■20周年のフィットとフルモデルチェンジを控えるアクア、この先どうなる?
ホンダ「フィット」は、2021年で誕生20周年を迎えます。燃費性能や居住性の高さが魅力ですが、ライバルともいえるトヨタ「アクア」とはどのような違いがあるのでしょうか。
2001年6月にホンダ「ロゴ」の後継として誕生した「フィット」は2021年で20周年を迎えています。
歴代フィットは、ホンダの特許技術となる「センタータンクレイアウト」を初めて採用したモデルとなっており、初代から現行となる4代目まで高い積載性と居住性を継承したホンダを代表するコンパクトカーです。
2020年2月に4代目となった現行フィットは、3代目までのスポーティな佇まいから使う人の「使いやすさ」「心地よさ」をさらに重視したスタイルに変わりました。
これにより、これまでの「グレード」から「タイプ」というモデル展開に変更。「ベーシック」「ホーム」「ネス」「クロスター」「リュクス」という5タイプのラインナップとなっています。
ボディサイズは、全長3995mm-4090mm×全幅1695mm-1725mm×全高1515mm-1570mmとなり、SUV風のクロスターがもっとも大きなサイズです。
パワートレインでは、1.3リッターガソリン車と1.5リッターハイブリッド車を設定しており、ホンダでは4代目フィット以降の2モーターハイブリッド車を「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」という名称で統一しています。
e:HEVは、3つの走行モード(EV/ハイブリッド/エンジン)を自動で切り替えて、モーターとエンジンの良い部分を活かすことで、日常走行のほとんどをモーター走行中心としたパワフルかつ静かな走りに、高効率な走りを実現しました。
カタログ燃費(WLTCモード)は、ガソリン車が17.9km/Lから20.4km/L、ハイブリッド車(e:HEV)が23.2km/Lから29.4km/Lとなっています。
SNSでは、フィットに対して「静かだし、乗り心地も良い!」「燃費とか利便性が最高」といった声が多いようです。
一方のアクアは、トヨタ「プリウス」の弟分の存在としてハイブリッドのみのラインナップで2011年12月に発売。2016年2月にはトヨタ史上最速で販売台数100万台超えを記録しています。
アクアは、登場から約10年の間、販売台数ランキングにおいて常に上位を維持するほどの人気車でしたが、2020年以降は、前述の4代目フィット、トヨタ「ヤリス」、日産「ノート」がフルモデルチェンジして登場したことで、影が薄くなりつつありました。
アクアのラインナップは、全モデルがハイブリッド車となるものの、標準仕様、GRスポーツ仕様、SUVテイストのクロスオーバーが設定されています。
ボディサイズは、全長4050mm×全幅1695mm×全高1455mmとなり、4代目フィットとほぼ同等です。
アクアのパワートレインは、1.5リッター+モーターの1種類となり、カタログ燃費(WLTCモード)は27.2km/Lから29.8km/Lとボディサイズ同様にほぼ同じような数値となっています。
SNSでは、「燃費の良さにいつも感動する」「しっかり走って燃費も良いアクア最強」といったオーナーの声が多く見られるほどです。
それぞれの価格は、4代目フィットはガソリン車が155万57600円(2WD)から224万1800円(4WD)、ハイブリッド車(e:HEV)が199万7600円(2WD)から286万6600円(Modulo X/2WD)。
アクアは、181万8300円(2WD)から261万300円(GRスポーツ/2WD)です。
※ ※ ※
2020年にフルモデルチェンジした4代目フィットと、2011年登場のアクアでは登場年月に大きな差があるも、販売現場では現在も比較検討となる2台だといいます。
また、2021年7月中旬にはアクアが2代目へとフルモデルチェンジを予定しています。
トヨタ系の販売店によると、新たなバッテリーの採用やハイブリッドシステムの改良などで、EV可能速度域が現行モデルに対して+30km/hの50km/hといわれており、「実燃費が良くなるのではないか」という話もあります。
SNSでは「もう予約した!」という声が見られるほど、ユーザーも正式発表を待ちわびているようです。
今後、新型アクアが正式発売された際には、4代目フィットとどのような比較がなされるのか、この2台に注目が集まります。
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みんなのコメント
・内装がダメ。運転のたびに必ず目にし触れることになるステアリングがまるで軽トラのようなデザイン。これではほとんどの人の毎日が楽しくなくなる。コストを落とすならばもっと目立たない、言われなければわからないところでやるべき。
・燃費がダメ。アクアなどの同セグメント車に完全に負けている。かつてのホンダスピリットであった「遠乗りすると一発で燃費の違いがわかってしまうようなところでは絶対妥協しない」というような設計のこだわりもなく、この程度でいいや、という雰囲気が社内に蔓延してしまっている。
・デザインがダメ。これはそこら中で言われているのでもはや言うまでもないが、やはり乗用車はカッコよくないと売れない。所有する満足感というものを軽視した結果がここに出ている。
・ユーザー志向の読み間違えがダメ。このセグメントのほとんどのユーザーにとっては不必要な装備が満載では売れるはずがない。