GRスープラには負けられぬ! フェニックスパワー400Rがバンクに挑む!
緻密なブースト制御に拘ったオーバー540馬力仕様
「全長12メートルのハイエース・・・!?」オートサロン史上最長のモンスターがコイツだ【Option back number】
デリバリー直後からECUの解析に乗り出し、スカイライン400Rチューニングの可能性を追い続けるフェニックスパワー。CPチューンはすでに完成の域に達していると聞くが、現時点での実力を探るべく、高速周回路での最高速アタックを敢行した。
ノーマル車両の素性の見極めを経て、チューニングのファーストステップとして施されたのは、オリジナルECUチューニングを核としたブーストアップだ。
「400Rでは大人の4ドアセダンとして、ユーザーから求められるフィーリングを追求しています。かつてのハコスカのように“羊の皮を被った狼”っぽく仕上げていきたいですね」と、横山代表はプランを語ってくれた。
3.0LのV6ツインターボエンジンであるVR30DDTTは、エアクリーナーなども含めて完全なストック状態。今回の最高速テストに合わせて行われたECUセッティングは、ブーストコントロールが拘り。
過給を素早く立ち上げてハイブースト領域を長く維持させることで、高速での車速の伸びに繋げる狙いだ。最大ブースト圧1.45キロの設定で、出力は539.17ps&85.61kgmに達している。
チタンテールが力強さを演出するマフラーは、アペックスのN1レボリューション・エクストリーム(試作品)。各バンクからの排気を独立して排気させるデュアルパイプレイアウトで、消音性とハイパフォーマンスを両立させている。
ホイールは前後ともに9.5J×20+38のレイズHOMURA HYUGAHP10。タイヤはフロント245/35R20、リヤ275/30R20のヨコハマアドバンスポーツだ。
車高調はアラゴスタのストリート向けタイプS。バネレートはフロントが16kg/mm、リヤが8kg/mm。さらにエンドレス製のフロント6ポット、リヤ4ポットキャリパーも装備し、重量級のボディを支える。
追加メーターなどの装着もなく、ダッシュボード周りは至ってノーマル。500psオーバーとはとても思えないスマートな印象だ。
スポーツセダンということで、シートもフルバケではなくレカロのコンフォートラインからLX-Fをチョイスしている。
気になる最高速アタックの結果は280.51km/h。パワーやギヤ比による事前のシミュレーションでは287km/hを目論んでいたため、残念ながら目標を下回る結果となってしまった。
とはいえ、数値的にはGRスープラとほぼ変わらない(284.22km/h)わけで、これはこれで立派な記録と言える。
その原因となったのが、まず冷却性能。GRスープラ同様に水冷式インタークーラーが問題で、ログデータを見るとアタック後の各温度は、水温:105度、油温:101度、インマニ吸気温度:80度と、かなり上昇していた。中でも吸気温度は高すぎる。
この結果を受けて横山代表は「冷却系をどうにかしないと厳しいですね。3本アタックしましたが、ベストは様子見を兼ねた1本目(ノーマルモード)でした」と分析。
続けて「水をかけて強制的に冷却した2本目(スポーツプラスモード)も280km/hでほぼ同等。ヒート気味での走行となった3本目(スポーツプラスモード)はフェイルセーフが介入したのか、15kmくらい最高速がダウンしてしまいました」。
また、しなやかな乗り心地を目指したストリート向け車高調では、280km/h付近の最高速域ではリヤが不安点になることも判明。「それがなければもう少し踏んでいけたかも」という飯田章選手のインプレッションを聞いた横山代表は、高速安定性を高めるための対策を確約。
そう、フェニックスパワー400Rの挑戦は、ここからまた始まるのだ。
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157
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みんなのコメント
趣味車よりだから多くの人に見向きもされず
肝心の評論家の評価も低い
おまけに数々の詐称情報漏洩やら逮捕やら相次いで
日産自体から人が離れてる
なんだかなあ