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2021年8月26日号
【画像ギャラリー】昨年30年ぶりのフルモデルチェンジ!!! ランドローバー ディフェンダーをギャラリーでチェック!(36枚)
■久々にベストカー登場の小川氏 しかしディフェンダー試乗枠がキャンセルとなってしまい…!!?
新型コロナの感染拡大のおかげで、俺のベストカーの出番が、何度もキャンセルされすっかりご無沙汰してしまった。
いよいよ東京オリンピック開幕!(※編集部註:本原稿は東京2020開幕直後に執筆されました)俺も昔のことだがゾクゾクした思い出がある。日本では見たこともないでかいやつらと戦う時は武者震いが止まらなかったものだ。
武者震いといえば、初めて街中でランドローバー・ディフェンダーを見た時は興奮したぜ。
都心じゃベンツのGクラスが幅を利かせているが、でかさというか迫力じゃディフェンダーも負けていない。しかも、ディーゼルとショートモデルが日本に導入されたという。どうにか乗りたい!
さっそく担当編集者に連絡するとふたつ返事でOK! やったぜとウキウキしていたところ、あいにくの豪雨でベストカー枠がキャンセル。
ウォ~お~、悔しさのあまり俺は久しぶりに天を仰いだ。しかし、俺はあきらめない。翌日 ベストカーでもおなじみの自動車評論家 清水草一さんが乗るという。
会ったことはないが、「シェアでいいよな」と頼めばイヤと言うまい。なんならスリーパー(ホールド)でもちらつかせりゃ話はつくだろう。
ところで、GT-Rやポルシェといったスポーツカーが好きな俺だが、実はオフロードを走ることも大好き。パリ・ダカがブームになっていた頃、初代パジェロを中古で買って、オフロードを「おりゃ~」と走っていた時のこと。
フロントタイヤが浮いたかな!? と思った瞬間、ごろんと横転した時にはビビったぜ。さすがに俺の腕力でも起こせず、泣きべそかいた思い出がある。
話がそれた! 清水さんはとてもいい人で「どうぞ、どうぞ」と俺に運転を譲ってくれる。もちろん、顔は少し引きつっていたようにも見えたが……。
困惑を隠せない清水氏だが、殺気を感じ即座に戦闘モードに……(乱入をお許しいただき、週刊SPA様と清水草一様に感謝いたします!)
■ ディーゼルはスムーズでしなやか! 90は個性的でキビキビ走る!
遠慮なく110ディーゼルのステアリングを握って、まずはオフロードセクションへ。
ディフェンダーはテレインレスポンス2によって地形をモニタリングし、車両設定を最適に行ってくれるという。
いうならば、アクセルさえしっかり踏んでいれば常に最適のトラクションがかかり、パジェロのような大失敗は起こらないというわけ。
直6ディーゼルは、300psとパワフルかつスムーズで静か。燃料タンクも89Lあるからロングドライブに最適なモデルだ
オフロードは余裕のヨシコさんで、ビッグマックをほおばりながらでも走破してくれそう
電子制御で走破性を高めるのはもはや当たり前の技術だが、大事なのは安心感。ディフェンダーなら剛性感たっぷりのボディとモリモリ出てくる低速トルクのおかげで岩場や凸凹道でも余裕で走り切る。
スゲ~の反面、微妙なアクセルワークもいらず、逆に物足りないくらい。
注目の110に追加された直6、3Lディーゼルはなかなかいいぞ。シュワンとスムーズに加速し、ガソリンよりも静かなくらい。
発進時にアシストするというマイルドハイブリッドの効果はあまり感じなかったが、渋滞路や街中で試してみたいと思った。
ボディ剛性は揺さぶるにかぎる。アルミ製のモノコックボディはしっかりしていて手応え充分だ。やりすぎると凹むから要注意
ラゲッジにはうるさい。110は3列シート仕様で、2列目はやや膨らむが、3列目はフラットになり、腕立てするには文句ない
もうすぐ登場するランクル300にはV6、3.3Lディーゼルがラインナップされるというが、この2台、橋本(真也)と俺のような関係になりそうだぜ!
ショートのほうにも乗ったが、435mm短く320kgも軽いから男子柔道なら81kg級と100kg超級みたいなもの。
193cm、110kg、足のサイズ31cmの男が最適なドライビングポジションを取るには、テレスコピックが必須。ディフェンダーは優秀
サードシートにも座ってみた。エコノミークラス症候群を疑似体験したが、小学生くらいなら問題ないし、フラットに収納できる
きびきび感が際立ち、高速までよく伸びる。スタイル的にもこっちのほうが個性的で、ドアがでかくて乗り降りしやすく、後席のスペースも想像以上に広いからいい選択かもしれない。
ディフェンダーは俺の想像どおり、歯応えのあるクルマだった。特に身長が190cmを超える俺のような男がストレスなく乗るにはいいぞ。
満足、満足、大満足だったぜ!
90は110に比べると軽く、ホイールベースも短いのできびきび走る。エアサス仕様ならワインディングの乗り味も気持ちいい
最上級モデル「X」のコックピットは10インチのタッチスクリーンやヘッドアップディスプレイ、ウィンザーレザーのシートが採用される
48Vのマイルドハイブリッドが装着され、発進時にアシストしてくれるという直6、3Lディーゼルは110のみで選択できる
■エクスプローラーパックが気に入った!
ディフェンダーでは4つのアクセサリーパックが用意されるが、シュノーケルに似たレイズドエアインテーク(埃や砂からエンジンを守る)が装着されるエクスプローラーパック(あれこれついて本体価格55万4840円)が気に入った。
エクスプローラーパック
●ディフェンダー110 X-DYNAMIC SE D300主要諸元
・全長×全幅×全高:4945×1995×1970mm
・ホイールベース:3020mm
・車重:2420kg
・エンジン:直6DOHC ICターボ+MHEV
・排気量:2993cc
・最高出力:300ps/4000rpm
・最大トルク:66.3kgm/1500~2500rpm
・トランスミッション:8AT
・最低地上高:218mm
・WLTCモード燃費:9.9km/L
・価格:865万円
※110のディーゼルモデルは48Vのマイルドハイブリッドでモーターの最高出力は18kW、最大トルクは55Nmとなる
●ディフェンダー90 X-DYNAMIC SE P300主要諸元
・全長×全幅×全高:4510×1995×1970mm
・ホイールベース:2585mm
・車重:2100kg
・エンジン:直4DOHC ICターボ
・排気量: 1995cc
・最高出力:300ps/5500rpm
・最大トルク:40.8kgm/2000rpm
・トランスミッション:8AT
・最低地上高:216mm
・WLTCモード燃費:8.3km/L
・価格:753万円
【番外コラム】特別寄稿 清水草一が見た小川直也
元柔道無差別級オリンピック銀メダリスト、身長193cm、体重110kg! その巨体を折り曲げて、小川直也はどんなクルマにも乗る! とにかく心底乗り物好きであることが、ヒシヒシと感じられた。
ディフェンダーでドロドロのぬかるみを走れば、「すげえ、すげえ!」と心底感動する。でも、運転はものすごく丁寧なの。絶対クルマを傷付けないように、細心の注意を払う。ホントにクルマが好きなんだなぁ。クルマへの愛がハンパじゃない!
そして、クルマの知識も経験も非常に深い。クルマに対する評価がいちいち本職っぽいのにビックリ。どれも耳学問じゃなく、ほとんどすべて感覚的なもの。すごく繊細な神経を持ってるんだよね! 世界は違っても、トップに上り詰める人は、大胆にして繊細に違いない。
そしてトドメはサービス精神だ。どんなポーズの注文にも気軽に応じてくれる。実に感服つかまつりました。
小川さんのサービス精神は見習わなくては! ちなみにショートのリアシートは小川さんが言うようにこんなに広い
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みんなのコメント
ランドローバージャパンは
ディフェンダーにこんな汗臭いイメージ付けられるのは嫌だろうな。